通いだして丸3年ほどたつ、倉橋知栄さんのパン教室。岡崎市旧額田地区のご自宅まで、ほぼ毎月一回通っています。

彼女は9年ほど前、岡崎市の市街地康生町で「べーぐる庵」という名前のパン屋を開業。アンティマキの焼き菓子もおいてくれていました。べーぐる専門の店としてかなりの人気を博しましたが、2年足らずで惜しまれながら閉店しました。
しばらく自宅での営業を続けていましたが、それもやめて育児に専念。そして数年前、小規模のパン教室を開きました。独学でこねないパンを作って売ることを始めていたわたしは、いつかちゃんとしたところでパン作りを学びたいと思っていましたが、習うなら、倉橋さんのところで、とずっと前から心に決めていました。だから、教室開催を知ってからすぐ、通い始めました。

私が彼女に出会ったのは、13年ほど前にさかのぼります。まだ稲武が豊田市に合併される前、町おこしの一つのこころみとして、ハウスポニーという町の施設に大きな石窯を作るワークショップが開かれました。その石窯が完成し、パンを焼く会が町役場主導で生まれました。わたしも誘われて参加したその最初の会合で、石窯作りWSに参加した彼女に初めて会いました。
私たちの会は、パン作りに情熱を燃やす彼女に時々の講師を依頼。彼女の教えてくれたパンは、アウトドアでも手軽にできるもので、それまで敷居の高かったパン作りのハードルが一挙に低いものにかわりました。当時彼女が教えてくれたパンは、「放置してちょっとだけこねる」というもの。パンはこねるのが当たり前。でもそのこねるのが難しい。そう思いこんでいた私には、おどろくべき方法でした。
稲武での石窯の会とのかかわりはしばらくの間だけでしたが、その後、彼女が自宅で開業してからも付き合いは続き、いまに至ります。彼女の教室に通いだしてから、彼女のヒントやアドバイスを元に、アンティマキのパンをいくつも生み出すことができました。

その辺で手軽に入る材料で比較的簡単に作れるパンを目指す彼女。素人でも気軽にパン作りができるよう、いろいろな工夫をしています。
わたしがもっとも重宝しているのがこちら。膨らんでいるかどうかを見極めるために、あらかじめ生地の一部を手前の透明のカップの中に入れておきます。2倍に膨らませたいときは、カップの半分量、3倍に膨らませたいときはカップの三分の一の量を入れ、ふちぎりぎりになるまで膨らんだら発酵完了、というわけです。私が作る全くこねないパンのある種類は、水分をおおめにしているため、発酵の見極めが難しいのですが、この倉橋方式だと一目でわかるのでとても便利です。

ものを作ることが大好きな彼女。これまで彼女が意を注いだのはパン作りだけではありません。とても柔らかいこんにゃくを作ってマーケットで販売したり、木工や革細工にもいそしんだり。ユニークな縫いものを見せてもらったこともあります。訪れるたびに増えている机やいす、収納庫は彼女の手掛けた作品。つくづく作るのが好きな人なのだな、と感心します。

残念ながらこの教室は3月で終了となったのですが、アンティマキのパン作りに欠かせない存在の彼女と教室のことを、紹介しました。
彼女の次の目標は町おこしの拠点になるような場所づくり。具体的には決まっていないようですが、きっとまたおもしろいことをはじめそう。それで、教室はひとまず閉じて、次のステップへの準備に入りたいとのこと。毎月の楽しみがなくなるのは寂しいことですが、彼女の次のチャレンジ、期待を持って見守りたいと思います。

彼女は9年ほど前、岡崎市の市街地康生町で「べーぐる庵」という名前のパン屋を開業。アンティマキの焼き菓子もおいてくれていました。べーぐる専門の店としてかなりの人気を博しましたが、2年足らずで惜しまれながら閉店しました。
しばらく自宅での営業を続けていましたが、それもやめて育児に専念。そして数年前、小規模のパン教室を開きました。独学でこねないパンを作って売ることを始めていたわたしは、いつかちゃんとしたところでパン作りを学びたいと思っていましたが、習うなら、倉橋さんのところで、とずっと前から心に決めていました。だから、教室開催を知ってからすぐ、通い始めました。

私が彼女に出会ったのは、13年ほど前にさかのぼります。まだ稲武が豊田市に合併される前、町おこしの一つのこころみとして、ハウスポニーという町の施設に大きな石窯を作るワークショップが開かれました。その石窯が完成し、パンを焼く会が町役場主導で生まれました。わたしも誘われて参加したその最初の会合で、石窯作りWSに参加した彼女に初めて会いました。
私たちの会は、パン作りに情熱を燃やす彼女に時々の講師を依頼。彼女の教えてくれたパンは、アウトドアでも手軽にできるもので、それまで敷居の高かったパン作りのハードルが一挙に低いものにかわりました。当時彼女が教えてくれたパンは、「放置してちょっとだけこねる」というもの。パンはこねるのが当たり前。でもそのこねるのが難しい。そう思いこんでいた私には、おどろくべき方法でした。
稲武での石窯の会とのかかわりはしばらくの間だけでしたが、その後、彼女が自宅で開業してからも付き合いは続き、いまに至ります。彼女の教室に通いだしてから、彼女のヒントやアドバイスを元に、アンティマキのパンをいくつも生み出すことができました。

その辺で手軽に入る材料で比較的簡単に作れるパンを目指す彼女。素人でも気軽にパン作りができるよう、いろいろな工夫をしています。
わたしがもっとも重宝しているのがこちら。膨らんでいるかどうかを見極めるために、あらかじめ生地の一部を手前の透明のカップの中に入れておきます。2倍に膨らませたいときは、カップの半分量、3倍に膨らませたいときはカップの三分の一の量を入れ、ふちぎりぎりになるまで膨らんだら発酵完了、というわけです。私が作る全くこねないパンのある種類は、水分をおおめにしているため、発酵の見極めが難しいのですが、この倉橋方式だと一目でわかるのでとても便利です。

ものを作ることが大好きな彼女。これまで彼女が意を注いだのはパン作りだけではありません。とても柔らかいこんにゃくを作ってマーケットで販売したり、木工や革細工にもいそしんだり。ユニークな縫いものを見せてもらったこともあります。訪れるたびに増えている机やいす、収納庫は彼女の手掛けた作品。つくづく作るのが好きな人なのだな、と感心します。

残念ながらこの教室は3月で終了となったのですが、アンティマキのパン作りに欠かせない存在の彼女と教室のことを、紹介しました。
彼女の次の目標は町おこしの拠点になるような場所づくり。具体的には決まっていないようですが、きっとまたおもしろいことをはじめそう。それで、教室はひとまず閉じて、次のステップへの準備に入りたいとのこと。毎月の楽しみがなくなるのは寂しいことですが、彼女の次のチャレンジ、期待を持って見守りたいと思います。