アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

夏の簡単ご飯3種

2020-08-26 13:35:24 | 手作りのたべもの
   先日どんぐり工房での染め講習会で、はじめて冷房をかけてもらいました。この時期でも、稲武はいつも、窓を開けて扇風機をかけさえすればいい風が入り、室内で汗が出る、などということはほとんどありませんでした。ところが今年は異常。梅雨が長くて体が弱っていることもあってなのか、ちょっと外に出ただけでも頭が痛くなることがあるほど。平地ではたぶんもっともっと耐えられない暑さになっていることとおもいます。

   でも、これまで、夏だからといって食欲がなくなることはまずありませんでした。今年も食欲だけはかわらない。でも、何を食べたいか、となると話は別。こんな時こそ玄米と味噌汁がいいのだけれど、とおもいながら、そうめん、冷や麦、冷やしうどん、ざるそばの出番のかなり多かった夏でした。

   さて、夏になると何度かつくる、ごくごく簡単なご飯を紹介します。ぜんぜん手が込んでないし、恥ずかしいような料理ですが、簡単な割においしいので、載せます。

   まず、こちらはごちそう麺と称している麺料理。冷や麦やそうめんをゆでて、めんつゆをかけ、ありあわせの夏野菜そのほかの具を盛るだけ。だいたい必ず入れるのは、油揚げを炒めて味付けしたもの。これがあれば、ハムも卵もいりません。

   めんつゆは、自家製。水を入れるボトルに、鰹節と昆布をふわっと一杯に入れておきます。鍋に、醤油:みりんを1.5:1くらいの割合で入れ、点火。沸騰直前で火を止め、ボトルの中にどぼどぼ入れます。一晩くらい置いて、漉したらできあがり。水で適宜薄めてつかいます。

   こちらは冷や汁です。すり鉢にごまを入れてすり、そこに焼いたアジの干物のほぐし身を入れてさらにすります。そして味噌投入。私は米味噌と白味噌を適当な量入れて、そこに豆腐を加えてすり混ぜます。だしがつくってあるときはだしを、ないときは、いつもかつおといりこと昆布とシイタケの超微細粉末のはいった「未来だし」を使います。

   先日は、アジの干物なしで作りましたが、まあまあいけます。ネット情報によれば、アジの干物を入れるのは九州のどこだったかの郷土料理。東のほうのどこかは、キュウリを薄く切って、味噌によく混ぜるだけなのだそうです。熱いご飯にかけて、キュウリの塩もみやシソの千切り、ミョウガなどをかけていただきます。味噌は濃い目のほうが私は好き。

    最後は、簡単なちらし寿司を。

    まず、米酢、塩、はちみつかメイプルシロップですし酢を作っておきます。炊き立てのご飯にすし酢を混ぜて、酢飯を作ります。そこに、梅漬けのシソを刻んだもの、あればしらす干しかちりめんじゃこ(できたら酢にちょっとつけておく)、薄切りキュウリ、いりごまを混ぜるだけ。甘酢漬けの生姜があれば散らします。ごくごく簡単なお寿司ですが、意外とおいしい。食が進みます。

    昔仕事でお世話になった、自然食料理研究家の丸山光代さんの『私の健康料理』で知って以来、何度も何度も作っているちらし寿司です。

    おまけのこちらは、Facebookで知人がコメントして教えてくれたおかずみそ。

    甘みそを作っておいて、そこにローストして刻んだクルミと、刻んだ青じそをたっぷり混ぜたもの。ご飯はもちろん、豆腐やうどん、お肉や魚にもあいます。

     今年初めて作った梅塩も、暑い時にいろいろ役に立ってくれています。

     瓶に詰めた塩の中にどぼどぼと梅酢を入れてしばらくおきます。おかなくてもいいかもしれませんが、ま、なじむまで。

     どろどろの塩を炎天下で一週間ほど干したのがこのお塩。ほんのりピンクでちょっぴり梅の香りのする塩ができました。おにぎりを握ると、なんだかおいしい。水を飲んだらこの塩をなめたり、麦茶を携帯するときにこの塩を混ぜたりなど、いろいろ使っています。今年は作りませんでしたが、梅酢と水に、はちみつかメイプルシロップをたらした自家製スポーツドリンクにも入れると、より暑さしのぎになりそうです。

      なんだかんだといいながら、山里では夏の終わりを思わせる景色に変わりつつあります。夏が来るのが遅かったので、いざ終わるとなるとなんだか物寂しいこのごろです。

     

コメント
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