アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

森の幼稚園~森のたまごの園地で草木染め講習しました。

2021-10-31 15:34:30 | 草木染め

   豊田市松平地区の山の中で、草木染め講習会を開きました。

   主催は、この山の中を園地としている森の幼稚園~森のたまご。森の幼稚園とは、就学前の子供たちを対象にした幼稚園で、森の中や野原が園舎であり園庭。地面を掘ったり、崖をよじ登ったり、草を摘んだり、摘んだ草で団子を作ったり、とにかく森や野原でいろんなことをして遊んで学ぶ幼稚園です。

   小さい時に体全部の機能と頭を使って動き回ることはとても大事だとおもうので、森の幼稚園の存在は、以前から気になっていました。その森の幼稚園主催の染め講習会。楽しみにしていました。

   使った染め材料は、園地のあちこちに生えているサカキ。夏に下見に訪れたときにたくさんあると知ったので、試し染めしたものです。夏には、濃いめのベージュが染まりつきましたが、冬に近づいたこの季節ならさらに赤みが増すかもしれないと考えて、この木の葉に決めました。

   これまでの出張講習会と異なるのは、熱源がガスコンロではなくて竈であること。時間がどれほどかかるか少々心配でした。最初日のまわりが悪くて手間取りましたが、落ち着いてからはなんとか順調に沸騰。煮だしできました。

    参加者は「豊田つながる博」に応募してくださった方たち7名。定員一杯の人数にスタッフが数名加わり、作業開始。サカキの葉は、前もってたまごのスタッフが採取してくださっていたので、葉をむしり取り、鍋に。ソーダ灰を入れてアルカリ抽出の方法で煮だしました。

    1番液は、酸化させてもなかなか泡に色がつかず、液も薄めでしたが、2番液を同様に酸化させて加えたら、一気に赤みを帯びたベージュに変身。

    ほっとしました。

   媒染後、水洗いして完成。アルミ媒染でピンクがかったベージュ?、鉄媒染でこげ茶色になりました。予定より1時間近く長くかかりましたが、ご満足いただけたようです。緑の背景に草木染めの色が生えます。

    スタッフのお子さんたちは、ほぼ一日、山の中でいろんな遊びを繰り広げていました。毎日学ぶことが山ほどありそう。

    お子さんの一人がくれた柿。木に登らず、何とか工夫してとったそうです。いいなあ。

    森のたまご主催の草木染めは、12月15日にも開かれます。お申し込み、お問い合わせは、Email:morinotamago210@yahoo.co.jp までどうぞ。

 

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