晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

『深海のYrr』

2008年08月20日 | 
『深海のYrr』(早川文庫/フランク・シェッツィング)。「イール」と読むと言うことは「eel」の鰻とはちがうのか? 深海のウナギか!?

…ということで珍しく、SFを買う。分厚い文庫3冊。各800円。高っ!

とりあえず上巻を読了。

海洋系SFパニック小説か。メタンハイドレートの崩壊はなかなかいいとして、世界中の海で起こるさまざまな脅威。クジラが船を襲うとか、殺人藻類やらハブクラゲのたぐいが大繁殖とか……。ま、買っちゃったから、うーんと思いつつ、頑張って読んでいる。

中巻になって、どどーんと深海底のメタンハイドレートが崩壊して、巨大津波が北欧を襲うあたりになって、読書スピードも上がってきた感じ。このあたり、一応、史実というか科学的かつ地史的な事実に基づいているのか?

全体的には、近年の海を取り巻く環境や生物、資源関係の最新の話題をてんこ盛りにして、どどーんと悪い方向にした感じ。どんどん人は死んじゃうし、現状は「日本沈没」な雰囲気。

いったいどういう展開になるのか? どういう落としどころになるのか、なかなか興味津々……なんだけど、ああっ!つい「Yrr」ってなんだろうってネットで検索したらネタバレしそう! あ~、見なかった見なかった! そんなことで、気持ちを一新して、新鮮な気持ちで一から読み進める所存です。