秋が深まってきました。家の周りでもキチキチキチとモズの高鳴きが聞こえます。
ちょっとした空き地や家の庭、雑木林の周りなどにいるんでしょう。モズといえば「はやにえ」。数年前にひたすらはやにえを探しまくっていたことがあります。
住宅地のモズでは、なかなか見つけられないのですが、当時は相模川近くの休耕田や梅林に探しに行っていました。
はやにえ。これです。
ダブルです。まだ、、、2匹とも動いていました。いろんな種類のはやにえを見ましたが、迫力があるのはこれ。
カナヘビです。けっこう大きな個体も刺さっていて、なんか恐竜みたいです。あと、不思議なのはドジョウのはやにえです。
けっこう数もあって、おそらく田んぼの水が抜かれるタイミングで捕獲するのでしょう。2センチぐらいの小さなドジョウも刺さっていました。ま、このへんになると、「刺さっていた」というよりは、冬芽の脇とかに、エラのあたりでちょこんと乗せられている…という感じですが。
たしかに、いろんな生物をぶっさすのですが、どれも首のあたりなのです。
このほかにアマガエル、イモリ、ネズミ類、ミミズなどなど……。あとは小鳥のはやにえを発見すれば、ほぼ種類的には網羅することになるのですが、、、。
はやにえの目的というのは、やはり貯食なんでしょうね。なわばり宣言である……という説を聞いたことがありますが、実感としては、はやにえを作る場所、枝先とか有刺鉄線とか、その場所そのものがとても少ないため、はやにえを作る場所はかなり限定されているので、あまりなわばり関連のものとは思えません。
じゃあ、冬に食ってるか、、、というと、よくわかりません。見るだけ見て、あまり追跡調査というのをしていないので。
一度だけ、雪が降りしきる1月の梅林で、かちかちになったミミズとおぼしきはやにえを一生懸命食べようとしているモズを見たことがあります。
実際は秋の終わりとか、初冬に全部食べちゃうんでしょうね。
うちの周りにいるモズもどこかにはやにえを作ってるんだろうな。ぶすぶすと。