晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

カブトムシが来た

2008年08月03日 | 
夜、ねこが食い入るように外を見ていたので、なんだろうと思ったらカブトムシでした。オス。



ま、近くに雑木林があるので当然いるとは思っていましたが、うちに来るとは。外灯もついていなかったので、明かりに来たという感じではないと思いますが。

捕まえて家に持ち込んだんですが、意外とねこは無関心。小角をつかんでいたら、ブブーンと羽ばたいてびっくり。当然ですが、ぶわーっと風を感じました。なんか子どもの頃を思い出しました。昔、よく採って飼っていました。夏休みは毎朝決まったクヌギの木を何本か巡回して、夜とかも行きましたね。採れるのはカブトムシとコクワガタばかりでしたが。


追伸 そうそう、家の周りのアブラゼミいっきに増えてます。結局例年通りなんだろうか?

ドレッジ調査 第3弾

2008年08月02日 | 
傑作だったのがトゲツノヤドカリというヤドカリとそのツメについているヤドカリコテイソギンチャク。実体顕微鏡で観察したので、写真が撮れなかったのですが、ま、とにかく小さなイソギンチャクが付いているヤドカリです。

もちろんそれ自身がとてもおもしろいのですが、先生のお話で、そのイソギンチャクはヤドカリが普通にしているときに、下を向いているのです。つまり、こう、、、ひらひらの触手が下向きになっているわけです。えっと、、、へんですよね? 下向いてるんですよ? たしかに実体顕微鏡で上から見ると、ツメの下に触手がひらひら見えるのです。その方がエサが採れるとか先生はおっしゃるのですが、、、。あと、ヤドカリだけに、貝殻に引っ込むと、イソギンチャクがフタになるそうです! いやー、傑作ですね。

あとびっくりしたのがホヤの話ですね。
観察できたのはシロボヤ。



これです。ときおり水は排出するのか、ぽふっと動いたりします。
で、ホヤは脊索動物ということで、オタマジャクシのような幼生期にナメクジウオのような「脊索」があり、その意味で我々脊椎動物の親戚(?)だそうです。

で、まあ、それはそれとして、奴ら普通に心臓とかがあるそうなんです。ええっ、って感じですね。心臓ですよ? 彼らはカイメンとかのようなものかと思っていたのですが、脳に近い部位もあって、心臓があるんですからびっくりです。

あとは、、、外来種のイッカククモガニですね。東京湾ではとても多い北米産のカニだそうです。イソクズガニにように、なにやら甲羅がもやもやしていました。海も外来種かあ、、という感じです、タンカーのバラスト水起源と言われているようです。


とても小さいカニです。

ウミグモというのも見ました。卵を抱えていました。お亡くなりになっていたので、あまり興奮はしませんでしたが、ま、「遊星からの物体X」ですね。もちろん、何ウミグモかは謎です。

いやー、、、、いい一日でした。スタッフの皆さんに感謝です。





ドレッジ調査 第2弾

2008年08月02日 | 
ということで、いろいろ生き物が見られたのですが、いちばん数が多くて、かつ興味があったのは、オカメブンブクの仲間でもある、ヨツアナカシパンですね。


これは、すでに死んでいて殻ですが、生きた個体がいっぱい採れました、しかも、どれも子どもで、直径1センチぐらいのかわいい連中でした。実体顕微鏡で見ると、いっぱい触手を出して、うにうにしていました。なんか薄くて、とても生き物じゃないような感じでした。

次におもしろかったのは、生きたツノガイですね。海岸で貝殻を見たことはあったように思いますが、生きた個体ははじめて見ました。本当に角のようで、緩やかな湾曲した筒状の貝です。

先生のお話では、巻き貝と二枚貝の中間のもので、細い方を砂から出して、そこから水を出し入れするそうです。たしかに顕微鏡で見ると、細い方は、穴が開いていて、貝殻が単なる筒と言うことが分かりました。


これはツノガイの貝殻。ほぼまっすぐの貝殻で、「すっぽ抜けないんですか?」というバカげた質問に対して、先生からは「貝柱のようなものでくっついていますから、、、」と冷静なお答えをいただきました。

(つづく)