晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

『ザ・リンク』

2010年02月09日 | 
『ザ・リンク ヒトとサルをつなぐ最古の生物の発見』
(早川書房/コリン・タッジ著 柴田裕之訳)を買う。



正直、アウストラロピテクスとかクロマニヨン人とか、
人類に近いところの話はあまり興味がないのですが、
この本は原猿類を扱ったものなので興味津々です。

前々から本屋に並んでいるのは気づいていたのですが、
ぱっと見、人類に近めの話かと思って、手には取りませんでした。

今日は、ちょっと魔が差して手に取ってみたら、
「これ、原猿の話じゃん」ということで即買い。

とにかくわたしは原猿好き。
なにしろ「ニシメガネザル」は、ボルネオの熱帯雨林に棲む原猿類です。
昔、何度も探しに行ったものです(1度だけ見た。当然、夜。やっぱり夜)。

あと、マダガスカルに棲むキツネザルも大好きで、
ワオキツネザルとかベローシファカを見にいったこともあります。

さて、この本。
Amazonのカスタマーレビューではおおむね不評(笑)。

今日の昼休みに買って、いっきに読み進み3分の1は超えましたが、
まあ、その不評さもちょっとわかるかな。

とりあえず、現状で最大の問題は、
「この研究成果を公表すれば、地球に小惑星がぶつかるほどの衝撃が起きるだろう」
…というわりに、その中身がよくわからないのです。

原猿類、、、おそらく始祖原猿類(わたしが便宜上つけました)が、いつ、どう分岐して、
そして、そのどれかの系統が人類につながっている…ということが、
この本の主役である、ドイツの発見された「イーダ」と名付けれた完璧な化石…
なにしろ、胃の内容物までわかるような化石によってわかる…のだと思います(たぶん)。

が、その衝撃の度合いがよくわからないのです。今のところ。
ま、あと3分の2はありますから、だまってじっくり読んでみます。

妻とシカ肉

2010年02月08日 | 生き物
GENさんのリクエストもあり(ないない…)、妻とシカ肉の話を。

妻は、子どもたちの自然教室のようなことをやるグループにいて、
その今回の企画が「シカ解体」と「シカを食べる」だったのです。

メンバーの知人である長野県の猟師さんにお願いをして、
撃った子鹿を持ち込んでもらったようです。

実際は解体といっても内蔵はすでに取り出してあって、別になっていたようです。
その猟師さんの指導で、皮を剥ぎ、肉を切り分けたそうです。

撃ってから2週間ほどがたち、
その猟師さん曰く「いちばんおいしいころ」の肉だそうです。

ステーキと串カツ、ハンバーグにしたそうです。
妻は家ではあまり肉は食べないのですが、
「臭みもまったくなくて、うまかった!」とご満悦です。
内臓もほとんどの部位を食べたそうです。



写真は、いろいろありましたが、当たり障りのないものにしました。
ニンニクを埋め込んで、まず軽く焼いているところです。
これをブロックに切り分けて、ステーキにしてまた焼いたそうです。

シカは各地で増え、森に大きな影響を与えているのは周知のことですが、
北海道での取り組みのように、たんに駆除するのではなく、
きちんと食べるのが本来のかたちなんでしょうね。

味以外の妻の感想は、
「皮って、簡単に剥けるのね、、、」
でした。

カラスの巣

2010年02月07日 | 生き物
さすがに土日とも家にいるのもなんなので、
DVDを返しがてら雑木林をぬけぬけ歩きにいく。

冬枯れの雑木林は、ふだん見にくいものがよく見える。
鳥の巣もそう。

カラスやヒヨドリ、うまくいくとメジロの巣とかが見える。
今日も、「ああ、カラスの巣か…」と思ったのですが、
双眼鏡でのぞいてみると、、、、ワイヤーのハンガーがいっぱい混じってました。



宮崎学氏の写真でおなじみですが、ほんとにハンガーが使われているんだなあ。

そういえば、妻の実家(マンションの1階)で、
ベランダからハンガーがどんどんなくなることがあり、
義母が張っていたら、カラスが持って行くことが判明したことがありました。

どうやって曲げるんだろうなあ、あんな堅いもの。

途中、エナガの群れに遭遇にして、じっとしていたら、
ずいぶんと近くに来てくれました。



エナガはかわいいですよね。

ダンゴウオの穴

2010年02月07日 | 
潮だまりでダンゴウオを見つけると、
だいたい上から見下ろすような角度になります。

そうすると、背中の頭寄りに穴がふたつあることに気がつきます。



エラ穴のようです。写真のは、閉じてるっぽいけど。
ふつうの魚のようなエラ蓋はないけど、穴は閉じることができるよう。

一度、夜の海ですれ違った日本野生生物研究所さんのブログでは、
「ここから水を吐き出ジェット噴射で加速する」とありました。

ふむ。

なかなか夜の海では細かな観察ができないので、
詳細は分かりませんが、
とにかくダンゴウオは尾びれをクッと曲げたまま泳いでいます。

当然、胸びれで泳いでいると思っていたのですが、
それにしては、ずいぶんとスムーズに上下左右、ヘリコプターのように泳いでるので、
もしかしたら、その「ジェット噴射」もうまく使っているのかもしれませんね。

それにしても上の写真、、、お腹がぱんぱんで、
それでも不器用に曲げた尾びれがかわいいですね。

風の強い週末

2010年02月06日 | その他
寒い。
風が強い。

今週末は妻が出かけていて(シカの解体をするそうだ…)、
多摩の黒豹とふたり。

せっかくひとりだから、メバリングに出かけようか、
近所の森でフクロウの声を聴きに行こうか、
はたまた山に登ろうかと、思ったのだけれど、、

寒い。寒すぎる。
風もどんどん強くなってくる。

結局、妻がいないことをこれ幸いにと、
ポテチとか、かっぱえびせんを買い込み、
家でごろごろな週末。

ウミユスリカのこと

2010年02月02日 | 
土曜の夜も、潮だまりでライトを照らしていると、
どこからともなく集まってきました。



渦を巻くように水面に集まってきます。
まんまる軒さんが県博の先生に聞いたというウミユスリカ……と思われる昆虫です。

道北地方でウミユスリカ(利尻研究26)という研究でその生態の一端が紹介されています。

 ウミユスリカ属Clunio は極端な雌雄異型で,雄は
 有翅,雌は無翅で芋虫状を呈する(Figs. 1-2).雄
 成虫は群飛の習性を捨て,水面または岩盤上を滑走
 しながら,雌を探す.つまり,雄成虫は空中を飛行
 することが出来ず,雌に関しては移動すら不可能
 である.さらに,雌の蛹は自力で羽化することが
 出来ず,海面に浮上してきた蛹を雄成虫が脱皮さ
 せることで交尾がはじめて成立する(Hashimoto,
 1976).(同論文より)


しばらく観察していたのですが、
集まってきた蚊が団子になったりして、
ただならない雰囲気でした(ライトのせい?)。

一度、羽根のない個体がいて(これが羽化したメス??)、
それを捕まえるように羽根のある個体が来たのを見ました。
一瞬でしたが、、、。

海中には、ライトの明かりに小さなプランクトンだか、
エビの小さいようなのが集まってきて、芋虫状というのメスは、
よく分かりませんでした。

次回、またゆっくり観察してみます。




もっと降れい!

2010年02月02日 | その他
ただいま積雪10センチぐらい。



もっと降れい!! もっと降るのだぁ!
明日の朝一の会議なぞ、行けなくなるぐらいに降るのだ!!



なんだ、このなまくらな雪結晶は!!
もっと温度低くなれい! もっとだぁ!

俺に星状六花結晶ぐらい見せてみろぅ!
多摩丘陵の意地を見せてみろぅ!

はぁ、はぁ……。

満月の海

2010年02月01日 | 
満月、大潮干潮の夜。
2週間前の新月の夜とは、ちょっとちがいました。


①タコが妙に多い
みな、頭というか腹(?)がコブシぐらいの。
自分だけでも4、5匹は見た。
潮だまりでダンゴウオを撮影していると、
みょ~んと、泳いできて邪魔をするのです。

②ウミフクロウの子どもが多かった
夜の定番ウミフクロウですが、
この夜は、2、3センチほどの個体がいっぱいいました。

③メリベ元気
これも定番ですが、いつもにも増していっぱいいました。
妻が、背中のひれ(?)の中にオレンジの物体が入っているのを見て、
「あれはいったいなんだろう、、、」と首をかしげていました。

④ハオコゼの稚魚を見かけた。
じつは、冬の夜の定番としてハオコゼの幼魚があります。
毎年、この時期は2センチぐらいの個体がいっぱいいるのですが、
この冬はまったく見かけませんでした。
ようやく1センチぐらいのをいくつか見かけました。

以上のことは、

①たまたま
②探す場所の問題
③前の観察から2週間たったから
④満月だったから
……のどれかですね。

次の大潮の週末は新月で、、、2月13日、14日あたりか、、。
行くしかないですね。


その他



はじめてハナタツを見た。
GENさん感謝です。
波に翻弄されながら海藻の根元に絡まっていました。



あいかわらずエムエラミノウミウシがいっぱいいました。
これは4、5センチはあろうかという大きな個体。