同時再建その後
クッキーさん、コメントありがとう。
これから同時再建されるとのこと、気になることだらけですよね。私の経験の範囲ですが、お話しします。
先生のお話のとおり、大船中央でも同時再建をやっています。9年2か月前に右乳房切除後、畑山先生に再建手術をしていただきました。切除しただけでは胸に穴が開いてしまうので、ふさぐために、お腹の皮膚に右の腹筋を付けたまま、移植を受けました。お腹と胸の間の皮膚をはがして、お腹の皮膚に腹筋を付けたまま下をくぐらせて胸に持ってきて胸の形を作ったみたいです。腹筋は、作った右胸の下でたたんで、手術の後は出っ張っていましたが、今はなにもありません。血管だけが残ったのでしょう。血流があるのであたたかい胸になっています。
年数を経ての傷跡・・・胸にマル印、お腹に横35センチぐらいの傷があります。
胸の傷は、薄い線がスーッと一本残る程度で、きれいです。お腹のほうは、真ん中の10㎝ぐらいはきれい。右側は薄赤い筋が残る。左側は一部にはっきりした赤っぽい筋が残っています。手術後安静にせず、早い時期から体操をして動かしたせいなのか、体質のせいなのかよくわかりません。全然どうもない人もいるようです。
手術をすると、自然に溶ける糸が使われます。私の場合、手術の傷自体はきれいに早く治りましたが、術後の放射線の途中から、溶けるはずの糸が溶けず、縫い目が増殖して糸を異物として受け付けない状態になりました。結局、乳がんの先生に手で抜いていただくことになりました。
お腹の縫い目の再手術をして放射線をかけて治すこともできるようですが、放射線を同じところにかけることは出来ないと聞いたことがあるので、将来のために余計な放射線を浴びたくないと思いそのままにしています。
自家組織での再建で、最初は再建した胸が健康な胸より大きかったのですが、だんだん落ち着いて、今は右のほうが少し大きい程度になりました。小さい方の胸に、ポケット付きの下着にシリコンの詰め物を入れればバランスが取れるので、見た目にはわからないと思います。というより本人が気にしていないということでしょうか。
自家組織で再建した後、放射線治療をすると再建した胸が硬くなるといわれていましたが、多少ありますが、気になるほどではありません。
私が受けた手術は腹直筋皮弁法で、30年ぐらい前から行われている方法だそうです。どういう手術か、その後どうなのか、いろいろ調べて納得のいく手術を選ぶのが良いと思います。