夏の終わり

朝の通勤電車。いつもの時間なのに、いつもより少し空いている。
昼、新企画の予約を入れようと、手配先に電話。すると担当者は今週いっぱい休み。
夜、まだ火曜日だというのに、帰りの電車の空気がふわふわ。なんだか週末気分。
夜のニュース。いつものキャスターは夏休みとのことで、別の人がニュースを読んでいる。

世間はそろそろ夏休みの様子。もう、お盆はそこまで来ています。
なのに、どうも実感がわかないのは、この天気のせいでしょう。

雨、雨、大雨、晴れ間。
雨、雨、大雨、地震、大雨、地震…。

これほど夏らしくない夏といえば、
記録的な冷夏だった1993年がすぐに思い出されます。

例によって、その夏も北海道にいた私。
よりによって、北の最果て、礼文島のキャンプ場で凍えていました。
ガタガタふるえながら、火にあたって酒盛りをするという、
どちらかというと震災後の避難所と混同しそうな思い出ばかり。

この年、秋には冷夏の影響で深刻な米不足に。
スーパーからお米が消えた異常事態に、お困りだった方も多いのではないでしょうか。
当時アルバイトで行っていた家庭教師先が、幸い農家のお宅だったので、
いっときお月謝をお米の現物支給に切り替えてもらって、なんとかしのぎました。

今年もあと数日で、お盆、そして京の大文字焼きを迎えます。
本来ならば、過ぎゆく夏の名残を感じる行事なのに、夏を感じないままのこのお天気です。
秋の収穫にも、大きな影響が出そうな様子で、
このままでは、本当に「見舞い状」を出さなければならない気配。

「暑中見舞い」、「残暑見舞い」を当たり前に書いていたいつもの夏の、
太陽のありがたさが身にしみます。


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