銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

Audienceと老いの才覚

2011年01月09日 | 見かけだおしNのつぶやき
先日こんな話を人伝に聞きました

阪急電車の中
優先座席でのお話

年のころ70代後半の男性に
「席を代わりましょう」と娘さん
「いえ、次の駅で降りますから、ありがとう」

ここまでは、よく見かける光景です

ところがその方が一言
「それにしても、あんたはやさしいな、
それに比べて、厚かましく優先座席に座って平気な人もおる」
と、座席を一瞥して言い放たれました

すると、その優先座席に座っていた
年のころ同じく70代後半の男性が
「うるさい、ここは誰が座ってもええはずや、本来は」
と、返し・・・

お二人は「優先座席論」をかなりやり合ったそうです
どちらの方も感情的でなく、理路整然と

次の駅に電車が到着すると同時に
先の男性は予定通りとばかりに降りられ、その背に向かってボソリ

「年寄が権利主張し出したらおしまいやな」
と後の方

そして車内は何事もなかったかのように静まりかえったまま
再び、電車は次の駅に向かいました
と、そんな話でした

この話を聞いて、曽野綾子さんの話題の著書『老いの才覚』を思い出しました

――高齢であることは資格でも功績でもないー

先の話は
どちらが正しい、間違っているではなく、
どちらも正しいのでしょう

私は、それよりも、この場面にいたAudience(その他大勢の方)の
下を向いて、まさに他人であることが大事・・・
そんな日常のありふれた様子が目に浮かび、
その場にいたら、やはり自分もその中の一人であっただろう、その事実
「無関心」という名の烏合の衆に・・・オノノクのでした

自分の意見を述べる
その他大勢に向かって・・・
これは、難しいことです


「老いの才覚」著:曽野綾子
著者ならではの小気味よい、すかっと流れる文面に
まさに一気読みでした!

私たちのお客様への対応は本当に正しいのか、
少し考えさせられる一冊でもありました


▼「2011年初詣・干支の兎の三尾神社」ツアー報告はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20101110.html

****************************************
貸切バス・オーダーメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
****************************************










  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする