銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ヒミツ…

2011年02月10日 | Hの生きる喜び、それは
明日未明頃からお昼にかけて
日本海側から東日本の広い地域にかけて
雪、雪、雪、、、

またしても、寒~い一日がやって来るようです

「お水取り、まだやものね」

今日、ふとお客様がそう仰いました

…へぇ、やっぱり
関西の人にとってお水取りは“春”の目安なんですね

些細な一言でしたが、何だかちょっぴり嬉しくなりました

―東大寺二月堂お水取り―
 
1300年近く一度も途絶えることなく、
人々の幸せを願い、世界を照らし続ける炎

752年に始まって以来、
飢饉、戦争、政権交代、天変地異、、、
この1260年間には、数え切れない困難があったことでしょう
それでも、お水取りが行われなかった年はなかったのです

東大寺では最も重要な儀式とされています

巨大なお松明を持って、二月堂の舞台を走り回る姿

勇壮で迫力があり、毎年これを見るために
観光客がたくさん訪れます

でも、それが何を意味し、
どういう目的で行われているのかを知っている人は
意外と少ないのではないでしょうか

お水取り、正式には「修二会」(しゅにえ)は、
3月1日~2週間にわたって行われる法要です

行中の3/12の深夜(13日の午前1時半頃)、
若狭井(わかさい)という井戸から
二月堂の本尊「十一面観音」にお供えする「お香水」を
くみ上げる儀式が行われます
これがその名の通り「お水取り」です

この行を務める連行衆の道明かりとして、
夜毎、大きな松明に火が灯され、舞台を走り抜けていたのです

つまり、あの炎はお水取りのメイン行事ではなく、
単なる、道明かり!

でも一般の人が見られるのは、ここまで

お水を汲み取る行はもちろん、
連行衆が務める本行儀式、
秘仏の十一面観音様のお姿も
決して見てはいけない、というか見ることができない、

秘密と謎だらけの行事
一体奥では何が行われているのか!?
うかがい知ることはできません

特に本尊十一面観音は、絶対秘仏であり、
今までその姿を見たことがある人は誰一人いません
東大寺のお坊さんですら、知る人はいないのです
もしかして、扉を開けたらその中は… 
そんなことがあってもおかしくないくらい、
謎を秘めているのです

秘儀、と言われる所以です

確かなことは、
1260年前から脈々と続いており、
これからも人々の祈りは
後世に引き継がれるであろう、ということだけ

春が来ない年はないですものね

天平の炎は、今年も春を運んでくれることでしょう

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