銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

タスマニアで「鬼は外」

2011年02月13日 | のほほん同志Aの日常
早いものですね。
タスマニアに出発したのが、2月2日。
一昨日、元気に帰ってきました。

出発の日のこと、
関空に見送りにきた別のスタッフから
「はい、コレ」とスーパーの袋を持たされました。

のぞいてみると、豆の袋が人数分と鬼のお面。

「明日は節分やから」

って、ちょっとちょっと!
大豆だからずっしりと重いんですけど。
これ、私がかついで歩くことになるんですど…。

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オーストラリアの南にぽっかり浮かぶタスマニア島、
オーバーランドトラック。

オーバーランド。
自然の豊かなタスマニア島でも、
ひときわ手付かずの大自然が残る
クレイドルマウンテン・セントクレア湖国立公園内を
5泊6日、山小屋に泊まりながら縦走するハイキングルートです。

山小屋の定員はわずか10名。
銀のステッキ旅行で貸切となったグループに、
タスマニアを愛してやまない屈強な青年3人がついてくれました。

屈託のない笑顔に、育ちの良さが表れる先輩格のジョン。
子どもがそのまま、大きく大きくなったようなロブ。
最年長の新人、控えめながら一番大人だったポール。

昼は重い荷物をかついで歩くガイドさん。
午後は山小屋に先回りしてエプロン姿でマフィンを焼き、
夜はシェフに早替わりして、
毎晩3コースのディナーを用意してくれました。

歩き始めて4日目、
叩きつける嵐に見舞われ、行程を切りあげて早めに小屋に入った日。
好意に甘え、もうひとつお手伝いをお願いしました。
入山してから数日、ザックに入れて持ち歩いた豆の出番です。

2月3日はとうに過ぎていましたが、
豆まきをするなら、ガイドさんとの空気も打ち解けてから。
そう決めていました。

それと、ついでに言うと
「え~、こんなに重いのをずっと持ち歩いてくれたの?ありがとう!」
お客さんからそう褒められたい、そんな浅ましい考えもありました。

まずは、おもむろにガイドさんに宣言。

「これより日本の春を迎える伝統の厄除け行事、
 節分の豆まきを行ないます。
 つきましては、鬼役が必要です」

鬼役を買って出たのは、
もとい、全員一致で鬼役を押しつけたのは
3人のガイドさんのうちのひとり、ロブ。

194cmの長身。
日に焼けた、彫りの深い顔。
チリチリのカーリーヘア。
(すぐに、ラモスとあだ名がつけられていました)

お面をつけたら、まさに赤鬼になりました。
さぁ、豆まきスタートです。

「鬼は~外、福は~内!」

残る2人のガイドさんも、たどたどしく

“ONI WA SOTO”
“FUKU WA UCHI”

そしてロブ。
ガオーッと胸を叩くゴリラ・スタイルで登場。
ノリの良いオージーの若者ですから
初めてとは思えない見事な鬼ぶりを披露。
適度にひと暴れしたあげく、草原のなかに消えていき…

こうしてタスマニアでの豆まきは終了。
厄よけが効いたのか、翌朝からはお天気もすっかり回復し、
タスマニアン・ブルーの青空のもとハイキングを終了しました。


ちなみに私、どなたからも
「こんな重いのを…」とは言ってもらえませんでした。

ガックシ。

▼「長田神社で鬼やらい」ツアー報告はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20101110.html

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