銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

盲導犬と氷見旅行

2011年02月17日 | Hの生きる喜び、それは
1泊2日、氷見へバス旅行へ
宝塚視力障害者協会の会員の方と行ってきました

一年ほど前から、色々と旅のお手伝いを
させていただいておりましたが、
実際、添乗員として旅行にご一緒するのは初めて

弱視の方から全盲の方、盲導犬も一緒のバス旅行です

景色を見られない方が多いので、
耳から、舌から、香りから
旅を存分に楽しんでいただこうと
今回のメインテーマは「氷見の寒ブリ」!
今年は大豊漁と聞いて期待も高まります

バスガイドさんにも乗っていただき、
長い車中、車窓に映る景色を
次から次へとマイクでご案内してもらいました

「奥に真っ白な雪を抱いた伊吹山が見えてきましたよ」
 伊吹山はそびえ立つ、という表現より
 どっしりと横たわる、という表現の方がピッタリきますね」
「トンネルを抜けると…
 一面銀世界になりましたよ!
 まるで、真っ白な雪の布団を敷いているようです」
「おせんべいの焼ける香りがしてきましたね、
 間もなく煎餅屋に到着ですよ」

ガイドさんが上手に案内を続けてくれています

…ところが、ふと、思いました

視力障害の方には、
生まれつきの盲目の方と、
途中から見えなくなった方がおられます

小さい頃、少しでも景色や色を見てきた方にとっては
先ほどのガイドさんの案内は
よく分かると思います
が、
生まれつき盲目の方にとって、
「山」は見たことがないのです
「山」
とはどんなイメージなのでしょうか
三角の形で、木々が生い茂っている…
これでいいのでしょうか
では、三角のイメージは?木は?
トンネルは?煎餅は…?

「銀世界」「真っ白な雪」
色をどのようにイメージされるのでしょう

そう考えていると、答えが全く見つからず
いよいよ迷宮入りとなっていきました
あーでもない、こーでもない
ではどーしたらいいのか、
何もしない方がいいのか…

あ~

私のダメな癖が出てきてしまいました
ぐちぐちと考え込んではドツボにはまっていき
勝手にどんどん落ち込んでいく

そんな役立たずの私をよそに、

参加の皆さんは元気いっぱい!
移動のバス車中も、お話が絶えることなく
とっても賑やかで和やかな雰囲気

立ち寄ったSAやお土産屋さんでは、
羽振りよくお買い物

24名様参加でしたが、一番大きなサイズのバス
トランクの中はお土産ですぐに一杯になりました!

お宿でお楽しみの宴会
次々運ばれるブリ料理に
皆さまのお箸は止まりません!

さらにはカラオケ大会も始まり、
大いに盛り上げり、最後は♪六甲おろし♪で締め

これほどまでに1泊2日の旅を
目一杯楽しんでいただけると、
こちらも嬉しくなってきます

皆さまにとっては、一年に一度の旅行です
日常、ちょっと外に出るのも大変な方もおられる中で
今回の旅行を、どれほどまでに楽しみにされていたことでしょう

参加の皆さまが視力障害であってもなくても
銀のステッキがめざす旅の目的は変わりません

「旅に出たら元気になれた!」

そう思っていただけることが一番です

福祉団体旅行のお手伝いはまだまだ始まったばかり
小さな一歩、となりました


▼「タスマニア島・オーバーランドトラック」ツアー報告はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20101110.html

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