銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

指宿で砂に埋まる

2012年06月05日 | のほほん同志Aの日常

先週末にかけてご一緒した
鹿児島へのツアーのアンケート。

「指宿(いぶすき)の砂蒸し風呂がオモシロかった!」

複数の方がそう書いておられました。

激しく同意!です。


前々から一度行きたいなぁと思っていた指宿温泉。
海岸の砂浜を利用した砂蒸し風呂は公共の施設になっており、
お宿から歩いて向かうことになります。

今回の行程は添乗員にとってはちょっとハードで
入る時間はないかなと半ばあきらめておりました。

が、夕食後、

ん、なんとか閉館までに間に合いそう…!

ということで、大急ぎで閉館間際の砂蒸し風呂へと駆けつけました。

一年でもっとも日が長い時期とはいえ、
すでに夜はとっぷりと暮れ、月がのぼっています。

受付に行くと、すでにガラーン。
こんな時間に来る人はそういないのでしょう。
奥から出てきた受付の女性に入浴料を払い、つづいて更衣室へ。
おやまぁ、ここも…無人。

浴衣1枚になって、夜の砂浜へ。

…ここでようやく人影です。

といっても客ではなく、
むしろで作られた簡単な屋根の下に、
高校野球のグラウンド整備のような
トンボを持つ人、人、人。

砂かけ爺ならぬ、砂かけ兄さんです。

薄暗い裸電球のもと、複数のシルエットがこちらを振り向き
「いらっしゃいませ~」

恐怖で声が出ません。

はい、ここに寝てくださいね、

と言われるがまま横になると

ザックザック、ザックザック

砂かけ兄さんが2人、左右に立ち、
無言のままシャベルで砂をかけていきます。

これがけっこう重くて、なんだか息苦しい、
ほとんど生き埋めにされている気分。

本日最後の客である私に砂をかけ終え、
お兄さんは去っていきました。

聞こえてくるのはザッパーンという波の音と、

ドックドック ドックドック と脈打つ心臓音。

顔以外の部分をずっしり砂に包まれているため、
その重みで、心臓が脈打つのがよくわかるのです。

肌にあたる砂はじんわり温かく、

はぁ、そろそろ出ないと低温やけどになりそう

う~、よっこいしょっ

出るときは、今度は自力です。

砂の重しをかけられた腕をもそもそと動かし、空気中へ。
最後に腹筋の勢いをつけて起き上がり、ぶるぶると砂を払い…

まるでカメです。

最後に大浴場で砂を落とし、砂蒸し風呂体験が完了。

はぁ、やれやれ

朧月夜が照らす帰り道。
どっと噴き出す疲れを感じつつも
こみあげる可笑しさに声を出して笑っていました。


これ、本当にオモシロいです。
とくに閉館間際の砂蒸し風呂は。

ぜひ一度お試しください。



▼国内ツアー報告「寂聴さんのお話を聴きに」はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20110617.html

▼海外ツアー報告「南仏コートダジュールとプロヴァンス」はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20110617.html

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