先週末にかけてご一緒した
鹿児島へのツアーのアンケート。
「指宿(いぶすき)の砂蒸し風呂がオモシロかった!」
複数の方がそう書いておられました。
激しく同意!です。
前々から一度行きたいなぁと思っていた指宿温泉。
海岸の砂浜を利用した砂蒸し風呂は公共の施設になっており、
お宿から歩いて向かうことになります。
今回の行程は添乗員にとってはちょっとハードで
入る時間はないかなと半ばあきらめておりました。
が、夕食後、
ん、なんとか閉館までに間に合いそう…!
ということで、大急ぎで閉館間際の砂蒸し風呂へと駆けつけました。
一年でもっとも日が長い時期とはいえ、
すでに夜はとっぷりと暮れ、月がのぼっています。
受付に行くと、すでにガラーン。
こんな時間に来る人はそういないのでしょう。
奥から出てきた受付の女性に入浴料を払い、つづいて更衣室へ。
おやまぁ、ここも…無人。
浴衣1枚になって、夜の砂浜へ。
…ここでようやく人影です。
といっても客ではなく、
むしろで作られた簡単な屋根の下に、
高校野球のグラウンド整備のような
トンボを持つ人、人、人。
砂かけ爺ならぬ、砂かけ兄さんです。
薄暗い裸電球のもと、複数のシルエットがこちらを振り向き
「いらっしゃいませ~」
恐怖で声が出ません。
はい、ここに寝てくださいね、
と言われるがまま横になると
ザックザック、ザックザック
砂かけ兄さんが2人、左右に立ち、
無言のままシャベルで砂をかけていきます。
これがけっこう重くて、なんだか息苦しい、
ほとんど生き埋めにされている気分。
本日最後の客である私に砂をかけ終え、
お兄さんは去っていきました。
聞こえてくるのはザッパーンという波の音と、
ドックドック ドックドック と脈打つ心臓音。
顔以外の部分をずっしり砂に包まれているため、
その重みで、心臓が脈打つのがよくわかるのです。
肌にあたる砂はじんわり温かく、
はぁ、そろそろ出ないと低温やけどになりそう
う~、よっこいしょっ
出るときは、今度は自力です。
砂の重しをかけられた腕をもそもそと動かし、空気中へ。
最後に腹筋の勢いをつけて起き上がり、ぶるぶると砂を払い…
まるでカメです。
最後に大浴場で砂を落とし、砂蒸し風呂体験が完了。
はぁ、やれやれ
朧月夜が照らす帰り道。
どっと噴き出す疲れを感じつつも
こみあげる可笑しさに声を出して笑っていました。
これ、本当にオモシロいです。
とくに閉館間際の砂蒸し風呂は。
ぜひ一度お試しください。
▼国内ツアー報告「寂聴さんのお話を聴きに」はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20110617.html
▼海外ツアー報告「南仏コートダジュールとプロヴァンス」はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20110617.html
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