銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

寂聴さん93歳の語録 ~寂庵にて~

2015年05月24日 | のほほん同志Aの日常

今日の夕方、大阪梅田でツアーを終え、
帰りの電車で読む本を買おうと紀伊国屋へ行きました。

本棚の間をぶらぶらしたあげく、やっぱり今日はコレと選んだのは、瀬戸内寂聴さんの『手毬』。
良寛さまと貞心尼の魂のやりとりを描いた小説です。

70余名のお客さまと訪ねた今日のツアーは、
嵐山・寂庵での瀬戸内寂聴さんの特別法話でした。



私にとっては2年ぶりとなる寂聴さんの法話。
一年近く、寝たきりだったとお聞きしていたし、
今日の法話も受けては下さったものの、はたして当日、ご体調は大丈夫かしら…?

その懸念は、マイクを握って早々仰った次のことばで吹き飛びました。

「わたし、まだ死にきれていない。生ききれてもいない。中途半端」

念のためですが、寂聴さん、この5月で93歳になっておられます。
それでも、まだ、生ききれていない、と仰るのですね?!


ほかにも印象に残った言葉がこちら。

「今ここで私の世話をしてくれている若い人たちは、
 みんな私とは血がつながっていない。
 血のつながらない家族というありかたが、もっと増えていいと思う」

血がつながっていない赤の他人だからこそ、
その関係を築き、つづかせるには双方の努力がいる。

そうやって生まれた、血の繋がっていないつながりを、
もっともっと信頼して、大切に育んでもいいのかも。

家族とまではいかないまでも、銀のステッキが目指すものも、それに近いかもしれません。

70歳の良寛さまと30歳の貞心尼の間に流れていたものも、それに近かったかもしれません。


最後に、心に残ったことばをもうひとつ。
 
「今回病気で伏せっているとき、お墓に何を刻むか決めた。

 “愛した” “書いた” “祈った” 寂聴 」

いいなぁ、この言葉。
わたしも90歳ぐらいになったとき覚えていたら、マネしよう。

寂聴さん、まだまだこれからも書いてください。
そして、来年も、再来年も、また法話でお目にかかれる日を待っています。


★6周年記念旅行 丹波へBBQランチ ご案内はコチラ★

フェイスブックいいねお願いします

***************************************
貸切バス・オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com 

*************************************

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする