今日の夕方、大阪梅田でツアーを終え、
帰りの電車で読む本を買おうと紀伊国屋へ行きました。
本棚の間をぶらぶらしたあげく、やっぱり今日はコレと選んだのは、瀬戸内寂聴さんの『手毬』。
良寛さまと貞心尼の魂のやりとりを描いた小説です。
70余名のお客さまと訪ねた今日のツアーは、
嵐山・寂庵での瀬戸内寂聴さんの特別法話でした。
私にとっては2年ぶりとなる寂聴さんの法話。
一年近く、寝たきりだったとお聞きしていたし、
今日の法話も受けては下さったものの、はたして当日、ご体調は大丈夫かしら…?
その懸念は、マイクを握って早々仰った次のことばで吹き飛びました。
「わたし、まだ死にきれていない。生ききれてもいない。中途半端」
念のためですが、寂聴さん、この5月で93歳になっておられます。
それでも、まだ、生ききれていない、と仰るのですね?!
ほかにも印象に残った言葉がこちら。
「今ここで私の世話をしてくれている若い人たちは、
みんな私とは血がつながっていない。
血のつながらない家族というありかたが、もっと増えていいと思う」
血がつながっていない赤の他人だからこそ、
その関係を築き、つづかせるには双方の努力がいる。
そうやって生まれた、血の繋がっていないつながりを、
もっともっと信頼して、大切に育んでもいいのかも。
家族とまではいかないまでも、銀のステッキが目指すものも、それに近いかもしれません。
70歳の良寛さまと30歳の貞心尼の間に流れていたものも、それに近かったかもしれません。
最後に、心に残ったことばをもうひとつ。
「今回病気で伏せっているとき、お墓に何を刻むか決めた。
“愛した” “書いた” “祈った” 寂聴 」
いいなぁ、この言葉。
わたしも90歳ぐらいになったとき覚えていたら、マネしよう。
寂聴さん、まだまだこれからも書いてください。
そして、来年も、再来年も、また法話でお目にかかれる日を待っています。
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