はぁ~、しんど。
新年のごあいさつが遅れましたが、
年末から正月にかけては、西へ東へ、地元へ遠方へ、休む間もなく動き回っていました。
とくに一年の締めくくりにふさわしく印象深いのが、
12月30,31日に訪ねた奈良の信貴山です。
友人が“じゃらん”で予約してくれて、宿坊で山籠もり。
(
(こちらはお楽しみの精進料理の夕食)
さて、夜を徹して語り合うこともなくすとんと寝てしまい、あっという間に大晦日の朝。
最近とみに早寝早起きになった私は
午前5時から行われるという護摩炊きに当然参加するつもりが、
中途半端に寝坊したため、急きょ裏山のバードウォッチングに切り替え、
ぎりぎりまで寝ていた友人を起こして朝食を食べてから、写経に挑んだのでした。
奥の立派なお部屋に案内されるも、どうやら参加者は私と友人の2名だけ。
偉そうなお坊さんと対面で台に向かい、まるで面接です。
お坊さん、おもむろにこう訊かれました。
「写経をなさったことは?」
…あ、初めてです。
「般若心経はよまれますかな?」
…いえ、よまれません。
「では、書道は?」
小学校のときに習字を少々…。
「…お経はお供えしたあと護摩炊きで燃すのですが、今朝の護摩炊きはこられましたか?」
…すみません、行ってないです。
これほどテンション下がる客も珍しいのでしょう、
お坊さん、「今日は大晦日で忙しいもので…」と立ち上がり、足早に部屋を去っていかれました。
そうして向かい合った般若心経。
いざ始めてみると、いともたやすく「無心」となり、楽しいものです。
よほど集中していたのか、ただ単に雑なのか、あっという間に終了。
(一気に書き上げ、隣の友人を見ると、まだ半分にも達していませんでした)
先のお坊さんのところに持っていったら、まず友人のを見て、「あぁ、きれいに書いておられる。」
つづいて私のを見て、「これは…芸術的ですな。」
ほめられました。
ともあれ。
私の万感の思いと願いを込めた般若心経の文字。
新年最初の護摩炊きで、天高くへと昇っていったはずです。
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