銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

白い世界と、ひとりの夜

2017年01月13日 | 見かけだおしNのつぶやき

思いのほか苦戦を強いられた、、、、白川郷の食事場所探し。

僅か、6日間のライトアップとあって、普段以上に観光客も多いのでしょう。

 

自身久しぶりの白川郷の添乗とあって、少しあなどっていました。

そういえば訪日観光客がこれだけ増える中、

まさに日本的原風景の茅葺き集落は、外国人にも人気のはず。

 

そう、夕食場所を探すもどこも予約でいっぱいでした。

昨年からすでに大きな団体予約も入っているようで、

言葉にすれば、まさに片っ端から当たるも、完敗。

 

これは、いよいよニッチもサッチも、となった頃、

かかった電話の先のお母さん。

「困ってるのは、なんとかしてあげたいけど、、」

「怖いから、ごめんね」と。

怖い?え?なにがですか?

「主人が生きてる頃は、店も開けてたけど、今は、、、」

 

雪が降るときは、店を閉めるようにしているとお話しされました。

 

茅葺き屋根の、日常が存在する世界遺産です。

観光客は、雪かぶりのライトアップされた、幻想の世界を夢見るわけです。

が、そこに暮らす人は、、、

もちろん、高齢の方も増えているのでしょう。

雪にさんざん慣れてきた方が仰るのです。

雪が怖い、と。

屋根に積もる雪が一番怖い、と。

 

だから、雪の降る日は店を閉めて、家でじっとするのだと。

「だから、ごめんね。他を当たってみて」

先ほどまで電話口の声だったのが、

あの茅葺き集落の一軒家の、暗い納戸の奥の、火鉢に手揉みする、

そんな情景からの声に変わっていました。

 

暖かい冬と思っていたら、今年一番の寒波が到来。

あの、お母さんも今日は、茅葺きの屋根の下で、

しんしん雪の音に耳を塞いで、ひとり不安を胸に丸まっておられるのでしょうか。

 

冬の白い景観は、美しい。

それを見るためだけの旅が成立します。

でも、そこに日常があることを、思う(知る)のも旅の要素(意義?)

 

超観光地で、一年で一番の稼ぎ時に、自然の脅威に休むお店。

 

これの意味することを、ちゃんと理解して、

雪の降る場所へとお客様をご案内することにします。

明日から、北国への旅が始まります。

 

あっ、もちろん、あったかい夕食場所確保です。

******************************** 

新春ウォークを始めましょう!

サロンウォーク、今年第一回は・・・

「復興の街、神戸を歩く」

日時:1月17日(火)

集合:阪急神戸三宮駅・東改札口10:00集合

料金:500円

約4㎞、2.5時間

今年は日常にウォークを取り入れて、

皆さんで、楽しく元気に歩きましょう!

*********************************
バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com 
*********************************
 

 

 

 

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする