銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

神の島よ

2017年01月15日 | Hの生きる喜び、それは

日本列島と朝鮮半島を結ぶ海域に荘厳な姿をあらわす沖ノ島
人々は古来、その島を敬い、畏れ、祈りを捧げてきました
500年もの間営まれた祭祀の跡は、千年以上経った今も当時の姿を残しています

国宝に指定された神への奉献品は、約8万点
厳格な禁忌が受け継がれ、島への立入が許されているのは
宗像大社の男性神職のみ
しかも、上陸する前にはふんどし付けず、素っ裸で海に入り手をあわせて禊ぎが掟

そんな島が、あるのです

旅の最終日、宗像大社を訪ねました
本殿の後方にひっそりと立つ「神宝館」

正月参拝もあってか、境内はそこそこの人でにぎわっていましたが
神宝館の方へ進むにつれ、人は少なくなり、
神宝館に着いたころはほぼ私たちだけ

忘れ去られたようなこの建物こそが、
沖ノ島から出土した12万点もの国宝・重要文化財を展示・保管している
スゴイ施設なのです

12万点の内、国宝8万点、おびただしい数です

大和朝廷の祭祀がたびたびここ沖ノ島で行われ
神への祈りを捧げる際に奉献された品々は、
以後、厳しい掟により、上陸を禁じられてきたため、
そっくりそのままの姿で、ほぼ全て残されているのです

日本の創世記、5世紀~6世紀のものが多いのですが
見て下さい、時を超えたこの輝きを!


国宝 金製指輪


宗像君の宝玉「勾玉」

1500年以上も前ものが、今こうして現代に伝わり、
私たちの眼に触れているという事実、これはまさに奇跡です

他に例がありません

掟により上陸が禁じられているので、なかなか調査を進めることはできないため、
未だに解明されていない事実、見つかっていない奉献品もあるかもしれません

でも、それはそれでいいと、私は思います

今、「宗像・沖ノ島と関連遺産群」の世界遺産登録への機運が高まっています
もっと多くの人に沖ノ島を知ってもらおう!
そのためには、
イベントを開こう、芸能人を呼ぼう、観光コースを作ろう、と、
一部で盛り上がっているようですが

「誰も足を踏み入れなかったことで、島は守られてきた」

そのことは事実であり、1500年守られてきた掟です

歴史は全て解明するためにあるのではなく、
ベールに包まれていることがあって然り
曖昧なままで残しておくことがあって然り
神々の国、ニッポンの神秘性

それでいいと思うのですが・・

恐らく、数年後に世界遺産に登録されるでしょう

禊ぎをして上陸する神職の姿が観光の必見スポットになるかもしれません
沖ノ島船上遊覧、なんてできるかもしれません

遥か1500年前の奉献品を眺めながら、わずか数年先の現実を憂うのでした・・


月下の優駿 馬形埴輪

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新春ウォークを始めましょう!
サロンウォーク、今年第一回は・・・

「復興の街、神戸を歩く」

日時:1月17日(火)
集合:阪急神戸三宮駅・東改札口10:00集合
料金:500円
約4㎞、2.5時間

今年は日常にウォークを取り入れて、
皆さんで、楽しく元気に歩きましょう!

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バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com 
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