持病の「トリツカレ病」が出ていた年明けのある日。
今とりつかれているのは北海道の十勝なので、
北海道開発局の十勝川のホームページばかり見ていたところ、
隅っこの方に、「公共施設見学ツアー」なる項目を見つけました。
何やら予感がして、プリントアウトしてしっかり読み込むこと数回。
どうやら今年度の、公共施設見学ツアーを実施する旅行会社を募集している、ということのようです。
見学箇所は道内の全域数十か所にわたっており、もちろん十勝川流域もありますし、
なかには知床横断道路の除雪見学なんてのも。
面白そう。絶対やりたい。けど、応募期限は?
…あらま、、4日後です。
でも、ここでめげたりはしません。
今日の速達で送れば間に合うはず、ということで、大慌てに慌てて書類をまとめ、
遠く関西から、「ハイハイハイハイっ」と手を挙げ応募したのが1月のことでした。
道外から応募する旅行会社は少なかったようで(しかも何枠も)、
これはこれで結構なプレッシャーでしたが、
このたび無事、第一回目のツアーが終わりました。
以下は、ご報告です。
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◆2018年4/14(土)~4/16(月) 「知床横断道路の除雪見学」
関西でも一週間近く早い桜で、北海道も暖かいんじゃないか、
除雪見学なのに知床峠に雪が残ってなかったらどうしよう…と、身勝手な心配をしながら迎えた出発日。
道東に到着した日は、こんな風景でした…。
雪がどこにもない!
でも若いオジロワシがいました。しかも集団で。(野付半島にて)
写真だと小さく見えますが、人間の男性が体育座りをしているぐらいあるそうです。
そして迎えた二日目。
全国的にも寒波で、北海道は雪の予報。
それにしても、一夜でこうなるとは…。
宿泊した羅臼にて。お宿の前の風景。
待ち合わせの国道334号、知床横断道路のゲート前へ。
ここは11月から4月下旬まで、雪のため通行止めになっています。
その奥で、ゴールデンウィーク前の開通に向けて行われている除雪作業を
特別に見学させていただきました。
昨日までは、知床峠までの除雪作業も、おおかた七割がた終わっているとのことでしたが、
一晩にしてこれだけ降り積もった雪で、ゲートを開けていただいた直後から、
除雪車の先導を受けての出発となりました。
そして到着した除雪現場。
現地の担当者の方のご説明の先には、
ロータリーと呼ばれる除雪車。
赤いスクリューのようになった部分で、雪の塊りを巻きこんで、
上部のゾウの鼻のような吹き出し口から雪を吹き飛ばします。
吹きあげているところです。
見る方も、必死。
最後に一緒に記念撮影をお願いしました。
ふたたび通行止めのゲートが閉まり、開発局の皆さんはこの雪の対応で、またお仕事に戻られたのでしょう。
旅行者は、雪にはしゃぎます。
さぁ、そこからでした。
午後からの行程は、知床半島の向こう側、斜里へと抜ける予定です。
通行止めである知床峠横断道路に代わり、バスは冬の間の主要道路である根北峠へ。
昨日までの風景が嘘のように、羅臼は海岸線からすでに雪で真っ白。
峠越えの道も、進むにつれて、どんどん雪が深くなります。
この先、雪でバスが動けなくなったらどうしよう…。
私の不安がピークを迎えたところで、前方に大型車のテールランプが見えてきました。
除雪車です!
このときの安心感といったら…。
学生時代から好きで、冬も含めて、何度となく訪ねてきた北海道。
そんなお気軽旅行者の足も含めて、長い北海道の冬の暮らしを支えているものの一端を、
たしかに見ることができました。
ありがとうございました!
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4月の道東の風景。
羅臼の熊の湯。
泊まったホテルは、こちらの熊の湯と同じ泉質とのことで、とろりと気持ちの良い湯でした。
3日めには、この快晴。能取岬にて。
目の前を飛んで行ったオジロワシ。
なんと、水芭蕉が咲きはじめていました!
北海道では桜よりも前に、水芭蕉が咲くのだそうです。
網走川にて、朝の一瞬の光景。
冬と春を行き来する姿を見せてくれた4月の北海道。
このトリツカレ病は、まだまだ治りそうにありません。
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次回、北海道150年記念企画 「公共施設見学ツアー」は、こちら。
ぜひ、ご一緒ください。
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