銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

似たものどうし ~相生・牡蠣まつり編~

2010年01月25日 | のほほん同志Aの日常
赤穂浪士で知られる赤穂沿線は、関西きってのカキの産地。
きのう、年に一度の牡蠣まつりを相生に訪ねました。

目指す会場は、岬の先端、港近くの広場にあります。
海沿いの一本道をだらだら続く渋滞を抜けて、ようやく到着。

よっしゃ、焼きガキ食べるぞ、むき身も買うぞー!と
皆さん張り切って、お目当ての店へ散っていかれました。

が、
ぽかぽか陽気の好天もあいまって、まぁ、とにかくすごい人出!
まっすぐ1mも歩けないほどの人、人、人。

焼き牡蠣、牡蠣フライ、牡蠣のお好み焼き…
屋台もたくさん出てはいるのですが、
どのお店もすごい行列。

これには参りました。

私、決して「いらち」ではないのですが、行列はどうも苦手です。
カキは大好きですが、並んでまで食べるのは、
阪神デパートのイカ焼きだけで結構です。

というわけで、唯一、行列のなかった「カキ汁」だけ食べて、
ひとり早々と退散。
人混みを抜けて海沿いのバス停でのんびりしていたら

あれあれ?

集合時間には、まだずいぶんと間があるというのに、
お客さまも続々と、こちらへ戻ってこられます。

「カキは召し上がりました?」と聞く私に

「並ぶのがイヤで…。カキ汁とバター焼きがすいてたから、それだけ食べてきたの」
「カキ汁、すいてたわね。仕方がないから私、カキ汁2杯も飲んだのよ」

…行列嫌いの人ばかりでしたか。

結局、皆さん、並んでないところをさまよったあげく
ほとんどの方が「カキ汁」を1杯2杯と召し上がったようです。


さて、なんとなくお預けをくらった気分のまま、
昼食は、地元・相生のお客さまに教えていただいた小料理店へ。
目にも美しい松花堂弁当と牡蠣ご飯を前に、
「やっぱりお昼は、こうやって落ち着いて食べたいわよね」と、にっこり。

また、午後に訪ねた古い湊町の室津では
海から揚げられたばかりの焼き牡蠣を試食させてもらい
「あー、これで雪辱を果たせた!」と、にんまり。

ほとんどの方が初顔あわせでしたが、
そうは思えぬ息のあいよう。


全国に星の数ほどある旅行会社のなかから
あえて銀のステッキ旅行の、
「牡蠣まつり」の名のもとに集われた方々です。

いろんな意味で「似たものどうし」なのかも…

そう感じた牡蠣まつりのツアーでした。



▼お急ぎ下さい! 新コース  「桂文珍さかぐら寄席」はこちら
http://ameblo.jp/arailuka/entry-10439017576.html


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貸切バス・オーダーメイド旅行のご相談は…
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TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
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1/3 中国・貴州の旅 

2010年01月24日 | 見かけだおしNのつぶやき
帰国日です、帰国日です
あえて繰り返したい…
早朝ホテルを出発
貴陽空港へ
小さな空港ですし、チェックインもスムーズ
さくさくと事が進みます
やれやれ
すっかり気持ちは、明日の仕事始めのことへと飛んでいました

が…気がつけば離陸予定時間がかなり遅れています
でもこれは中国では?お約束
ふふふ
余裕で笑う私

朝が早かったせいもあり皆さん機内でお休みになられたり
本を読まれたり、旅の資料を再度見直されたり、
不安な様子もなく過されています
もちろん私は熟睡です(のんきに)

結局4時間遅れで離陸
さすがに乗継便の心配が湧き出しました
乗務員に聞けど要領を得ない回答(これが続くのですが…この先ずっと)
どうにか聞き出せたことは…
「北京空港が混雑している」とのこと
WHAT?

その北京空港に到着
着陸後、我々の目に飛び込んできた景色は…

「白く閉ざされた雪の世界」

これだったのですね
理由は!!
「まずい、もしかすると」
すぐに頭によぎりました
そう、フライトキャンセルの一文字が…

急ぎゲートに移動してから、
寒波の風が容赦なく入ってくる待合室で
待つこと4時間!ぶるぶる寒いよ~

先の東京便のフライトは遅延の表示が掲示板に流れ
これは大阪行きも遅延か!…と遂次見ていると

「プツン」

音はしていませんがそんな感じで
突如大阪便のフライト情報、何とそのものが掲示板から消え去りました
跡形もなく・・・・

「なんでぇ~ぇっ!!」

はい、フライトキャンセルです
それより、どの便もフライトキャンセルの表示が出る中
大阪便はその案内さえなく
というか、突如消え去ったのです
どうでもええんかい!!関西人は!(怒)

さあそれからが怒涛の空港生活の始まりでした

後から聞いた情報ではその日400便が欠航
50年ぶりに北京を襲った大寒波だったようです
が…そうとは知らない空港難民がぞくぞく向かった先は
っていうか
どこへ向かえば良いか誰か教えろ!!

全くアナウンスがないまま
ただただ、流浪の民はわずか一か所だけに設けられたカウンターに
殺到、そして長蛇の列
これには参りました

でも、私は元来「あまのじゃく」ですから…
人が並ぶところには行きません(行けません?この際どっちでもいいですが)
今回は珍しくその性格が功を奏するのでした

…まだまだ旅続く



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「糸の切れた凧」と「放し飼い」

2010年01月23日 | のほほん同志Aの日常
今日は、事務所で新年会。

去年12月のクリスマス会につづいての事務所お披露目会と
いったところでしょうか。

丸テーブルを囲んでお茶を飲み、
お菓子をほおばりながらの、おしゃべり。

よく一緒にご参加いただく仲良しの女性お二人様、
口をそろえて曰く

「わたし、主人をほったらかして、毎日、出歩いてるの。
 まるで、糸の切れた凧なの」

「そうそう、彼女はそうなのよ。そして私は、『放し飼い』なの」

「ハハ、それって同じことですよね~」と、私。


…ツアー中はどうしても「添乗員とお客さま」となりがちですが、
こうした機会では、おしゃべりの内容も違ってくるのが楽しいです。

こちらのお客さま、「放し飼い」をよいことに、
子育てが一段落したのを機に、イギリスへのひとり旅も敢行されたとか!

すごいですねー!と感心する私に、
「でも、ほら、イギリスはちっぽけな島国だから」

○○さんにかかったら、大英帝国もちっぽけな島国なんですね…
恐れ入りました。

すごいなー、お元気ですねー、とひたすら感心する私に
「わたしの一番の元気の源は、旅なのよ」と。

そして帰り際にひとこと
「私、いつも娘に言ってることがあるの」
先ほどまでとちっとも変わらぬ明るさで切り出されました。

「もし、私がひとり、旅先で何かあって死んだとしても
 私はそのとき、きっと幸せだから。
 だから、あなたも悲しまないでねって」


いくつもの名言と、
なにか暖かくも力強い余韻を残し、
自称「糸の切れた凧」と「放し飼い」のお客さまは
仲良く肩を並べて帰っていかれました。


▼我が街再発見の旅、新コースはこちら
http://ameblo.jp/arailuka/entry-10439017576.html


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下町ワンダーランド

2010年01月22日 | Hの生きる喜び、それは
最近めっきりその数を減らしてしまいましたが、
銭湯、そこはまさに下町のワンダーランド

演歌や火曜サスペンスドラマが流れてきそうな、
地元のオッチャンオバチャンの社交の場

ひとりずつブースで区切られ
人との接触を遮る現代社会の象徴
「ネットカフェ」とは対照的な
人情臭さあふれる世界です


実は、尼崎は銭湯王国

今流行りの「スーパー銭湯」ではなく、
いわゆる「ほんまもん」の銭湯が、
現在も70軒以上存在します


全国の銭湯の数が約4000軒と言いますから、
単純に47都道府県で割ると、一県あたり約80です

尼崎だけでそれに近いだけの数の銭湯が
ひしめきあっているのです!

尼の銭湯はどれもレトロで昭和下町風情が
たっぷり。一度行くと病みつきです


ところで、関西と関東の銭湯の違い、ご存じですか?

有名な話では、
①ケロリン(洗面器)のサイズ
 関西は浅くて小さめ。
 関東は深くて大きめ。

 関西人は湯船からかけ湯をする習慣があり、
 大きな洗面器は不向き、との理由で
 ケロリンがコンパクトになったそう

他には、
②湯船の位置
 関西は真ん中
 関東は奥

 こちらも先ほど同様、
 関西人は湯船からかけ湯をし、
 湯船のまわりで体を洗い流すことが多い
 ことから、湯船が中心

 関東式では、湯船が一番奥、
 カランが島のように中央に
 配されている 

③刺青
 関西OK
 関東NG

 関東人が関西の銭湯に入ってまず驚くのが、コレ
 関西には多いのかしら、この手の方?
「絶対」とは限りませんので、あしからず



尼の湯けむり
 今宵もひとり
  昭和の世界へ
   誘いゆく



▼ツアー報告、「尼崎ハイカラ建築探訪」はこちら
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尼崎ハイカラ建築めぐり、危機一髪

2010年01月21日 | Hの生きる喜び、それは
久々に晴れわたり、ぽかぽか陽気の一日となりました
今日は尼崎ハイカラ建築めぐりです

突然、昨夜の悪夢がふっと思い出され、
背筋がゾクッとしました

というのも・・・
ツアーで訪問する予定のユニチカ記念館
レトロな建物は外観だけでも十分に一見の価値あり、
と言えるのですが、今回は管理人さんの案内のもと、
建物内を見学する予定でした

それが、夕方の一本の電話で一変しました

「急な家の用事ができてしもて、岐阜に行かなあかんねわ~
悪いけど、明日の見学中止してもらえへんかいな~」
ユニチカ記念館のたった一人しかいない管理人さんからでした
鍵もこの方しか持っていません


「!?!?」
「そんな殺生な!」「無理無理、明日ですよ!帰ってきてください!!」

「ほなかて、今から帰るのかて無理やわいな。勘弁!」

「ちょっちょ、っちょっと、待って待って!
何とか頼みますわあ。お願いしてましたやん。」

いつもは比較的冷静な私も、
これには参りました。口調もいつもの雑な関西弁


「とにかく、中止も変更もできませんから、
誰でも何でもいいから、鍵を開けてください!頼みましたよ!」
ガチャン
管理人さんも困られたでしょう
でも、お客様のがっかりされる顔なんて
見たくありません

入れなかったら、皆さんにどうお詫びをしよう…
どこか他のオススメ場所あるか…
万一鍵を借りれたとしても、勝手に開けて何かあったら…

不安ばかりよぎります

1時間、2時間と無情にも時間ばかり過ぎていきます

すると、

プルルル…

「・・・・、
 !?・・・ありがとうございます!!ありがとうございます!」


ユニチカ本社の方に朝一番来ていただいて、
鍵を開けてくださる、とのこと!
案内こそつきませんでしたが、
危機一髪でした…

バスの中でこの一件をお話すると、
皆さま大笑い!

そうです
皆さまの笑顔が見たかったんです

旅は予定通りに進まないこともあります
トラベルの語源はトラブル
そう思わざるをえない時もあります

ですが、どんな場面に遭っても、
思わぬ事態に巻き込まれても、
それを笑顔に変えられるような旅にすること

それが私たち旅先案内人の仕事です
ってハードル上げすぎですか!?

■追記:その管理人さん
ちょうどツアー団員の見学時間に合わせ、出先の岐阜から事務所へお電話下さいました
「大丈夫か」「うまくいってるか」
ありがたいことです、感謝の気持ちもあって
「でも、やっぱり管理人さんのお話がないとあきません」
すると
「そりゃそうやで!」
・・・・だったら最初からドタキャンやめて~(心の叫びでした)




 
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