銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ボタンをかけたい

2012年02月17日 | のほほん同志Aの日常
夏だったら
「王子動物園のシロクマが、リンゴ入りの氷をプレゼントされてご機嫌」 とか、

冬の始まりだったら
「六甲山上の六甲小学校では、早くもストーブの火が入りました」 的な、

そんな(どうでもいい)暇ネタを嬉しがって書き、
またそれを喜んでくださる方もいらっしゃるようなのですが…

にわかに本業に関することで活気づいてきました。
何がって、このページです。

皆さんに一刻も早くお伝えしたいこと、知ってほしいことが
急に立て込んできた、というところでしょうか。
――これはよい傾向です。


ここ一週間ほどで急に浮上した話なのですが、
明日から視察で、福島県は須賀川(すかがわ)市に行ってまいります。

宝塚市と須賀川市は、牡丹がつなぐご縁。

牡丹園としては唯一、国の名勝にも指定されている須賀川牡丹園。

そのパンフレットには、
「いまから200年前、摂津の国(現在の宝塚市)から伝わった牡丹が…」
という言葉が記されています。

そして今、宝塚の長谷にある牡丹園は、須賀川市から贈られ根付いた「里帰り牡丹」。

かつて牡丹がそれぞれの町を行き来し、それぞれの地で花を咲かせたように
宝塚から須賀川へ、そして須賀川から宝塚へ、
人や物の行き来をつくりたい、そう思っています。

「東北・北関東に100名のお客様をお連れする」

年初めに立てた今年の目標への大きな弾みとし、願わくば上方修正できますように。

明日はそのための大切な1日。
いってまいります。


我が街再発見の旅 間もなく出発編はコチラ!
http://ameblo.jp/arailuka/day-20120108.html

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貸切バス・オーダーメイド旅行のご相談は…
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TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
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一瞬のきらめきを残して

2012年02月16日 | Hの生きる喜び、それは
毎年3月2日は若狭「お水送り」
その日が少しずつ近づいてきました

東大寺二月堂の「お水取り」は有名でも
若狭「お水送り」は、そこまででもないかもしれません

そもそも、どうして、奈良と若狭が一つの行事で
つながっているのでしょう?

私も、その理由は最近になって知りました

時は8世紀
東大寺二月堂を建立した僧「実忠(じっちゅう)」が
世界の平和を祈って始めた修二会(お水取り)の行事に
日本中の神々を招くことになりました

ところが、若狭の神様「遠敷(おにゅう)明神」だけが
何と!漁に夢中になって、大切な神の集まりに遅刻したのです

そこで、遠敷明神はお詫びとして
二月堂のご本尊にお供えする聖なる水を献上することを
約束されました

すると!神通力により地面が割れ、
二羽の鵜が飛び立ち、清水が湧き出してきました

この湧水が湧き出た場所は「若狭井」と名付けられ
二月堂に残っています
そして、元々の若狭の方は「鵜の瀬」と呼ばれるようになり、
奈良と若狭は、地下で結ばれていると、信じられています

若狭は、「お水送り」
奈良は、「お水取り」

そうか!だからこう言うのですか!

…と、最近学びました…。

神様も遅刻したりする、そういう人間味があるところも
おもしろいですし、こういう古い言い伝えが
現代までずっと受け継がれてきているというのも
興味深いと思います

お水送りは、「静と動」「水と炎」の華やぎの神事です
夕闇が迫る神宮司の回廊から
赤装束の僧が大松明を振り回す達陀(だったん)の行に始まり
境内の大護摩に火が焚かれると、
炎の祭典は最高潮に達します

やがて、松明にもらい受けた火を手に
法螺貝の音と共に、白装束の僧や山伏姿の僧と共に
約3000人もの松明行例が続きます
(一般の人もこの行列に参加できます!)

大護摩で最高潮に達した炎は、
ここで静かな流れに変わり、
一筋の光の帯と化します
人々の祈りをのせて…

河原では、大護摩が焚かれ、
住職が送水文と共に、御香水を遠敷川へ注ぎ込みます

悠久のロマンの中に、一瞬のきらめきを残して…

若狭の火と水は一体となり、約10日間かけて、
大和の国へ至るのです…

ご一緒、しませんか

期日 : 毎年 3月2日

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では、また1年後に

2012年02月15日 | のほほん同志Aの日常
性別も、年代も、仕事のジャンルも。

まったく接点はなさそうなのに
何かしら「近い」ものを感じてならないお客様があります。

…実は、ツアーでご一緒したこともほとんどありません。

ご来店の際に言葉をかわすぐらい。

いつも、風のようにやってきて、風のように去っていかれます。

ぴゅー

しかも、ご来店くださるのは年に一度だけ。
ですからお目にかかったのは片手で数えられるほどです。

最初はたしか、2年ほど前。
スタッフが交代で書いているこのブログに、
学生時代、フルマラソンに出場したときの思い出を書いた翌日でした。

ピンポーンとチャイムが鳴り、扉を開けると
「マラソンするのはどなたかな?」とのお声。

「はい、私ですが…」というと、
実はボクもランナーでして、と
ご自身の歩まれたジョギング人生についての本を進呈くださいました。

(ご本を読むと、数々の大会に出場されている筋金入りのランナーさんで、
 へっぽこなんちゃってランナーの私としては…もう赤面しました)


次に来てくださったのは1年前。

やはりこのブログ上で、鶴瓶さんの大ファンであることを書いた翌日でした。

「鶴瓶さん好きなのはどなた?」

はいはい、私です。
お伺いすると、その方も鶴瓶さんの大ファン。

あるとき空港でばったり出会った鶴瓶さんとお話が弾み、
人気者なのにちっとも偉ぶることのない、
気取らないお人柄に、すっかり惚れ込んだのだそうです。

(そのときは銀ステの鶴瓶さん落語会のツアーにもご参加くださいました)


そして、それからちょうど1年。

ピンポーン

きのう、ご来店をくださいました。
いつものように、なんの前ぶれもなく。

そして開口一番、

「『ままや』のこと、書いておられたのはどなた?」

「ままや」とは、数日前、やはりこのブログで書いた
向田邦子さんの妹さんが開いた小料理屋。

あ、私です…と申し上げると

「ボクね、毎週、東京出張のたびに、ままやに行ってたんですよ」

はい、だからコレどうぞ、と何かをくださり、
そして風のように去っていかれました。

見ると、ままやの20周年記念のテレホンカード。

…もう、びっくりです。

マラソンに、鶴瓶さんに、ままやさん。
2度あることは3度あり、そして3度目の正直ともなりますと
もう何かがどこかでつながっているとしか思えません。

次なる接点はいったい何なのでしょう?


広く、そして浅い!と定評の(?)私の引き出し。

あれかこれかと出しては引っ込めしながら
次回、1年後のご来店をお待ちしたいと思います。



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宝塚のタカラ探し

2012年02月13日 | 見かけだおしNのつぶやき
最近、スタッフが、妙におもしろい仕事を
とってきます
とはいえ、まだまだ未知数ですが・・・
スゴク、会社に活気がでる内容です

これは嬉しいな

立ち上げたころは、そのこと自体に夢中で、
(持続&生存)
とにかく目先の足場ばかりを気にしてきました

でも三年経てば・・・
「ただ、がむしゃらです」では、なんとも先細り・・・

そんな中スタッフが、いまこそ!
ならではの仕事を提案してきました

はい、本当に今さらですが・・・
私たちが最初に考えていた
「着地型ツアー」

つまり・・・他府県から、多くの観光客を受け入れて
神戸・有馬と流れる波を
宝塚滞在&観光で、我が町を潤すがテーマ

宝塚といえば・・・
残念ながら定番の(みなさんご承知のetc.)キーワードに納まります

念のためいいますと
『歌劇・手塚治虫』
ザッツオール!って
地域の方には怒られそうですが
そうです、怒って下さい

実は・・・

掘り起こしてみると
なかなか興味深い、独特の観光資源が多く点在しているのです
我が宝塚には!!!

これはいよいよ「銀ステ」の出番でしょう!?
我が町再発見なる、テーマを打ち出しているからには
見逃せません

~日常に潜む、お宝~

誰もが見慣れた日常にこそ
旅心くすぐるお宝が眠っているはずです

定番の観光名所には旺盛な探究心が飽き足りない、という皆さまへ

ツアーまでいかずとも
毎月のサロン会で発信できればと思っています

早速次回は・・・
“村野藤吾作:カトリック宝塚教会を訪ねるの巻”
神父さんにお話を聞きながら、
昭和の建築史の礎を築いた巨匠の作品を、
とくとご覧あれ!

聖堂のイメージは、村野藤吾氏曰く、

  “大洋を漂いつづけ、ようやく安住の地を見つけた
   巨大な白鯨 ”


日時:3月29日(木)
集合:阪急宝塚南口駅・改札前(11:30)
旅程:アモーレ・アベーラ(イタリアンのお昼)・・・カトリック宝塚教会(見学とお話)
   解散(14:30頃予定)
費用:500円(食事代別途2,520円*食事なしも可)
予約:0797-91-2260 銀のステッキ旅行までお電話下さい
*宝塚のタカラを探しましょう!

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「手袋をさがす」

2012年02月11日 | のほほん同志Aの日常

毎日の自転車通勤に手袋が欠かせない、寒い朝がつづいています。

手袋といえば、思い出すのが
亡き向田邦子さんのエッセー、『手袋をさがす』。


 気に入った手袋が見つからなくて、
 風邪をひくまでやせ我慢を通した二十二の冬以来、
 私は“いまだに何かを探している”

そんなエピソードでした。

 もしもあのとき、高のぞみのないものねだりをやめて
 ほどほどのしあわせを感謝し、日々平安をうたがわずに生きてきたなら、
 私は一体どういう半生を送ったのだろうか
 
…と、そう続きます。

学生時代に読んだこのエッセーは、
どっちへ向かえばいいのか分からなかった当時の心境にもぴったり重なり、
向田邦子という人に決定的に憧れるきっかけとなりました。

小説や脚本を読みあさったのはもちろん、
向田さんの真似をして、料理に熱中したり、
普段づかいの器に凝ってみたのもこの頃です。

今でもやはり、あこがれの人。

ですから数か月前、
妹の向田和子さんの講演会が大阪であると知ったときは、
迷うことなくすぐ申し込んだのです。

先週、待ちに待ったその講演会。

何度も本で読んだエピソードも、妹さんの口から語られると生き生きとまぶしく、
あぁ素敵だなぁ…とため息がこぼれるような、粋でかっこいい向田さんがそこにいて、
お話を聞きながら、何度もググッとこみあげるものがありました。

終了後、和子さんの著書を買い、サイン会の列に並びました。

私の場合、お目当てはいつもサインではなく、言葉を交わせる一瞬のチャンス。
ですから、何か「ひとこと」伝えたい
そんな気持ちにさせられると長蛇の列に並ぶことになります。

和子さんはサインをしながら、
向田ファンのひとりひとりに丁寧に言葉を返しておられました。

「ほんとうですか…どうもありがとうございます」
「ほんとうですか。今日はありがとうございました」

その声を聞きながら、頭のなかは<なにを言おう…>と忙しくぐるぐる。

<向田さんの作品はぜんぶ読みました>
<猫のマミオのお話、良かったです>
<『手袋を探す』が一番好きです>

大好きな向田さんの妹さんですから、言いたいことは山ほど。

でも、いよいよ私の順番となったとき、出てきた言葉は違うものでした。

「ままやさん、一度でいいから行ってみたかったです」


「ままや」さん。
向田さんの強い願いで、40歳近かった和子さんが開いた小料理屋です。

女性がひとりでぶらりと入れて
蓮根のきんぴらや肉じゃがをおかずにいっぱい飲んで
おしまいに一口カレーで仕上げをする

そんなお店、と本にはありました。

東京の赤坂で20年つづけた「ままや」を
和子さんがお閉めになったのは今から14年前のこと。
そのとき私はもう十分に、お酒を飲める年でした。

「だから、ほんとうにザンネンで…」

思わず口をついた心残りに、
アラ、という表情をして和子さんが顔をあげました。

「ままや、いらしたらガッカリしたかもよ。雑多な店でしたから」

「あら、そうなんですか」と返しながら、
目の前の和子さんが、向田さんのよき妹から、
ご自身を生きたひとりの女性へと変わって見えました。

和子さんもきっとお姉さんのように、
手袋をさがしつづけ、そして「ままや」に出会ったのでしょう。

「気に入らないものをはめるくらいなら、はめないほうがいい」
そう言って、終生、「手袋」をさがしつづけた向田邦子さん。

かっこいい
私もそうやってタンカを切ってみたい

でも実際はというと、私の手袋は
北海道への添乗中、大雪山のロープウェー乗り場で
あまりの寒さにあわてて買った間に合わせ。

しかも、これが妙にしっくりきて…オーロラ添乗でも重宝。

しかも、どこに落としたのか、
昨日からどこを探しても、どうしても片っぽが見つかりません。

まさに、「手袋をさがす」。

やはり、向田姉妹のようにはなれないようです。


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