銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

スリッパで始まる旅

2018年01月12日 | 見かけだおしNのつぶやき

やったー!

本当に嬉しかったもので、つい大声をあげてしまいました。

 

イタリアの旅。

個人旅行で、ご一緒しませんか?

と、数日前にお誘いしたところ、

「あいにく、すでに予定が入っています」と

やんわりお断りを受けていたのですが、、、

元々、多分この方もきっと行かれる、お好きなはずと、

勝手にイメージして企画したので、諦めきれず

「絶対お好きなはずです。企画書だけでも見て決めてください!」

一方的に行程案を送って、待つこと2日。

本日、ビックなお年玉をいただきました。

 

「誘っていただいた、縁を大事にするわ。

電話をいただいた時に、もう口説かれる覚悟をしていたのにね」

 

さて、この方、パスポートが切れています。

なので、私としては、

「行きます!」の後は、必然

パスポート申請の話をしたかったのですが、、、

 

「ところで、今回、ビジネスクラスに乗ってみようかと」

いつもは、身体が大丈夫なうちはもったいないないから、

と、仰っていたお客様。

この度、初のビジネスクラスに挑戦です!

 

「ビジネスクラスの席を通る度、思っていたけど、

散乱するグッズの中にスリッパがあったと思うんだけど」

ええ、スリッパはついていますよ。

 

「やっぱり。そしたら、スリッパは持って行かなくていいの?」

え?

はい。持って行かなくてもいいです。

え?

それですか?今聞くべき質問は?

 

「ビジネスに乗るって決めたら、スリッパが気になって」

気にせんでいいです。

それより、至急パスポート申請ですよ!

 

「あれは、帰りも付いているの?」

あれって、まさかスリッパですか?付いてます、付いてます!

(履き放題ですよー、この際)

 

「ああ、それ聞いて安心したわ」

いやいや、ツボがおかしいですよ。

 

そんなことより、せっかくの個人旅行ですから、

ツアーではできないようなご希望を仰ってくださいよ。

「それなら、、、ピサの斜塔とベッキオ橋」

 

私、心から、この方を全面的に

「よかった、来てよかった」と、

スリッパ以上に、繰り返し言ってもらえる旅にしたいと、

久しぶりに高揚しました。

 

ー捨てるカミあれば拾うカミありなりー

 

サロンの会員さま3名様でのイタリア自由旅行。

成立するもんなんだなぁ、と

提案するこちらが驚いているのが本当のところ。

ますます『個の自由化』が求められてきているように思います。

今年に入って「添乗員付きの個人旅行」のご依頼が増えました。

 

さて、ここで問題です。

添乗員付きの旅で過去、最少催行人数は何人でしょうか?

答えは、1名様。

立ち上げて間も無くだからできた旅、そう思っていました。

(こちらが暇だから)

ありがたいことにニーズが増える中、こちらのマンパワーに支障が、、、

うまくいかないものです。

 

でもお客様は、次の段階に、足を踏み入れられたのですね。

私が本来「旅」と理解するケ・セラ・セラの行程。

旅のカタチ、旅屋のカタチも、変わっていきます。

 

個人旅行に添乗員が同行する旅、

ぜひ、ご相談ください。

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バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
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■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
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添乗してください。

2018年01月09日 | 見かけだおしNのつぶやき

面白いお仕事の話。

 

今日、突然ご来店いただいたお客さま。

お母様が当社の会員様のようで、

ご本人は、アメリカで音楽関連のお仕事をされているそうです。

明日の帰国を前にお立ち寄りくださいました。

 

今年、大きな音楽イベントを現地で開催されるようで、

そこにお母様を招待したいのとのご相談でした。

 

つまり、ご高齢のお母様をアメリカ・ミネソタまでお連れして、

お帰りも、無事日本までお送りする。

それだけ。

 

えーいいんですか?

 「はい、いいのです。送迎してもらえますか?」

これが、本日のご相談内容でした。

 

さらに、中日は、

その音楽家の息子さんがお母様、および添乗員のお世話も?

していただけるようで?!

「とにかく、83歳の母を、こちらでお願いできますか?」

 

これまでも、大手旅行社ではありえない不思議なお仕事を

何度かさせていただいてきましたが、

これは、なかなかの、お話でした。

 

お話が弾んで、お帰りの頃は、

(新春に皆さまに振舞っているお酒も効いてか、、、)

「どうぞ、アメリカでは、私が色々とご案内しますので、

安心して来てくださいね」との激励の?お声まで。

えー!おかしい、おかしい。

 

これは、社内で添乗争奪戦となりそうです。

 

もちろん、これからお見積もりをご提案してからのお話ですので、

トラヌタヌキではありますが、

ちょっと今後のビジネスチャンスを思ったもので。

 

普通に考えて、添乗を手配するのはもったいないでしょう。

でも、高齢のお母様にご自身のお仕事、「今」を見て欲しい。

お母様も、ぜひ、息子さんのお仕事ぶり、「今」を見たい。

お正月に帰国されて、そんなご家族の会話のなかで、

「それなら銀のステッキに相談したら」と、お母様が仰ったそうです。

ありがとうございます。

 

もちろん、とても贅沢なことですが、

お客様の「今しかない」の価値観が、ご依頼に繋がったように思います。

やはり、人は長寿になり、それが幸いにも健康寿命であったのなら、

「知らないことを知りたい欲求」は、永遠なのですね。

 

新春、一年の計をスタッフと打ち合わせていた今日、

常に迷い人の我々には、

また新たなチャンスを見いだせるヒント、

瞬く新星のような出来事に思えたのです。

 

たまたま今朝、ご家族でマカオ行きをご依頼いただいたお客様。

短い日程ですし、現地ガイドの手配をご提案したところ、

やんわりと、こう仰ったのです。

「いえ、銀ステのスタッフさんがご一緒くださるから依頼するのですよ」

 

大風呂敷を広げたツアーは、うちには向いていないのですね。

やはり、地道に、お客様に向き合った旅を重ねるべしなのでいしょう。

 

お年玉で仰ってくださった言葉と思いつつ、

「うちの添乗レベルでいいのですか?」

「ええ、うちは安心を買いますので」と、お客様。

 

ああ、添乗員のブラッシュアップが急務のようです。

勉強します。いえ、今更したい気持ちになっています。

まだ、間に合いますか?

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湖北の野鳥

2018年01月08日 | Hの生きる喜び、それは

湖北「コホク」
その名の響きだけでなぜか妙に惹かれます

関西にあって、滋賀にあって、でもここじゃないどこか遠くを感じさせるのは
その地への憧れ、のようなものでしょうか

湖北と言えば、今までは「観音様のふるさと」として
名も知れぬ小さなお寺や仏さまを訪ねてきました

今日は違います
湖岸から琵琶湖を眺めてみました

背景には雪を抱いた比良山系
湖面には、コハクチョウとヒシクイの群れ

そうです、ここは関西有数の野鳥(水鳥)観察スポット!

珍しい野鳥を求めて、愛好家たちが鳥よりもたくさん群れています

お目当ては、なんとオオワシ!です
北海道の、しかも根室や羅臼でしか見られない猛禽類最大の鳥
そのオオワシが、越冬のためここ長浜の山本山に毎年帰ってくるのです

たった一羽のオオワシですが、もう19年になります
はるばる、ここをめざしてたった一羽で帰ってくるのですね、愛おしく感じます

このオオワシ情報は有名なので知っていたのですが
広大な山のふもとに、たった一羽のオオワシを見つけれらるはずもないと
あきらめていたのですが、

ご覧ください、このカメラマンの数、奥にもズラッと並んでいます
パトカーが「路駐はやめて直ちに移動してくださーい!」の注意もむなしく
誰も動く気配なし

カメラの向く先を双眼鏡でのぞいてみると・・・

いました!!じっと遠くを見つめています
魚を餌としていますが、時にはカモ類もこの鋭い足でつかまえてくるのだそうです

はるばる北海道でしか出会えないと思っていたオオワシに
湖北で出会えて、うれしくて小躍りしてしまいました

湖面に目をやると

コハクチョウ

ヒシクイ

カンムリカイツブリ

バン

コハクチョウは朝、餌を求めて田んぼへ行き、夕方帰ってきます

こんな感じで、昼間は田んぼでお食事中・・・

湖岸の木には

ジョウビタキ

ホオジロ

他にもいろいろ出会ったのですが、名前が分からず省略・・・

今日は天気がよく、余呉湖周辺の雪も融けて湖面が輝いていました

 のんびりぷかぷか・・マガモの群れ

月末に「湖北の冬景色」を訪ねるバスツアーがありますが、
私の中の裏テーマは「湖北の野鳥観察」です

どんな鳥に・・・いや景色に?出会えるか、楽しみです

湖北コホクへの憧れはますます募るばかりです

夕方、コハクチョウたちは琵琶湖へ戻ってきます、もうそろそろ日が暮れそうです


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ポーの一族

2018年01月07日 | 見かけだおしNのつぶやき

昨年の夏だったかしら。

歌劇を担当しているスタッフが、

「来春の公演は、ポーの一族ですって!?」

よく覚えています。

だって「へぇー」と声をあげたのは社内で私だけだったから。

 

あまりもの周囲の無反応ぶりに、

「え、何で、萩尾望都やんか!」と、ここまで言っても、

「なんか聞いたことはあります。萩尾望都って名前は、、」

約一名、昭和生まれが乗っかってきたものの、それまで。

「えー知らんのん。あの名作、漫画やん!」

 

最近この小さな宇宙(事務所内)でも、

岸辺から一人、手こきボートで大海原に流されていく、

(しかも、オールは無い)

そんな不和を感じることが増えました。

 

まあ、いい。

でもその時、私は言い放ったのです。

「これ、絶対売れるよ!」

もちろん、スタッフは、半信半疑の様子でしたが、、、

 

子供の頃、ちょっと背伸びしたいというか、

人とは違うと思われたい欲求ってありますよね。

いまの世界的マンガブームとは異なり、

昭和の少女漫画全盛期の頃、

例えば、ガラスの仮面が大衆としたら、

「私は、萩尾望都かな」というのは、かなり文学的でした。

それが、竹宮惠子でも、池田理代子でもよかったのですが。

 

ちゃっかり子供なのに、

年の離れた兄ちゃんがいる友人の家で

萩尾望都の「トーマの心臓」を本棚で見つけ、

モームの「月と六ペンス」を今度の読書感想文の題材にしてると、

映画は、ゴダールの「気狂いピエロ」が好きと言われた時、

もう、いっぺんにその同い年の友人に、尊敬、いえ憧憬の念かな。

大人びたことを発することに、

わけのわからないことを、わかったことのように言うのが、

カッコいい、と浮かれました。

 

つまり、当時、キラ星輝く目の少女漫画に

昭和女子がほぼハマっている時代、

萩尾望都を読んでいるってことは、

「ふふん」ですよ。

ちょっと、気取ったキーワードとなって

個性をPRする最適ツールだったのです。

そして「男子寄宿学校」は、マストアイテム。

あの頃(どの頃?)、ストーリー性を重視した漫画は、

まだ少なかったように思うのですが、、、もう記憶の彼方。

 

歌劇のポスター写真を見たとき、

難しいとされた舞台化に踏み切った理由を理解しました。

「少年美」

この物語は、やはり、人物像の魅力が大きいので、

危うい少年の繊細で小悪魔な魅力が出るかどうかでしょう。

ああ、本当に適任の人が見つかったのですね。

 

演出家・小池氏も、仰っていました。

「美しさ、神秘性、純粋さ、魔性、

天使と悪魔が共存した魅力の全てを兼ね備えている」

この主役を演じられるスター・明日海りおが見つかったから、

30年もあたためて、ついに公演に踏み切ったと。

 

今日、老体にむち打ち、立ち見席で観劇しました。

私は、年に数回しか歌劇を観ないので、

公演の良し悪しは、高尚には語れませんが、

「昭和女子に寄り添った演出なんだろうな」が、正直な感想。

 

つまり、本来の歌劇演出よりも、

萩尾望都の漫画ファンの期待に応えたのかなぁ、と。

 

漫画の繊細なタッチで描かれた美しい少年が、

現実の舞台にいました。

これは奇跡的です。

 

銀のステッキでも、仕入れた公演日は完売御礼。

ですが昭和女子の皆さま、

本日の私のように腰痛も我慢できるのでしたら

立ち見席でも、必見です!

 

遠目からも、ひしひしと。

エドガーの深い悲しみと、そして。

青いビードロの眼が訴えてきたのです。

 

ーひとりでは寂しすぎるー

 

これって、お正月にマグロ高額買いでお馴染みの

『すしざんまい』の社長が言ってたことやん!

 

これ、ホンマです。

真意を確かめたい方は、、、ぜひ、劇場でどうぞ!

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お伊勢まいり

2018年01月04日 | 見かけだおしNのつぶやき

現職、総理大臣も参拝された本日。

風は冷たいものの、青空の下、伊勢神宮へ新春初詣。

 

今年最初の旅がお伊勢さんなんて、

リセットして、まさに気持ち新たに明日を始められそうです。

ところで、ちょっと嬉しいことがあったので、余談を。

 

この度、お世話になった地元ドライバーさん。

朝の打ち合わせで、行程の順序などを相談していたところ、

「添乗員さん、ゲグウじゃぁなくて、gekuu、

ナイグウじゃぁなくて、naikuu」と、ご指摘くださいました。

そう、伊勢神宮の中心、正宮「内宮」と「外宮」。

読みは、濁音ではないのですね。

知らなかった、、、

 

で、何が嬉しかったかと言いますと、

単純ですが…間違いを、ちゃんと正して下さったこと。

案外これ、難しいのですよね。

「いい年した人に、正す」

ましてや、袖触れ合うくらいの縁者に対してはハードルが高い。

これは、本当にありがたいことです。

 

最近、40代で大学受験を目指す芸人さんの話題、

揶揄する声も聞きますが、ちょっと、わかるなぁ、って。

メディア戦略と笑うのが本来筋なのでしょうが、

何かで読んだのですが、ご本人のここに至る理由に、

ハッとしたもんで。

 

「この歳になって、知識がないことにおののいた」

 

世代でまとめると、お叱りを受けそうなので、

言い方を工夫すると、

ネット社会に生きる私は、

にわか検索で、全てを知ったかのように、平気で発言できます。

それは、少しの間、壁に張り付く両面テープのようなもので、

年明けすぐ、ベロりんと、

ダラシなく剥がれおちた、我が家の西欧画の壁紙に近い。

 

その場かぎりの、受け応え。

結構上手。

でも、それは突貫工事。

ずっと無知のまま、ここにきたことを自分が一番知っている。

どこかで人生の線引きをして、

なんかもう一回学びたい、と高ぶる焦燥感が、理解できたのです。

きっと、これも長寿になったからでしょう。

思うのです。

長寿は、100歳の人に対してだけではなく、

中年と呼ばれる世代にも当てはまるのでしょう。

 

松本清張だったか、昔の作品で、

吹き荒ぶ日本海に背を曲げた老婆がひとり佇むという

表現があったのですが、それが驚愕の40代!

昭和30年代、私は紛れもなく老婆だったのです。

 

ところで、現代。

若作りではなく、本当に若いのでしょう。

(若いは、厚かましいですね。時間軸が変わってきたが正しいかな)

 

人生の時間配分が変わってきたことを、中年こそ認識するべきなのかも。

「もう」って言い訳は、あの時代の老婆こそが許される免罪符。

 

お伊勢さんで、清々しい新春に、放たれた、

「添乗員さん、間違っていますよ!」

たった一言でしたが、今年を占う神聖な言霊となって

リフレインしていました。

 

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