9月10日には
「江戸時代をしっかりとらえ直そうと注文中の本は
岩波新書「シリーズ日本近世史」1巻・3巻・4巻。
2巻の水本邦彦『村 百姓たちの近世』は読み終えたところです。」と私は書いています。そして,
「とりあえず,1巻藤井譲治『戦国乱世から太平の世へ』,3巻高埜利彦『天下泰平の時代』,4巻吉田伸之『都市 江戸に生きる』を注文・・・エアコンのきいた部屋で読書の秋(夏?)をしましょう !(^^)!」とも書いています。
ざっとですが,「シリーズ日本近世史」は読み終えました。
その後,「百姓」関係では,渡辺尚『言いなりにならない江戸の百姓たち』の再読もしました。
「百姓」関係を読むと,たくましさを感じるのですよね。学生時代,私が勉強した頃の日本史との違いを感じるんです。
「江戸時代ってすごいんだぞ!」と思うんです。
それから,萬代悠『三井大坂両替店 銀行業の先駆け、その技術と挑戦』
最初の方の経済の話は難しく,かなり端折りましたが,途中からとてもおもしろく(?)なりました。
金を貸すって,大変ですね。でも,そんなことまで詳しく調査してそれでもなかなか貸さないんですか?って感じでした。素行が悪いとレッテルを貼られたら,貸してもらえません。返済能力だけではないのです。
来年の大河にあわせて「蔦屋重三郎」関係
安藤 優一郎『蔦屋重三郎と田沼時代の謎』
まず,蔦屋重三郎という人の名前は知っていて,浮世絵などの版元という程度の知識しかなかった私には,蔦屋重三郎が何をしたのか,時代背景,特に田沼意次の時代はどんなことが行われていたのか基礎的なことを知ることができました。
そして,今読んでいる途中の本
田中 優子『蔦屋重三郎江戸を編集した男』
「江戸時代は極めて綿密な役割社会である。遊女が自分を借金のかたとして遊郭に入ったとしても,そのために病になり命を縮めたとしても,彼女自身は「娘の役割」を立派に果たしたという誇りを持つ。(中略)役割を果たすことの前では,命は価値が下がる。他者のまなざしも,命に執着するより役割を果たすことを「美しさ」と捉えた。」(115ページ)
思わず,以前読んだ国立歴史民俗博物館監修『性差(ジェンダー)の日本史』の「第6章 性の売買と社会」を読み返しました。
果たして,大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」は江戸時代を遊郭を遊女をどう描くのだろうか。
(追記:萬代悠『三井大坂両替店 銀行業の先駆け、その技術と挑戦』から)
「奉公人たちは,十数年から数十年の間,世帯独立や別宅を夢みて共同生活を営んだ。しかし,厳格な職階による上司と部下の上下関係や,同僚どうしの対抗意識,そして窮屈な男性のみの住み込み生活は,苛立ちや欲求不満を増幅させたはずだ。」(79ページ)で,どうなるのか・・・退職金から多額の前借りをして,浪費。何に使ったのか・・・遊所通い・・・です。店側も遊興の提供や統制を行っていました。そして,「女性との売買春を利用し,男性社会である奉公人集団を成り立たせるという,極めて歪んだ構造の中で成立したものであったということを忘れてはならない。」(96ページ) (11月27日)
PS.香川雅信『妖怪を名づける』も読みました。
最近,けっこう読んでいますね。しっかり頭に入ったわけではありませんが。
・・・古文書の勉強も頑張らないと (11月27日)
(おまけ 11月28日)
龍野公園 聚遠亭周辺
帰りに太子町立歴史資料館で展示されていた「松ヶ下庄屋日記」
今回はこのページの展示でした。だいたい読めたと思うのですが,・・・
これって,桜田門外の変!?!
江戸からぐっと離れた太子町の庄屋にもこんな話が聞こえてくるのですね。
古文書も,だいたい読めるとおもしろい。
(たぶん間違えて読んでいるところがある。このページに関する翻刻・解説はなかった。)
でも,とてもとても「読めます!」と言えるほど読めない ナサケナイ・・・
風聞
大雪ふり□
一三月三日江戸御登城之節,井々掃部守様
水戸浪人道中ニて籠訴之□ニ御参り
外ゟ鉄炮はなし候ヲ相図ニ凡廿人計
取懸り殿様殺害ニをよひ一戦致し
逃去ル了
「江戸時代をしっかりとらえ直そうと注文中の本は
岩波新書「シリーズ日本近世史」1巻・3巻・4巻。
2巻の水本邦彦『村 百姓たちの近世』は読み終えたところです。」と私は書いています。そして,
「とりあえず,1巻藤井譲治『戦国乱世から太平の世へ』,3巻高埜利彦『天下泰平の時代』,4巻吉田伸之『都市 江戸に生きる』を注文・・・エアコンのきいた部屋で読書の秋(夏?)をしましょう !(^^)!」とも書いています。
ざっとですが,「シリーズ日本近世史」は読み終えました。
その後,「百姓」関係では,渡辺尚『言いなりにならない江戸の百姓たち』の再読もしました。
「百姓」関係を読むと,たくましさを感じるのですよね。学生時代,私が勉強した頃の日本史との違いを感じるんです。
「江戸時代ってすごいんだぞ!」と思うんです。
それから,萬代悠『三井大坂両替店 銀行業の先駆け、その技術と挑戦』
最初の方の経済の話は難しく,かなり端折りましたが,途中からとてもおもしろく(?)なりました。
金を貸すって,大変ですね。でも,そんなことまで詳しく調査してそれでもなかなか貸さないんですか?って感じでした。素行が悪いとレッテルを貼られたら,貸してもらえません。返済能力だけではないのです。
来年の大河にあわせて「蔦屋重三郎」関係
安藤 優一郎『蔦屋重三郎と田沼時代の謎』
まず,蔦屋重三郎という人の名前は知っていて,浮世絵などの版元という程度の知識しかなかった私には,蔦屋重三郎が何をしたのか,時代背景,特に田沼意次の時代はどんなことが行われていたのか基礎的なことを知ることができました。
そして,今読んでいる途中の本
田中 優子『蔦屋重三郎江戸を編集した男』
「江戸時代は極めて綿密な役割社会である。遊女が自分を借金のかたとして遊郭に入ったとしても,そのために病になり命を縮めたとしても,彼女自身は「娘の役割」を立派に果たしたという誇りを持つ。(中略)役割を果たすことの前では,命は価値が下がる。他者のまなざしも,命に執着するより役割を果たすことを「美しさ」と捉えた。」(115ページ)
思わず,以前読んだ国立歴史民俗博物館監修『性差(ジェンダー)の日本史』の「第6章 性の売買と社会」を読み返しました。
果たして,大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」は江戸時代を遊郭を遊女をどう描くのだろうか。
(追記:萬代悠『三井大坂両替店 銀行業の先駆け、その技術と挑戦』から)
「奉公人たちは,十数年から数十年の間,世帯独立や別宅を夢みて共同生活を営んだ。しかし,厳格な職階による上司と部下の上下関係や,同僚どうしの対抗意識,そして窮屈な男性のみの住み込み生活は,苛立ちや欲求不満を増幅させたはずだ。」(79ページ)で,どうなるのか・・・退職金から多額の前借りをして,浪費。何に使ったのか・・・遊所通い・・・です。店側も遊興の提供や統制を行っていました。そして,「女性との売買春を利用し,男性社会である奉公人集団を成り立たせるという,極めて歪んだ構造の中で成立したものであったということを忘れてはならない。」(96ページ) (11月27日)
PS.香川雅信『妖怪を名づける』も読みました。
最近,けっこう読んでいますね。しっかり頭に入ったわけではありませんが。
・・・古文書の勉強も頑張らないと (11月27日)
(おまけ 11月28日)
龍野公園 聚遠亭周辺
帰りに太子町立歴史資料館で展示されていた「松ヶ下庄屋日記」
今回はこのページの展示でした。だいたい読めたと思うのですが,・・・
これって,桜田門外の変!?!
江戸からぐっと離れた太子町の庄屋にもこんな話が聞こえてくるのですね。
古文書も,だいたい読めるとおもしろい。
(たぶん間違えて読んでいるところがある。このページに関する翻刻・解説はなかった。)
でも,とてもとても「読めます!」と言えるほど読めない ナサケナイ・・・
風聞
大雪ふり□
一三月三日江戸御登城之節,井々掃部守様
水戸浪人道中ニて籠訴之□ニ御参り
外ゟ鉄炮はなし候ヲ相図ニ凡廿人計
取懸り殿様殺害ニをよひ一戦致し
逃去ル了