ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・51

2014-03-20 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

 2回会っただけなのだが印象としては有能な弁護士とぼくには映った。マリーはぼくが好きなモンパリ(殻付きピーナッツ)やフルーツを買ってきてくれていた。こんなときの親切は嬉しいものだ。お金の返還手続きは複雑でとてもぼくだけでは出来なかった。マリーの存在は大きい。小切手の番号照合、現金の計算や受領書類は本人の自筆となっていたがマリーは適切な指示をぼくに出してくれた。文面は弁護士が作成しぼくはそれを写して書類2通を書いた。あれやこれやで1時間は掛かった。それが終って今後の打ち合わせに入った。
 インドの裁判所では手錠や腰紐などは使わない。留置場を出る時は一人の被告に一人の刑務官がつく。被告を連れて行く方法は刑務官が左手の5本の指を広げるそこにぼくの右手の指を入れると刑務官はぎゅっと握る。それだけでぼくは逃げることが出来ない。法廷に着き審理が行われると刑務官は廊下で待機している。ぼくらの打ち合わせが続いていた。
「マリー、煙草持ってる?」
「吸わないのよ。でも次回から用意するわ」
弁護士がインドの高級煙草、ゴールド・フレークを出してくれた。ぼくが煙草を取ろうとすると刑務官がだめだめと制止に掛かろうとした時マリーがさっとお金を彼に握らせた。ぼくは刑務官の顔を見てゆっくりと煙草を吸った。
「トミー言葉じゃ何もできないのよ、全てマネー、マネー、マネー」
彼女ははっきりとそう言った。


曇り時々雨 風が強くなり波は2~4mと海は荒れる 明日まで続くだろう どもならん
昨日の朝 空は霞んでいる 杉 ひのきの花粉は非常に多い pm2・5は基準値を超える予報 帽子 マスク着用し湾へ行く Nさんがカレイを釣り上げていた 38cm大カレイだ 午後から彼と菜園の手入れをする 冬は畑を休ませていたので雑草が根を張っている 鍬で根を掘り返す しんどかった 2時間の作業で汗が滲む 部屋に戻って2人で冷たいビールだ カレイはどうする 湾で捌いてある 一晩冷蔵庫で寝かせた方が旨みがでる 明日刺身と煮つけ めかぶもある それで一杯呑もう やっぱし海だ なんでもある 自分の飲む分は持ち込みだ 後片づけは家主がやる 一番美味しいカレイの縁側は客であるぼくが食べる 暗黙の了解 夕方が楽しみだ
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