ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅        遠い道・・・・・19

2014-03-24 | 4章 遠い道・逃亡

裁判所は末端の売人を立て続けにリリースした。それはデリー警察の方針だろう。売人を何人、刑務所へぶちこんでもドラッグの取締りの効果は現れない。リリースしたら売人は必ず動く、中枢を逮捕するにはそれしかない、売人は何時でも再逮捕できる。アフリカンの売人にとっては塀の内外は何の意味もない。それどころか中に入っていれば毎日のホテル代や食事の心配はいらない。塀の中でもビジネスはできる。塀の外に出たら生活費は必要だ、その分は何としても稼がなければならない。
 多くのプッシャーがリリースされたのを見てフレッドは隠れ家から出て来た。フィリップスもぼくの保釈によって50g単位の注文を連続で受け頻繁に中卸しに接触した。組織は活発に動き出した。組織に関する情報はある程度、密告者キシトーから得ていたデリー警察は網を絞っていた。釈放されたキシトーはナンシーと共にデリーから姿を消した。12月に中卸しが逮捕されるとスタッフはスムースに流通しない、アフリカン組織は過渡期に低迷していた。二ナ、フレッドや多くのジャンキーと売人達はシックに苦しんだ。もしぼくが12月4日、精神病院に入院していなかったとしても、スタッフ100gを持っていたぼくは難に巻き込まれることはなかっただろう。ぼくは入院していたので正確な実態は分からない、誰もぼくには話してくれない、がこの想像は間違いない。


不安定な天候が続き 寒の戻りもあったが今日は晴天 釣り日和となった
6時 釣り道具を自転車に積み夢を抱いていざ海へ さあどうだと穏やかな海へ一投
暫く待つが当たりがない 竿先を見続ける 何度も投げる ぴくりとも竿の反応がない
11時 釣ったら呑もうと持ってきた焼酎はやけ酒になってしまった 
釣りとはこんなもんさぁ~  あぁ~ 帰りの自転車は重いよぅ~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする