ある国のリーダーが、「我が国の成長戦略の一環として女性の活用をすすめる政策を推進する」と主張しています。
なんだか資源活用と同じく女性をモノ扱いしているような気がしないでもありません。
それはさておき、現在日本の雇用環境で女性の活用を進めれば少子化は避けられません。社会の持続には若年層、つまり子供が増えなければならず、そうでなければ企業活動も成り立たなくなります。
そのためには保育園の充実だけでなく、労働時間の短縮、男性の育児休業の義務化、祖父母以外に頼れる人材が必須です。
なぜならば、男性も育児に関わることにより、どのような雇用環境が必要かが理解できるからであるとともに、育児は効率とは相容れず、想定外の連続で、それを受容しなければならないからです。「愛」とは壮大な無駄を受け入れ、費用対効果を求めない行為です。
現在、男女とも社会で活躍している多くの人は親からこの無駄と見返りを求めない行為を存分に受けて育ったのではないでしょうか。しかし、今は中途半端な女性活用策によって、育児環境も脅かされているといえます。保育園の充実という子供を預けるだけの安直な政策は、預けられる子供の気持ちを考えているとは思えません。
養育環境の充実は犯罪を防ぎ、大人にとってもゆとりある社会を創っていけると思います。
父親が家事育児に関わらなくなったのは戦後の高度経済成長からで、江戸時代でも老爺は家事全般をこなしました。
歴史的に見てもこの数十年が変なのです。
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