昨日の天声人語に熱海の貫一お宮像のことが書かれていました。
時代背景も違うし、あれは小説の1シーンなのだから暴力行為の助長を奨励するという批判はあたらないと思いますが、一方で当時は女は殴られても仕方ないという風潮もあったかもしれません。現代では足蹴にされっぱなしの女性は特別な事情がない限りいないのではないかと・・・
熱海は観光地でありこういう問題はユーモアで解決したらどうでしょうか。
貫一お宮写真コンテスト 像に触らないこと、並びに関係機関に許可を取り、著作権に配慮することを条件とする。
*女性が皆で貫一に抗議する
*年配の方が貫一に説教する
*貫一を止めに入る
*ハローワークの職員が求人情報誌をお宮にみせながら現代では金持ちに頼らなくても生きていけることを説く
*2人とも空腹だから感情的になるのかもしれないから熱海名物を勧めながらビールを飲む
などなど(笑)
みけねこ姫は、最後の案、熱海名物を食べつつビールを飲み、気持ちが収まったところで
ハローワークの職員が登場するのがいいと思います(笑)。
天声人語には、「今回の文案をめぐって市は慎重のうえに慎重を期したというが、それでも新たな批判を招いた」
と書かれていました。ぼくは説明文の設置には賛成ですね。このほうが親切だと思います。外国に行って逆の立場だったら、有り難いと思うのですが。
それから、ぼくが写真コンテストに参加するとしたら、例えば、
①法服を着た裁判官にプラカードをもたせて「暴行罪に処する」と大書。その傍らでお宮と貫一が涙ながらに抱き合う。
②トランプのお面をつけた者にプラカードを持たせて「女性を愛しなさい!」と大書。お宮と貫一は共に大笑いする。
③安倍首相のお面をかぶった者にプラカードをもたせ「TPP反対!」と大書。お宮と貫一はそれぞれのプラカードに「異議なし!」と大書する。
④制服姿の警察官が貫一に手錠をかける。お宮は?そのときに熱海の海の波のぐあいをみながら考える。どうしましょう?…お粗末!…
でも、この『金色夜叉』の詳細をよく知らないので検索したら、下記のようなあるブログの記事がヒットしました。すこし興味深いので書き留めます。
「「明治時代は今ほど知的財産、著作権等に対して厳しくなかったようである。外国の面白い小説があるとそのアイデアを借用して小説を書いていたらしい。…
…明治の文豪、尾崎紅葉が貫一・お宮の愛憎を描いた小説「金色夜叉」(1897から読売新聞連載)が、当時イギリス、アメリカで人気のあった女性向け通俗小説シリーズの1冊「Weaker Than a Woman(女より弱き者)」を種本にして書かれたことが堀啓子(北里大講師)の調べで分かった。…
…尾崎紅葉はこのストーリを日本に置き換えて全国の女性の心をとらえた。”女より弱き者”でお宮に相当するヒロインはバイオレット、貫一は弁護士フィリックス、大金持の銀行家、富山は大富豪の准男爵オーウェンとなっている。美しい両ヒロインとも恋人の愛情を捨てて財産家との結婚を選ぶ。お別れの場面は、熱海の海岸とライラックの樹のそばという違いこそあるが、ともに月光の降りそそぐなかで,恋人に別れを告げている。
恋に破れた貫一は何もかも捨てて金の夜叉(高利貸し)となり、フィリックスは仕事の鬼になるという展開である。…」
『女より弱き者―米国版金色夜叉』南雲堂 2002/11
バーサ・M. クレー (著), Bertha M. Clay (原著), 堀 啓子 (翻訳)」
上記に引用した記事のブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/teds3d/306988.html