
この花、花の多い季節だったら、大味なアザミの仲間と見過ごしてしまうだろう。赤城自然園(8日に説明)の見所を紹介する入り口の表示板に、山野草としてはこの「ハバヤマボクチ」を含め2種類しかないのだから、貴重な花として期待してしまう。
アザミの仲間も個別の種に分類するのは難しい。ハバヤマボクチは名前が事前に判っていたから図鑑などで直ぐ調べられた。ハバヤマボクチはアザミの仲間と同じキク科に属するが、ノハラアザミなどがアザミ科なのに対し、ヤマボクチ属を構成している。
それにしても覚えにくい名前だと思うが、図鑑で和名など調べると何だか親しみがわいてきた。ハバヤマは「葉場山」と現す。茅(カヤ)を刈る場所と言う意味。昔は屋根を葺く時など茅が重要だった。ボクチは火口と書く。火打石から火をとるため、この葉裏にある綿毛をを集めて使ったのだそうだ。今度は覚えられそうだ。