啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

戸神山

2010-11-17 08:05:14 | 里山

関越自動車道の沼田ICを過ぎた辺り(東京方面から)の北側に、台地状の大きな山「上州三峰山」、その隣に低いが端正な三角形が目を引く「戸神山」がある。標高は765メートル。上州の山々の展望が素晴らしい、素敵な山頂だった。

どこでもいいからとにかく歩こう!と思い立って出かけた山行。天狗で知られる迦葉山の帰りに、登るかどうか迷ったところ。天気が良かったので高速に飛び乗った。

沼田市戸神町地内の「戸神山入り口」の看板を沼田方面から右折すると間もなく戸神神社。この前に駐車場。平日にもかかわらず、かなりの車がある。「山ではないだろう」と不安を打ち消した。

林道をのんびりと約20分。鉱山跡経由山頂(急坂)と林道経由の分岐案内板。隣の三峰山もそうだが、この辺はかつて水晶を産出したようだ。石垣後程度しか残っていないが名残がある。ここを過ぎると急登となるが、心地よく汗をかく程度。間もなく(30分ほど)山頂に立った。

山頂は賑やか。駐車場の不安が的中。保育園の園児の一行が、保母さんと一部父兄の引率で昼食中。元気が良い。静寂への期待は裏切られたが榛名、赤城はもちろん、奥日光や浅間方面など360度の大展望。谷川岳は三峰山に隠れている。上州武尊山、皇海山が近い。石実や宮が祭られ、3基の大型の灯篭が印象的。

例の通りに、お湯を沸かしカップヌードルとアンパンを食べ始める。食事を終えた園児が寄ってきた。「これ綺麗でしょう」と水晶のかけらを見せてくれる。先生が教えたのだろうが、何も考えないで登ってきたことを恥じる。帰路の山頂直下はかなりの急坂だが、両手両足にお尻を使いながらゆっくりと、大人に守られながらも自力で下っていた。
コメント
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