
赤城自然園の中に広く芝生が広がっているスペース(ミドリの広場)がある。暖かい陽を浴びながらのんびりと歩いていると、枯れた芝生の中からあちこちに何か見たことも無いような植物がニョキニョキ生えている。思わずシャッターを押した。
一昨日登場いただいた、自然観察員の腕章をした方にこの植物の名を教えていただいた。「フユノハナワラビ」という。私にとっては初めて接するものだけにやけに嬉しかった。北海道を除く全国に分布しているというから、どこかで見ていたのかも知らないが、意識して見るのは初めてだった。
所有している図鑑には無く、ネットで調べる。フユノハナワラビはハナヤスリ科のハナワラビ属の植物。ナツノハナワラビやオオハナワラビなど仲間もあるようだ。夏の終わり頃に緑の葉を出し、冬に胞子葉(写真上部)を出すが、あたかも花のように見えるので名がついたという。ヒガンバナやワラビもそうだが、時折刈り取られる草原や堤防沿いなど、人に近い場所に分布しているようだ。
茹でて灰汁抜きし、おひたしや和え物にして食べる。乾燥したものを煎じて飲むと腹痛や下痢の漢方薬にもなるそうだ。和え物にするほど多くは生えていなかったが・・。