日・中・韓の間の言語アンバランス
他の大学の先生と共同研究した結果、東アジアの研究者たちが学
会など国際的な場面で何語を話すかという質問に、英語が60-70
%に達し、自国語以外に相手の言語で話すと答えた回答が、日本
人が中国語1.2%、中国人が日本語3.2%、韓国人が中国語2.6%,
日本語10%という結果であった。ここで注目しなければならない
のは、日本人も中国人も韓国語で話したと回答した人が皆無であ
ったことである。(上の数字で日本語の比率が高く出ているのは、
日本に留学経験のある回答者が含まれていたことが影響している。)
これは一つの調査であって、全てを言い尽くしていないことはも
ちろんであるが、この結果は私にとって衝撃であった。それで暫
く時間を割いていなかった韓国語の学習をすぐ再開することにし
た。(それでどれくらい話せ、読めるようになるかは別にして。)
1年前韓国に学生と旅行したとき、韓国の人たちに日本語で何度
も道を教えてもらったり、話しかけられたりしてお世話になった
ことが思い出される。
韓国の人たちが35年も日本の植民地であったことを知ったとき
もその長さに驚き、日本が自国語を強制したことを複雑な、心に
痛みを覚える思いで受け止めている。日本に数年滞在した韓国人
の知人がソウルから38度線の国境へ車で案内してくれたが、車
中日本語の童謡を歌ってくれたときも複雑な思いで聞いていた。
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理想的には英語はマスターしてしまって、他の外国語習得にも努力したいところです。(インド、フィリピン、シンガポールには英語は会得して[超越して]道具視する人たちがいます)。
小学校低学年から英語教育を始めることについて、私も疑問視しています。大学でも漢字など英語より国語の確立を優先したいぐらいの気持ちでいます。
アメリカかぶれ、英語かぶれは避けたいと思います。(昔はその一人だったかもしれませんが・・[冷や汗])
seto-in-Leedsさん、時々blog を訪ねていますよ。:-)
もちろん外国語の読み書きができることは便利だと思いますがそればかりに集中して、大事なことを見失っているように思います。
しかし、Seto-in-KURE君、白洲次郎について言及してくれてありがとう!Internet で2ヶ所読んでみて私も大変興味を覚えました。
東西文化交流史で是非取り上げたいと思っています。堂々たる人物のようですね。