[大会の模様。lds.org より]
聞いていておやっと思ってメモを取ったのは、日曜日午前の部で話されたM・ラッセル・バラード長老の「わたしたちは誰のところに行きましょう」(Jn 6:68 ) という話であった。それは教会が直面している大きな(また微妙な)問題に敢えてふれ、大胆・正直に聴衆、特に教会を去ろうかと考えている会員に語りかけていたからであった。
「教会の価値を再確認するため、ちょっと立ちどまって振り返るのもよい。」しかし、ヨハネ6:67を引いて、「あなたがたも去ろうとするのか」、この群れを離れてももっとよい境遇に移ることはない、と語りかけていた。印象的であった。そう言えば、2年前の秋の大会でも彼は「ここに留まるように」(Stay in the boat) と説教していた。
ジャナ・リエスは、バラード長老が「回復の運動は一回で終わる出来事ではなく、展開し続けるものであることを覚えるべきである」と語ったのを聞いて、その行間に「LGBTの会員とその子供たちに関する苦痛を与えるあの方針*はそのうち修正する。回復はまだ進んでいる。もう少し、待ってほしい」というニュアンスを読み取りたい、そんな希望を持ってはいけないかしら、と書いていた。(Flunking Sainthood 15)
また、リエスは近年大会説教で指導者たちが話すテーマが、モルモン書からイエス・キリストに焦点が移っている、と観察している。
また、今回の秋の大会で注目したのは、日本人で七十人の山下和彦長老が英語で優れた説教をしたこと、J.R. ホランド長老がホーム・ティーチングに関して、形(件数)よりも実質に注目して心の通った訪問 (visit, 話しかけるなどの接触を含む )を行うよう提案されたことなどであった。T.S.モンソン大管長が高齢を押して短い説教をされたことも、教会員が心配しながら見守ったことであった。私はLDS教会でも高齢化する最高指導者陣の生前退位が早急に検討されるべきであろうと思っている。
*当ブログ 2015.11.10 LDS教会、同性婚カップルの子にバプテスマ不可
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名誉幹部、名誉(職業的)預言者というんですかね?!
老衰、認知・・・寄る年波には勝てず・・・
http://search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=mormon%20getting%20old%20emeritus
「欧米のフリーメーソンたちと明治維新を成し遂げた明治新政府は、日本の近代化を図るため御雇い外国人と呼ばれる指導者たちを日本に招き、教育を受けました。 明治政府は北海道に開拓使をおき、その初代長官に黒田清隆を任命しました。 その黒田が招いたのが、マサチューセッツ州のグランドマスターをしていたフリーメーソンのクラーク博士です。」
http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/653.html
国会議事堂のデザインを模したとか、教会幹部や今年はBYUハワイの合唱団、明治神宮訪問とかって、暗に、日本の教会員よ、フリーメイソン指導者を支持せよ、みたいに言ってるのかもですかぁぁ。
職業的預言者
http://search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%22%E8%81%B7%E6%A5%AD%E7%9A%84%E9%A0%90%E8%A8%80%E8%80%85%22
押し寄せる波のように書き込まれるコメントに接すると、ついそうなのかなあ、と思えてくることがあります。
私も、バラード長老のこの話は耳に残りました。
ただ、「去らないメリットって何?」と言う疑問が湧きました。
「この群れを離れてももっとよい境遇に移ることはない、」と言うのは本当なんでしょうか?
逆に「この群れに居てもっと良い環境になることは無い」とも言えるのではないですか?
NJさんは、「唯一真の教会」=「モルモンの儀式と教義以外に救いに至る道は無い」と言う看板を下ろしたモルモン教会にどの様なメリットが有るとお考えなのでしょうか?
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「教会のある特定の方針や教えを理解するのに苦しむ弟子もいれば,過去や現在における教会の歴史,一部の会員や指導者の欠点が気になる弟子もいます。また,多くを求められる宗教に従って生活することに困難を覚える弟子,ついには,「善を行うことに疲れ果てて」しまう弟子もいます。こうした理由で信仰が揺らぎ,「去っていって,もはやイエスと行動を共にしなかった」人たちに従うべきなのではと考える教会員もいます。
わたしと同じくらい長く生きれば分かってくることがあります。問題はいつの間にか解決することがあるのです。霊感に基づく洞察や啓示が与えられ,問題を異なる観点から見直すことができるかもしれません。忘れないでください。「回復」は一つの出来事ではなく,現在も続いているのです。
預言者ジョセフ・スミスを通して啓示された偉大な真理を決して手放さないでください。モルモン書に記されているキリストの教義を読み,深く考え,実践することを決してやめないでください。」
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長く生きるだけで教会の諸問題(特に日本の教会)は自然と解決してくれるとは思えないと突っ込みたい部分が残ったけれども、問題を異なる観点から見る時代になってきたのは確かということでしょう。
あとはバラード長老のおっしゃるとおり、論理的かつ洞察深い説教であって、身のつまされることばかりでした。
1. 「この教会から去ること」=「イエス・キリストと行動を共にしない」では無いのでは?
この教会が唯一真の教会と言う教義から見える視野かも知れませんが、その視野は狭いのでは、と感じます。
2. 教会側ではなく、ただ会員だけに変わるよう努力を強いている感じを受けました。
教会に不満を持っている人は、教会側にも変わる努力をして欲しいと願っているはずです。
3. 「この群れを離れてももっとよい境遇に移ることはない」についてですが、例え良い環境が無くても去りたい理由があるのでは、と思いました。
私自身は現在、教義の矛盾と教会歴史の二重性に苦しみながらも、教会に通っています。何故か。それは、教会で得られる良いものもあるからです。
バラード長老の言う、異なる視点から見る領域に足を踏み入れつつあるのかも知れません。
お聞きしたい事が有るのですが、モンソン大管長は最近体調が良くないのですか?
>「この群れを離れてももっとよい境遇に移ることはない」
これは私が、バラード長老の話からそう聞こえたと思ってメモしたものです。長老はそう思うから述べたと思います。それが本当かどうかは、当然各自が感じるところに従って異なってきます。
最近、離れていった人と数回会って、疑問に答えようとしましたが、もともとプロテスタントで育った人で、その方向からついて来られて少し閉口しました。私にはLDSの考えや生活がしみ込んでいるのだろうと思ったことでした。その人はもう去ることにしている、と言われ、少し後味の悪い往来となりました。
>・・と言う看板を下ろしたモルモン教会にどの様なメリットが有るとお考えなのでしょうか?
それを知るため努力中です。例、2016.06.28 「モルモン教会の求心力、魅力はどこに」を見てください。
鳩さんへ
>モンソン大管長は最近体調が良くないのですか?
衛星放送で見るくらいで、それ以上のことは知りません。ただ、高齢のため、弱っておられることが分かります。機能が全く果たせていないという状況ではないようです。
>お早い返信感謝します、ご丁寧に有難うございます。
今日、LDSORGさんを調べてみたら今秋の総大会の
説教が文章で読めるようになっていたので調べました
ところ、確かにモンソン大管長の説教の分量がいつもと比較して減っていますね。