Ragged_Kingdom_Horse

シルク・キャロット・東京TC・ロードで長年一口馬主をしています。
いつかは理想の活躍馬に巡り会える事を夢見て。。。

Jazz の恩師の思い出~You don't know what love is ~☆

2016年02月29日 | 音楽
つい最近になって、20代の若かりし頃に大阪のBlue Note ってところで
JAZZ ピアノを教わっていた恩師が亡くなられていることを知りました。

既に2006年の事で、もう10年も前だった事に驚きました。
私とは15歳違いだったので、当時50過ぎで・・・若すぎますね。

凄く情熱的なプレイスタイル&性格の先生で、見た目同様の豪快な
タッチのピアノ演奏が持ち味でした。

当時は漠然と印象がバド・パウエルっぽいって思ってたけど、ライナー
を見るにやっぱりバドを崇拝されていた様子。

先生が50歳ぐらいの頃にNYに渡り、セロニアス・モンクに縁の深い
現役のジャズミュージシャンらと共演したCDを、現役ジャズシンガーの
奥さんから購入させて頂きました。

一枚キングレコードからメジャーデビューのCDは出されていましたが、
こちらはメジャーでは目にした事のないCDでした。




↓ は先生のプレイスタイルを連想するバド・パウエル。。

Bud Powell Trio, in "There will never be another you".




先生のCDは全部ワンテイクで撮られており、慣れない海外のミュージシャンと
呼吸を合わすのは難しかったろうし、何時もの豪快さはちょっと控えめで
曲によっては少し硬い印象もあったけど、久々に聴き懐かしさ全開!

自身のオリジナル曲とかは生き生きと先生らしいタッチも。

中でも一番感動したのが ビリー・ホリデーの歌で有名な名曲
『 You Don't Know What Love is 』 のフルート演奏!

先生がフルートを若い頃されていたとはつゆ知らず、その演奏が新鮮でもあり
かつ斬新で、とても素晴らしかった。
イメージはソニー・ロリンズの同曲のサックス演奏っぽく無骨でもあり、
いかにも日本人的な和な印象のする、研ぎ澄まされたアレンジもあって
兎に角感動した。

音楽への熱い情熱をストレートに表現する先生らしい演奏&曲でした。

↓ はソニー・ロリンズの有名な 『You Don't KnowWhat Love is』

ゴリッとした骨っぽいフレーズ満載の男っぽい演奏。。

You don't know what love is - Sonny Rollins



CDを聴き、過去を思い出し・・・結局自分は一向にジャズピアノが上達せず
深夜遅くまで曲のアレンジに没頭し、睡眠時間2・3時間とかもざらに続き
体調も崩し・・・・仕事と両立も出来ず。。。

結局挫折して辞めてしまった、ちょっと封印したい過去のほろ苦い思い出とか、
先生の思い出とか、当時の自分のジャズへの只ならぬ情熱 etc

いろいろ思い返し、思い出に浸っていた数日でした。。

Osamu ICHIKAWA Forever !