アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

THE  ハプスブルク

2009-10-01 15:32:27 | 美術・芸術
国立新美術館で開催中の「THE ハプスブルク」展に行って来ました。

新聞でさかんに宣伝しているので、混まないうちにと、焦って早く行きました。
気合い入れて、開館と同時くらいに着いたかな。

今日の感じですと、まだまだゆったり見られそうです。
が、後半になるにつれ、混むでしょうね。

一言で言って、超オススメです

こんなにいいとは思いませんでした。
久々に、腹の底から感動しました。
もう、美しい名画の前に、1分1秒が幸せでいっぱいでした。

私は、めったに展覧会の図録を買わないのです。
高いし、重いし、その時は舞い上がって欲しいと思っても、家に帰ると見なかったりするしで、ね。

でも、今回は買いましたよ。
値段の割には、すごく内容が充実していましたし、何より、印刷の色がいいの。
実際の作品に、とても近い色でしたので、思わず買いました。

何がいいって、この展覧会は、超お得でしたの。
(そこですか・・・)

ハプスブルク宮を中心に、イタリア、ドイツ、フランドル、スペインと、
極上の美の旅行を味わうような展覧会なのです。

美しいマリア・テレジアや皇女エリザベートの肖像画には、ため息がでました。

美しいだけでなく、賢さや芯の強さが一目でわかるの。

皇帝の肖像画もそうですが、名門王家の血筋であることの誇りに満ち、皆厳しくも美しい表情だったのが
印象的です。

特に、マリア・テレジアは、11歳の時の肖像画なのですが、もう、美しいなんてものじゃなく、
その上、11歳にして既に女帝の気高さや、深い愛のようなものが満ちあふれていて、
誰もいなかったら、その前にひざまずいていたかもしれません。

そのくらい胸をうたれました。

この展覧会には、肖像画が多かったですが、ヨーロッパの肖像画は16世紀には既に
完成されていたことにも、今日あらためて気づき、驚きました。