アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

THE ハプスブルク 2

2009-10-02 17:15:25 | 美術・芸術
歴代王族の肖像画のお部屋を出ると、その次の部屋からは、ハプスブルク帝国の
珠玉のコレクションが、地域別、年代別に並んでいます。

ティツィアーノ、ジョルジョーネ、クラナッハ、版画じゃないデューラー、エル・グレコ、
ベラスケス、ムリーリョ、ルーベンス・・・

わたしゃ、生まれて初めて、本物をこの目で見ましたよ。

もー、ほんとにお得な展覧会なのですよ。

中でも、一番驚いたのがこの人。

肖像画の部屋を出てすぐに、アクリルガラスで覆われた、やや小さめの作品がありましてね。

「あらー、ずいぶん傷みの激しい絵が来ているのかしら??」
と思って近づくと、かなり古い年代の若い男性の肖像画で、作者名に、ななんと
「ラファエロ・サンティ」
と書いてああるる!(興奮のため、震えている描写)

ええーっっ!!
ラファエロ?
ラファエロが来るなんて、聞いてないよー!!!

でも、間違いなくラファエロの作品です。

ラファエロといえば、レオナルド・ダ・ビンチ、ミケランジェロと並ぶ、イタリア・ルネサンスの
三大巨匠の一人です。

一生のうちに、何点本物が見られるのだろう、というレベルの人です、間違いなく。
フェルメールより、もっとずうっと可能性は低いと思いますよ。

ラファエロが見られると知り、主人も仰天していました。

新聞には、出てませんでした。

なんでかな?
女性像とか、聖母子像でないからかな?

さすがのハプスブルク家も、ラファエロの聖母子像は、手が出なかったのだろう、
などと下世話なことを考えちゃったりして。

でも、地味めな絵ですしね、みんな、わりかしスルーしちゃうのですよ。

もももったいないですよ。
これから行かれる方、是非ご覧になってね。