アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

そうだったのか・・・

2011-01-10 11:03:03 | 日記
そうだったのか・・・

池上彰センセイのお話ではありません。

曾野綾子さんのお話。

昨年読んだ、曾野氏の随筆に、こういう内容のがありました。

ご自身、両親は不仲で、火宅としか言いようのない家庭で育ったと。
それでも、ちゃんと育つ。

曰く、問題の無い家庭なんて無いと。

問題があるのが普通の家庭であると。

曾野さんは、女性としても人生の先輩であるし、キリスト教宣教師の奉仕団体の理事を
ずっと勤められ、それこそいろーんな人間模様をご覧になっているはずである。

そのような方が、こういうことをはっきり書いておられるのを読んで、私は思わず
「なーんだ、そうだったのか。」
と、ものすごく肩が軽くなったのです。

サザエさんや、ちびまるこちゃんのマンガを見ている時、ドラマや映画の一場面を見ているとき

「ウチの食卓には、こういう団らんていうか会話が無いなあ。」

と、いつも苦しんでいました。

家族の仲が悪いというわけではなく、必要な時は会話や話し合いはあるけれど、普段は
黙っての食事。

私のせいなんだろうか、私の育て方が間違っていたんだ、等々、長い長いあいだ、ずっと
苦しんできました。

でも、この曾野氏の文章を読んだとたん、
「なぁんだ」
という気分になった。

それだけのことじゃない。

それに、主人と私は、まあしゃべりながら食べるし・・・。

マンガやドラマは、会話がなければお話が進行しないから、ああなんであって、ああいう
豊富な話題が食卓で花を咲かせるみたいのが、普通と思うから苦しいのよね。

ある種「理想型」を見て
「ウチは全然違う。」
と苦しんでいたのかもしれません。

オトコ3人、黙ってばくばく御飯を食べるだけの食卓ってのも、日本中にはよくある
家庭の光景なのかもしれないし。

「うちでちゃんと飯喰ってるだけで十分じゃないか。」
と、主人は言います。

そうだね。
十分だね。

これでいいやね。