黄檗宗地安寺 滋賀県甲賀市土山町前野
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滋賀県甲賀市土山町、旧東海道土山宿から少し東へ行ったところにある地安寺。
開基は聖徳太子とされ、長らく天台宗の寺院でした。
目を惹くのはこの二層式の楼門で、上層は鐘を突く鐘楼になってます。どことなく中国風の楼門に見えなくもありませんね。
地安寺は禅宗のひとつ、黄檗宗の寺院になります。
黄檗宗(おうばくしゅう)は1654年に明から招かれた中国臨済宗の隠元隆琦禅師により始まった宗派で、この地安寺は黄檗宗の龍渓禅師によって江戸時代に再興されました。
その後、黄檗宗は明治時代に臨済宗の一派から独立して禅宗中の一宗となりました。
御影堂の前に咲く紫陽花。
この御影堂には御水尾法皇(1596-1680年)の御影御位牌が安置されているそうです。
御水尾法皇は地安寺を再興した龍渓禅師に深く帰依され、元禄11年(1698年)、法皇の第一皇女 善明院の意向により、法皇の像や位牌を下附され、その安置所として宝永5年(1708年)に地安寺境内に御影堂が建立されました。
ブラっと立ち寄った寺院にこんな歴史があったなんて驚きです
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