某休日、滋賀県守山市中町にある『近江妙蓮公園』を訪れてみました。
過去記事<近江妙蓮公園にて>
まだ花の時期にはちょっと早かったものの、ふたつの池に滋賀県の天然記念物の近江妙蓮(おうみみょうれん)が茂っています。
この近江妙蓮・・・実はとっても貴重なハスなんです。
併設された資料館ではこのハスに関する資料を観覧することができました。
近江妙蓮は元々インドに起源があるとされる蓮の変異種で、日本には慈覚大師が800年代に伝えたとされてます。
そしてここに茂っている蓮はこの地に住んでいた田中家によって600年以上前から代々守られてきたそうです
ハスの花は普通、写真の左のように花の中心部に雄しべと蜂の巣のような雌しべがありますが、近江妙蓮には雄しべ、雌しべが無く、花は全て花弁(花びら)で構成されてます(右)。
こちらが普通のハスの花。過去に管理人が撮影したものです。
近江妙蓮は雄しべ、雌しべが無いことから種を採ることができず、地下茎を使って子孫を残します。
そんな近江妙蓮が600年以上も絶やされることなく維持されてきたことは驚きに値しますね
この近江妙蓮公園はそんな貴重な蓮を保存するために作られた施設でした。因みに守山市の花にも指定されてます。
近江妙蓮は昭和30年代に花が咲かなくなったこともあったそうですが、植物学者の大賀一郎博士の研究と尽力によって、再び復活を遂げたこともあったそうです。
遺跡から発掘された3,000年前のハスの種の発芽に成功し、今も大賀ハスの名が残るあの大賀博士ですね。
和室から眺める近江妙蓮も映えますね~
資料館に飾られていた近江妙蓮の写真を拝借!
ご覧のように花の中心部まで花びらが詰まってます。
こんな貴重なハスが滋賀県にあるなんて全く知りませんでした
花が咲いていない今の時期は入園無料でしたが、気持ちだけ妙蓮保護のために募金し、近江妙蓮公園を後にしました。
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