9月15日
甲賀市信楽伝統産業会館(滋賀県甲賀市信楽町)
信楽焼は昭和50年(1975年)に国から伝統的工芸品に指定され、昭和52年(1977年)には信楽伝統産業会館が開設されました。その建物も古くなったため、令和2年(2020年)に信楽高原鐵道信楽駅そばに新しい信楽伝統産業会館が竣工しました。
信楽焼ミュージアム(入場無料)
常設展示の信楽焼ミュージアムでは、鎌倉時代から現代までの信楽焼が紹介されてました。
現在の信楽焼に繋がる焼き物は13世紀後半の鎌倉時代に生産が始まりました。その頃は穴窯と言われる窯で壺や甕、鉢などの日用雑器を焼いていたそうです。
この当時の陶器は古信楽と呼ばれ、日本独自のわびさびを体現しているとされてます。
古信楽から現代の信楽焼
赤い陶器は岡本太郎氏の作品の「座ることを拒否する椅子」ですね。大阪吹田の太陽の塔の背面の黒い太陽の部分には信楽焼のタイルが使われました。
茶の湯の普及とともに発展する信楽焼
甲賀は滋賀県内でも有数の茶の産地で、信楽で栽培されている朝宮茶(日本五大銘茶のひとつ)も有名です。
こちらは信楽焼の製造工程を紹介したコーナー。
ダイハツ ミゼットがありました。
信楽焼の代名詞ともいうべきタヌキの置物。
タヌキの置物の歴史は比較的浅く、明治期に陶芸家の藤原銕造が作ったものが始まりと言われてます。戦後の昭和26年(1951年)に昭和天皇が信楽町を行幸された際、たくさんの信楽焼のタヌキに日の丸の小旗を持たせ沿道に設置したところ、昭和天皇は大変喜ばれ、それ以降、全国に信楽焼のタヌキが知られるようになりました。
このタヌキの形は「八相縁起」と呼ばれる縁起を表現しています。
そして、2017年には中世から現代まで生産が続く越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前が日本遺産『きっと恋する六古窯 -日本うまれ日本そだちのやきもの産地 -』に認定されました。
過去記事<信楽の里の新宮神社>
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