鳥羽市立 海の博物館(三重県鳥羽市浦村町)
20数年前からパールロード沿いの案内看板を見る度にずっと気になっていた海の博物館を初めて訪れました。
実はかなりショボい施設かと思っていたんですが、南国情緒漂う素敵な建物が並んでいて、その自然風景を取り入れた博物館建築は、日本建築学会賞や日本文化デザイン賞を受賞しているそうです。
展示A棟
博物館のコンセプトは、『海と親しく付き合ってきた海民(漁師、海女、船乗り、海辺に住む人達)の歴史と現在、さらに未来をまるっと体験!』。
だから、博物館の英名がSEA MUSEUMじゃなくてSEA-FOLK(海の民) MUSEUMだったんですね。
展示A棟では海民の伝統・文化や信仰、祭りをメインとした様々な展示がありました。
鮮魚、干物屋さんを模しての海の食文化の展示ですね。貝が好きだから気になります。。
伊勢志摩は御木本幸吉が明治26年(1893年)に真珠の養殖を世界で初めて成功させた場所。
養殖真珠の発祥は伊勢志摩ですが、生産量は現在は愛媛県の宇和島が上回ってます。
様々な船の模型もありました。
鳥羽市の神島(三島由紀夫の潮騒の舞台となった島)の元漁師で、潜水作業会社を興した藤原豊吉さんが造った潜水艇の白鯨號(HAKUGEI GO)が展示されてました。
昭和29年(1954年)に日本の民間では2番目となる母船搭載式の潜水調査機、東海號を開発し、昭和33年(1958年)には自力航行可能なこの白鯨號を完成させました。
この白鯨號は青函トンネル建設時の海底地盤調査などでも活躍したそうです。
海女さんの龍神信仰に関わる展示。
海女の祖を祀る海士潜女神社(あまかずきめじんじゃ)や海女さんに信仰され、女性の願いをひとつ叶えてくれるとされる神明神社(しんめいじんじゃ)もいつか訪れてみたい場所です。
この龍、牡蠣殻でできてました。凄いなぁ~
皇大神宮(伊勢神宮内宮)の別宮伊雑宮(いぞうのみや)の御料田において行われる田植え神事に関する展示。
志摩スペイン村に行く途中に別宮伊雑宮の横を通りましたが、寄ってみたら良かったかな。。
伊勢志摩は民俗学的な興味も尽きないところですね
つづく
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