「相澤酒造」
銘酒「愛乃澤」を造る 「相澤酒造」/栃木県佐野市 栃木県 SAKE&2011.12.18
相澤酒造の仕込み水。
栃木県佐野市に蔵を構える相澤酒造は、安政元年・1854年に創業した栃木県内でも老舗の酒造だ。現在8代目の蔵元は相澤祥子さん、そして杜氏は娘の相澤晶子さんが務めている。
中田が伺ったのは寒さ厳しい冬の日、ちょうど蔵では寒造りの真っ最中だった。蒸米の作業を見学しながら、今年の米の状態やこれからの細かな調整、変化について説明をいただく。
「こちらのお水はどんな水質なんですか?」と中田。
「水はやや硬水です、発酵が進みやすい水質です」と晶子さん。相澤酒造では敷地内の井戸から秋山川伏流水を汲み上げ、仕込み水として使用している。この清冽で豊かな水から爽快な味わいの酒が生まれるのだ。
酒造りを見極めるために。
麹室では純米吟醸用の製麹の作業を見学させていただいた。作業を行う床(とこ)の上いっぱいに広げた蒸米に向かい、腕と蒸米までの高さは一定に保ち、手に持った缶に入った麹菌を振りかけていく。
「場合によって、米に水分が多いと感じたら、腕の高さを変えます。麹菌を振り切る、振り切らない、蒸かしあがったときの状態を見て決めています。」
「毎年毎年、どんな出来上がりにしたいか想像しながら、感覚を見極めています。多くの量を造ることができないので、再現性を持たせるのが難しいです。」と晶子さん。
相澤酒造の看板商品は「愛乃澤」「愛乃澤純」「旭城」。酒米“栃木県産五百万石”、“栃木県産ひとごこち”による酒造りは、まさに栃木の酒の味を醸し出している。栃木県清酒鑑評会では、県産米純米酒部門で知事賞受賞を受賞するなど、その名は広く知られところとなり、旨みや口当たりのバランスの良い酒とし気も高い。
その味は、杜氏・晶子さんのきめ細やかな酒造りによって左右される。常に注意深く見極める感覚を持つこと、このすべての配慮は酒造りへの情熱に他ならないのだ。
相澤酒造 栃木県佐野市堀米町3954-1
*https://nihonmono.jp/article/3097/ より
代表銘柄
愛乃澤 オリーヴラベル
特別純米 瓶火入酒 全量山田錦米 磨き60%
山田錦を全量用いて小仕込みで丁寧に醸し出した純米酒です。瓶火入で香りを守り、 低温貯蔵で味わいを調えました。
上品で爽やかな香り、山田錦らしい深みや丸さを感じさせつつもすっきりとした味わいの旨口純米酒です。
*http://www.paw.hi-ho.ne.jp/y-tsukii/ainosawa.htm より
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