ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

『有事法制批判 』- 4 ( 左翼先生の空疎な建前論 )

2017-11-29 18:58:54 | 徒然の記

 「害虫先生」の反対論の紹介ですが、気乗りがしません。

 思考が最初から左へ傾斜し、日本が悪いと決めつけているのですから、導かれる反対論もタカが知れています。

 諸先生の反対論は、所詮「害虫」レベルですが、息子たちのため要約します。 

 1. 高橋哲哉氏  ( 昭和31年生れ 61才 ) 東大助教授

  ・有事法制を備えた軍事優先国家において、仮想敵国の存在ほど重要なものはありません。

  ・攻撃を受けるかもしれないという不安が、国民の多数に共有された時こそ、軍部や政府にとって歓迎すべきことでしょう。

  ・しかしまさに、この状況こそ危険なのです。

  ・仮想敵国とされた相手を刺激・挑発すれば、相手の国が軍備を増強し、日本への脅威となって戻ってきます。

  ・それが北朝鮮であろうと、中国であろうと、日本が、有事法制を備えた軍事優先国家になることは、相手を刺激・挑発し、日本への脅威を増大させる危険を伴っているのです。

 常識を疑ったのは、高橋害虫先生の意見を最初に読んだからです。ここ数年の状況をみれば、どちらの国が刺激や挑発を仕掛けてきたのか、全国民周知の事実です。

 戦後70余年、国内に生息する「害虫先生」たちの愚論のおかげで、自衛隊はまるで犯罪者のように小さくなり過ごしてきました。それを良いことにして北朝鮮は、工作船で日本に侵入し、一般人を暴力で拉致しました。

 挙句はミサイルを何発も発射し、核兵器の開発を進めています。一方中国は、前回のブログで紹介したように、脅したり挑発したり、領空・領海を日々侵犯しています。

 国の安全を考え、やっと不備な法律を整えようとする日本政府の、いったいどこを害虫先生は非難するのでしょう。「東京裁判史観」に汚染された人間の意見は、どうせこのようなものです。

  2. 渡辺 治氏  ( 昭和22年生れ 70才 ) 一橋大教授

   ・日本が攻められるとすれば、ただ一つのケースしかありません。

   ・それは日本が、米国の軍事攻撃に積極的に加担した結果、相手国が反撃し、日本が戦争に巻き込まれる時です。

   ・こうした際に首相を中心に権限を集中し、国会の審議を省略し、国民を戦争に動員するために、有事法制が作られているのです。

   ・私たちが考えなくてならないのは、この有事法制が国民の安全を守るためのものでなく、アメリカの戦争を支援し、

   ・日本も軍事大国の一員として名乗りをあげたいという意欲に基づいて、登場しているということです。

   ・この法律を許すことは、私たちが 〈 殴る側の大国 〉 の一員となる道を完成させることを意味しています。

   ・こうした方向は、阻止しなければなりません。

 害虫先生に共通しているのは、

  「有事法制は、アメリカに言われて作っている。」

  「アメリカの軍事戦略に、協力するためにやっている。」

 という理屈です。しかし日本は、すでに〈 殴る側の大国 〉アメリカの一員になっています。アメリカがくれた憲法のお陰で、専守防衛の自衛隊しか持てない日本は、沖縄だけでなく、日本の各地に米軍基地を置かれ日本の統治が及びません。

 これが今も続く屈辱的な現状です。氏は日本が率先し、米国に追随しているような説明をしていますが、話が逆です。

 米国の言うなりにならないため、憲法改正が必要なのに、そこには触れません。多くの国民が戦後72年間臥薪嘗胆している事実に、氏は目を向けません。

  3. 古川 純氏  ( 昭和17年生れ 75才 ) 専修大教授

   ・ブッシュ政権で、国務副長官だったアーミテージ氏は、安全保障問題の専門家の検討結果を踏まえ、政策提言書にまとめて発表しました。

   ・「米国と日本の成熟したパートナーシップに向けた前進策」、というものです。

   ・そこには防衛公約の確認、「危機管理法 ( 有事立法 )」の制定と誠実な実行、米軍と自衛隊との力強い協力、

   ・PKO活動等への完全な参加などなど、様々な要請がされています。

   ・有事立法制定の目標は、このレポートによって、米軍に奉仕するものであることが明確になるのではないでしょうか。

 だからどうしたというのですかと、古川害虫先生に聞きたくなります。

 二度と日本が立ち上がれないようにするため、軍備全廃の憲法をプレゼントしたのは戦勝国のアメリカでした。朝鮮戦争が勃発し、軍事放棄をさせた間違いに気づいたマッカーサーが、慌てて警察予備隊を作らせましたが、日本のいばらの道がここから始まりました。

 軍隊なのに軍隊でない自衛隊、「戦力なき軍隊」「専守防衛」と、矛盾だらけの屁理屈がここから始まりました。軍隊を持たない国が、独立国になれないというのは世界の常識で、日本だけでの非常識です。この事実を知りながら、空疎な建前論を続けてきたのが戦後日本の政治でした。

 古川害虫先生もおそらく日本の現実を承知の上で、「日本はアメリカに協力して、有事法を作っている。」と、建前の反対論を述べています。

  「武装集団である国家で満ちている国際社会で、自衛権を否定するのが無理なことは、誰にでも分かるはずです。」

 澤田洋太郎氏の意見が、害虫先生たちの隠された認識であることを、忘れてはいけません。共産党の傘下にいる反日左翼の教授諸氏が、軍の必要性を隠し「平和憲法」の虚構を語っている姿は、政府自民党の建前論とそっくり同じです。

 空理空論をさも重大そうに語るのですから、詐欺師とも言えます。政府を攻撃する彼らの愚論を読みますと、笑わずにおれませんが、笑っておれないのは、こうした馬鹿な意見が日本の学界、政界、マスコミ界を支配しているからです。

 笑わずに怒りを堪え、息子たちのため私は「ねこ庭」の発信を続けます。

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