高橋氏の動画を紹介する前に、氏の略歴と、特異なキャラクターについて、説明しておかねばなりません。以前述べていますが、忘れている人が大半だろうと思いますので、再度引用します。
今後も氏は、私のブログに登場すると思いますが、それほど重要な人物でもあります。反日・左翼でなく、かと言って保守とも言えず、傍若無人、自分が思ったことを遠慮なく言う人物と、そう言う言い方しかできないのかと、思っています。
氏の意見は、素晴らしい時もありますが、信頼できない面もあります。ある意味、天真爛漫な天才的人間で、それだけに世渡りが下手で、「忖度」ができないため、能力の割に出世しません。前置きが長くなりましたが、再度の略歴紹介です。
「昭和30年生まれ、64才。」「東大数学部数学科卒、財務官僚、経済学者」「 退官後、東洋大学教授を経て、現在は嘉悦大学教授」「内閣官房参与(経済財政担当)」
以前氏は、新聞社の「スーパー既得権」が、法律で守られた「株式の譲渡制限」にあると、見事に解明してくれました。
「新聞社の株式が譲渡されないということは、絶対に買収されない仕組みになっているということだ。」「さらに、その新聞社がテレビ局の株を持っている。」「朝日新聞ならテレビ朝日、読売新聞は日本テレビといった具合だ。」「そうすると、テレビも新聞社と同じように、まったくガバナンスが利かなくなる。」
重要な意見でしたのに、世間では誰も注目せず、無視されました。新聞に支配されるテレビ業界の仕組みを、これほど分かりやすく説明した人物は、私の知る限り、氏以外に誰もいません。
テレビ局が経営方針を変えたいと言っても、新聞社がNOと言えば、従うしか無いマスコミ業界の「謎」を、氏はとっくに解明しています。
「こうして、新聞社を頂点として構成されたメディアは、既得権の塊になっいる。」「こういう仕組みだから、一度新聞社の経営陣に加わってしまえば、彼は絶対安泰だ。」「クビになることはまずない。」「これは、他の業界では絶対にあり得ない、既得権を守る規制なのだ。」
保守の議員ですら、氏の意見を取り上げません。氏の意見が真っ当すぎるため、取り上げる勇気が、議員たちにないのです。本気で、反日・マスコミを正常化したいのなら、自民党の議員は「日刊新聞紙法」に、手をつければいいのです。しかし、もし、それをしたら、その議員は、スキャンダル記事を洪水のように書かれ、次回の選挙で落選します。
話が横道へばかり進みますが、それほど、高橋氏の意見は、時として凄いのだと言いたかったのです。これを頭の中に入れた上で、11月27日の、王毅外相記者会見に関する、氏の説明を紹介します。
「今回の、王毅さんの訪日の目的は、」「中断されている、習近平氏の訪日を実現するためでした。」
「ところが、王毅さんは、尖閣周辺に、日本の漁船を来らせるなと、言いました。」「国民感情を害すると、外交ができなくなると言うのに、」「考えの足りない王毅氏は、つまらないことを言ってしまいました。」
「もともとこの人は、日本通ですが、外交手腕はダメで、」「日本としては、与し易い人物でした。」「この発言で、日本国民の感情が大きく傷つけられましたから、」「政府は、習近平さんの来日を、伸ばせる理由ができました。」
「日本外交の、戦略がちですね。」「これで、菅さんは楽になりました。」
氏の意見は、私や青山氏の意見と全く違います。菅総理も茂木外相も、外務省も、王毅氏の発言を分かった上で、記者会見をさせたのだと、こう言う話になります。大失態でなく、波風を立てず、厄介な習近平氏の訪日をさらに延期させたのだと、私の思いとは逆の主張になります。
一体、どちらが正しいことを言っているのか。不破氏のような、反日・左翼の意見なら、迷うことなく、判断できますが、高橋氏の意見は、私を混乱させます。息子たちや、「ねこ庭」を話訪問される方々は、どう言う判断をされるのでしょうか。こうしてブログを綴っている今でも、私には分かりません。
気持ちの上から言いますと、高橋氏の意見が正しければ、菅総理、茂木外相、外務省に失望しなくて済みます。希望の火が消えません。しかし、注目しなければならないのは、高橋氏の現在の肩書きです。「内閣官房参与(経済財政担当)」ですから、政府の一員としても喋っています。
数学部数学科卒ですから、自分で考えた論理が正しいと思い込んだら、そのまま喋ります。総理への「忖度」と言う次元の話でなく、自分の論理への自信です。そしてまた、この意見が、もっともらしく聞こえます。だから私は、「生きた勉強だ」と、息子たちに言いました。
結論を急がず、次回は共同通信社が、どのような記事を書き、全国に発信しているのかを、紹介しようと思います。嘘や捏造を書いていませんが、巧妙な曖昧記事です。高橋氏の意見も、共同通信社の記事も、「日本の謎」ですから、ブログのテーマとしては、外れていません。( 今晩は、ここで一区切りとします。 )