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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

日本もアメリカも謎だらけ - 3 ( 高橋洋一氏 )

2020-12-01 23:01:31 | 徒然の記

 高橋氏の動画を紹介する前に、氏の略歴と、特異なキャラクターについて、説明しておかねばなりません。以前述べていますが、忘れている人が大半だろうと思いますので、再度引用します。

 今後も氏は、私のブログに登場すると思いますが、それほど重要な人物でもあります。反日・左翼でなく、かと言って保守とも言えず、傍若無人、自分が思ったことを遠慮なく言う人物と、そう言う言い方しかできないのかと、思っています。

 氏の意見は、素晴らしい時もありますが、信頼できない面もあります。ある意味、天真爛漫な天才的人間で、それだけに世渡りが下手で、「忖度」ができないため、能力の割に出世しません。前置きが長くなりましたが、再度の略歴紹介です。

 「昭和30年生まれ、64才。」「東大数学部数学科卒、財務官僚、経済学者」「 退官後、東洋大学教授を経て、現在は嘉悦大学教授」「内閣官房参与(経済財政担当)」

 以前氏は、新聞社の「スーパー既得権」が、法律で守られた「株式の譲渡制限」にあると、見事に解明してくれました。

 「新聞社の株式が譲渡されないということは、絶対に買収されない仕組みになっているということだ。」「さらに、その新聞社がテレビ局の株を持っている。」「朝日新聞ならテレビ朝日、読売新聞は日本テレビといった具合だ。」「そうすると、テレビも新聞社と同じように、まったくガバナンスが利かなくなる。」

 重要な意見でしたのに、世間では誰も注目せず、無視されました。新聞に支配されるテレビ業界の仕組みを、これほど分かりやすく説明した人物は、私の知る限り、氏以外に誰もいません。

 テレビ局が経営方針を変えたいと言っても、新聞社がNOと言えば、従うしか無いマスコミ業界の「謎」を、氏はとっくに解明しています。

 「こうして、新聞社を頂点として構成されたメディアは、既得権の塊になっいる。」「こういう仕組みだから、一度新聞社の経営陣に加わってしまえば、彼は絶対安泰だ。」「クビになることはまずない。」「これは、他の業界では絶対にあり得ない、既得権を守る規制なのだ。」

 保守の議員ですら、氏の意見を取り上げません。氏の意見が真っ当すぎるため、取り上げる勇気が、議員たちにないのです。本気で、反日・マスコミを正常化したいのなら、自民党の議員は「日刊新聞紙法」に、手をつければいいのです。しかし、もし、それをしたら、その議員は、スキャンダル記事を洪水のように書かれ、次回の選挙で落選します。

 話が横道へばかり進みますが、それほど、高橋氏の意見は、時として凄いのだと言いたかったのです。これを頭の中に入れた上で、11月27日の、王毅外相記者会見に関する、氏の説明を紹介します。

 「今回の、王毅さんの訪日の目的は、」「中断されている、習近平氏の訪日を実現するためでした。」

 「ところが、王毅さんは、尖閣周辺に、日本の漁船を来らせるなと、言いました。」「国民感情を害すると、外交ができなくなると言うのに、」「考えの足りない王毅氏は、つまらないことを言ってしまいました。」

 「もともとこの人は、日本通ですが、外交手腕はダメで、」「日本としては、与し易い人物でした。」「この発言で、日本国民の感情が大きく傷つけられましたから、」「政府は、習近平さんの来日を、伸ばせる理由ができました。」

 「日本外交の、戦略がちですね。」「これで、菅さんは楽になりました。」

 氏の意見は、私や青山氏の意見と全く違います。菅総理も茂木外相も、外務省も、王毅氏の発言を分かった上で、記者会見をさせたのだと、こう言う話になります。大失態でなく、波風を立てず、厄介な習近平氏の訪日をさらに延期させたのだと、私の思いとは逆の主張になります。

 一体、どちらが正しいことを言っているのか。不破氏のような、反日・左翼の意見なら、迷うことなく、判断できますが、高橋氏の意見は、私を混乱させます。息子たちや、「ねこ庭」を話訪問される方々は、どう言う判断をされるのでしょうか。こうしてブログを綴っている今でも、私には分かりません。

 気持ちの上から言いますと、高橋氏の意見が正しければ、菅総理、茂木外相、外務省に失望しなくて済みます。希望の火が消えません。しかし、注目しなければならないのは、高橋氏の現在の肩書きです。「内閣官房参与(経済財政担当)」ですから、政府の一員としても喋っています。

 数学部数学科卒ですから、自分で考えた論理が正しいと思い込んだら、そのまま喋ります。総理への「忖度」と言う次元の話でなく、自分の論理への自信です。そしてまた、この意見が、もっともらしく聞こえます。だから私は、「生きた勉強だ」と、息子たちに言いました。

 結論を急がず、次回は共同通信社が、どのような記事を書き、全国に発信しているのかを、紹介しようと思います。嘘や捏造を書いていませんが、巧妙な曖昧記事です。高橋氏の意見も、共同通信社の記事も、「日本の謎」ですから、ブログのテーマとしては、外れていません。( 今晩は、ここで一区切りとします。 )

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日本もアメリカも謎だらけ - 2 (王毅外相対応)

2020-12-01 14:32:14 | 徒然の記

 今回のブログで私が参照しているのは、下記4件の情報です。

 1. 11月27日の動画 青山繁晴氏の「僕らの国会」

 2. 11月27日の動画 高橋洋一氏の「高橋洋一チャンネル」

 3. 11月25日の共同通信社配信記事  茂木外相と王毅氏の会談記事

 4. 11月26日の共同通信社配信記事  菅総理と王毅氏の会談記事

 ここで私が、息子たちに伝えたいのは、変則的な会談と記者会見をセットした、外務省の不手際とそれを黙って受け入れた総理と、外務大臣の迂闊さというか、その無神経ぶりです。さらにこれを伝えた共同通信社の記事が、アメリカのマスコミに劣らない、事実隠しの報道であることなどです。

 菅総理の無能さだけでなく、外務省 ( 害務省 ) の不手際も、併せて報告したいのですが、どの順序で説明すれば、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に理解してもらえるのか、少し考えています。

 まず最初に、青山氏の動画で説明されている、敵対国外相王毅氏の、記者会見での発言を紹介します。

 1. 茂木外相と会談後の、共同記者会見での王毅氏の発言 (  11月24日 )

  「一部の、真相が分かっていない日本の漁船が、釣魚島の近辺の敏感な水域に、」「絶えず入っているという、事態が発生しています。」「我々としては、中国として、やむおえず、」「必要な対応を、取らなければなりません。」「これは、基本的な状況です。」

 2. 菅総理と会談後の、記者会見での王毅氏の発言  (  11月25日 )

  「偽装漁船が、繰り返し、敏感な領域に入っている。」「このような船舶を入れないようにすることは、とても大事だ。」

 王毅氏の言葉は、日本外交の基本を否定するものです。日本の領土である尖閣諸島と、その領海が、「中国の領土・領海」であると公言しています。いずれも、茂木外相、菅総理との会談後の記者会見ですから、この驚くべき発言に対し、総理と茂木氏が、何も反論もしていなかったと言う事実が見えてきます。

 事前の打ち合わせなしに、こう言う発言が突然出てくることは、外交の場面では考えられないことです。あらかじめ分かっている、王毅氏の発言に対し、害務省が、総理と外相に助言をしていなかった事実も、見えてきます。一番重要な領土問題を、公式の場で、王毅ごとき一政治家に、勝手に喋らせると言う、この大失態・・と言うより、日本への裏切りを、なぜ誰も中断させなかったのか。

 総理、外相、害務省に対し、私は抑えきれない怒りを覚えます。これに関する青山氏の激しい意見は、私と同じです。

 「外相も、外務省も、この発言になんの反応もしていない。」「中国は日本の領海に侵入し、しかも武装船が入ってきている。」「何が、外交か !」

「日本国民である、日本の漁民のことを、偽装漁船と言わせている。」「国民が侮辱されているのに、反論もしていない。」

 「元はと言えば、日本へ来たい、来たいと、頼んできたのは中国側だ。」「こんな発言をしたのなら、即刻帰国させるべきでないのか。」「王毅氏の来日の目的は、日本国民の反中感情を和らげるためと、聞いています。」

 「もともと王毅氏は、自分の意思がなく、上の言うことに従うイエスマンです。」「彼だけの意見であるはずがなく、中国の上層部がそう言っていると言うことです。」「これで日本国民の、中国への反発がさらに大きくなりました。」

 青山氏は動画の中で、私が知らない舞台裏を教えてくれました。外相会談後の「共同記者会見」が、通常と違うやり方で、外務省と中国側で決められていたのです。

 「 1. 記者会見では、必ず『同時通訳』がされるのだが、今回は中国側の意向で、発言が終わった後での、『全部通訳』となった。従って、茂木外相は、王毅氏が何を喋っているのか、分からないままだった。」

 「 2. 記者会見後には、記者からの質問を受けるのが通常だが、今回は中国側の意向で、質問なしで打ち切られた。従ってマスコミ各社は、王毅氏への反論ができなかった。」

 こうした実情を語りながら、青山氏は、「日本の腰抜け外交」と語気を強めますが、聞くほどに怒りが新たになる害務省の対応です。氏は総理と外相を庇いますが、私は違います。総理も外相も、昨日今日政権の座についた、野党の政治家ではありません。政府の内情を熟知した、自民党のトップ議員ですから、官僚に言われるまま、人形みたいに動くはずがありません。

 外務省の手筈通りに会談をし、記者発表をさせたと背後には、総理と外相の承認があったと考えるのが自然です。しかも王毅氏は、外務大臣と肩書きがあっても、実体はナンバーツーです。本物の外務大臣は、党中央外事工作委員会・弁公室主任である楊潔篪 ( ヨウ・ケッチ ) 氏です。ですから、総理が会談すべきは、中国外交のトップ責任者楊潔篪氏でなくてなりません。

 中国のように、形式を重んじる国に対してならば、一層のこと、格下の政治家と総理が会談するなど、あってはならないことです。有能な官房長官として、長年安倍政権を支えてきた氏が、こうしたイロハを知らないはずがありません。

 私たちは、「媚中」の筆頭に二階氏をあげていますが、もしかすると、菅氏も「媚中」なのかもしれません。安倍政権の末期に、総理が幹事長を二階氏から岸田氏に変えようとした時、反対したのは菅氏でした。反対しただけでなく、二階氏と手を結び、安倍おろしをしたのかもしれません。これも、「謎」の一つですが、今回の「謎」の本命は、

 「なんでも知っている総理が、なぜ格下の、しかも反日の王毅氏と会談したのか」

 です。しかし、11月27日の動画・高橋洋一氏の「高橋洋一チャンネル」を見ますと、さらに「謎」が深まります。スペースの都合で、一旦一区切りとしますが、これはまさに、「生きた勉強」そのものであると言う気がします。次回も、「ねこ庭」へ足をお運びください。

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