今日はまだ、下記 1. の説明の続きで、2. は残ったままです。しかし今回のブログを読めば、「日本学術会議」と、日本のマスコミが、いかに国民に事実を伝えていないかが、ハッキリとします。というより、それ以上に、保守と称する自民党の政治家も、一緒になり、国民に事実を言わない痴れ者の仲間だと、これもハッキリ致します。
1. 日本学術会議と中国科学技術協会間の協力覚書
2. 日本の大学 ( 45校 ) が、中国の軍関連大学と交わしている協定
遠藤教授の記事の見出しには、大きな活字で次のように書かれています。
「2013年、中国工程院と中国科学技術協会が提携」
前回同様、氏の記事をそのまま転記します。
「習近平が、国家主席に選ばれた2013年3月15日、」「中国工程院は、中国科学技術協会と、戦略的提携合意書の調印式を開いた。」「中国科学技術協会は、430万人ほどの会員を擁する、科学技術者の民間組織だ。」
つまりこの時から、中国科学技術協会は中国政府の機関として、組み入れられました。日本学術会議の反日ぶりと、利敵行為の事実がここでハッキリとします。
「自分が国家主席に選ばれた日に、中国工程院と中国科学技術協会の提携を発表するというのは、」「習近平の『中国製造2025 』完遂への、決意のほどを窺(うかが)わせる。」「逆に言えば、この提携は、中国のハイテク国家戦略、」「『中国製造2025 』を完遂するための、一環であったということが言える。」
ここまで説明されると、誰にも分かります。日本学術会議が提携している相手は、「軍事研究をしている」中国の政府機関です。続く氏の言葉は、私の考えている通りです。
「ということは、日本学術会議が、中国科学技術協会と連携しているなら、」「それは、中国工程院と連携していることになり、」「最終的には、軍事科学院・国防工程研究院と、」「提携していることにつながる、ということである。」
「日本の一部のメディア、あるいは国会議員は、」「中国工程院が、国防部の管轄下にあるなどと、発言したりしているのを散見するが、それは間違いだ。」「国防部というのは、国務院の中の中央行政の一つに過ぎず、」「ほとんど力を持っていない。」
「そんな末端の管轄下にあるのではなくて、中国工程院は国務院直轄だし、」「軍事科学院は、中央軍事委員会の直轄下にある。」「そのトップにいるのは、習近平・中央軍事委員会主席である。」
私は、中国の批判をしているのではありません。かってアジアの盟主だった中国が、アヘン戦争以来欧米に蹂躙された、その屈辱を晴らそうとしているのなら、意を唱える必要はありません。私たちが、敗戦以来の「東京裁判史観」を抹殺しようとしているように、彼らも、中国人の歴史を取り戻そうとしているだけの話です。
米国人が米国の国益を優先し、中国人が自国の国益を第一と考えるのは、国際社会では当たり前の話です。それぞれの国の人間は、自分の国を愛し、誇りを持っているからそうするのです。しかし、中国人でもない日本学術会議の学者の一部が、どうして中国のために協力するのでしょう。しかも習近平氏の中国は、明らかに日本を敵視し、尖閣も沖縄も自国領だと主張する国です。
ここでもう一度、敗戦時以来の同会議の足跡を、振り返りましょう。日本での軍事研究には協力しないという、「声明」の出された背景の記録です。
1. 第一回目の「声明」発表 ・・昭和25年
GHQによる占領政策として、日本学術会議が設立された翌年
2. 第二回目の「声明」発表 ・・昭和42年
佐藤総理が、自衛隊の強化を目指し、「建国記念日」の制定を強行した年
3. 第三回目の「声明」発表 ・・平成17年
大東亜戦争終結から、60周年になった年
4. 中国科学技術協会と「覚書」締結 ・・平成27年
中国のハイテク国家戦略『中国製造2025 』が発布された年
田中氏の言葉を、再度引用しますと、同会議への怒りが新たになります。
「もともと日本学術会議は、昭和24年に、」「GHQの占領政策として作られたものです。」「日本を、二度と立ち上がれないようにするため、」「二度と、戦争をさせないようにするため、」「意図的な占領政策の中で、作られました。」
彼らは、GHQに与えられた「トロイの木馬」の役割を今も忘れず、忠実に活動を続けていることが分かります。目的のためなら、中国政府との協力も辞さないのです。
一連の事実を知れば、彼らは「国を出るべき人」であり、「国民であるわけがない人」であると、私だって言います。日本学術会議が、中国科学技術協会と「覚書」を結んだ、2015( 平成27 ) 年という年が、中国のハイテク国家戦略『中国製造2025 』が発布された年だというのなら、何をか言わんやです。
2. 日本の大学 ( 45校 ) が、中国の軍関連大学と交わしている協定
次回は、残った項目につき、共同通信社の記事をもとに報告いたします。