ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

劣化か、耐性化か - 3 ( 極端から極端へ )

2020-12-05 14:35:12 | 徒然の記

 主題に入る前に、タイトルに使っている言葉が、適切でないということを、息子たちにも、「ねこ庭」を訪問される方々にも、お断りしておく必要があります。今回のブログで、私は劣化している主体を、「日本」あるいは「日本国民」という意味で使っていますが、「劣化」と「耐性」という言葉が使われるのは、違った意味です。

 劣化・・(使っている間に)品質・性能が悪くなること。

 耐性・・ 病原菌などが、環境条件や一定の薬物に耐えて生きる性質

 つまりこの言葉は、物質や病原菌に関して用いられるもので、「日本」や「日本国民」を表す言葉として使うのは、間違いです。言葉に詳しい立派な方がおられますので、厳しいお叱りがあると思い、弁明することと致しました。

 探せば、別にあったのでしょうが、労を省き、勝手に自分で解釈を変えていますので、ご容赦ください。

 劣化・・ 国や国民の考えが、戦前よりレベルが下がり、内容が悪くなること。

 耐性・・ 国や国民の考えが、環境条件や一定の汚染に耐え、生き続ける性質。

 戦前の思考や風潮が、全てレベルが高く、素晴らしかったと言っているのではありません。天皇陛下を、絶対の存在として神格化し、国民の批判を一切許さなかったのは、どう考えても間違いです。しかしそれでも、戦前の日本人には、自分の国への愛と誇りがありました。これは何も日本人が特別そうだった訳でなく、世界の人々がそうなのです。

 人間は誰も、自分の住む国を愛し、誇りに思って生きています。世界の国が今もそうであるのに、日本だけが、敗戦をきっかけにして、愛国心を失いました。失うだけでなく、「日本だけが間違っていた」、「日本だけが悪い戦争をした」と、国の指導者を恨み、批判し、挙げ句の果ては、日本そのものを否定し、憎むようになっている。一部のへそまがりや、捻くれ者が、そうなったのでなく、大半の国民がなっていたのですから、私はこの現象を「劣化」と名づけました。

 戦前と戦後を考えますと、日本は、国をあげて、右から左へと、極端に思想の針が振れました。大きな力が作用しなければ起こり得ない、不自然な現象です。時間が経てば、人は不自然なものに違和感を覚え、疑問を抱くようになります。真っ直ぐに立っている人間が、体を極端に左へ傾けていれば、自然と元へ戻ろうとするように、日本は現在、国も個人も、行き過ぎた左傾を修正し、真っ直ぐな姿勢に戻ろうとしている・・これが私の認識です。

 いうまでもないことですが、国民全体を左に捻じ曲げた、大きな力がGHQです。その力を、全国津々浦々にまで浸透させたものが、「トロイの木馬」です。「日本国憲法」、「反日左翼学者」、「反日左翼マスコミ」の三つです。

 何度も繰り返しますが、私は戦前が全て正しかったと、言っているのではありません。経験していないので、正確に分かりませんが、簡単な言葉で言えば、真っ直ぐな体が、大きく右に傾いていたのかも知れません。反日左翼の学者や、マスコミが強調するように、「息の詰まる時代」だったのか、「個人が圧殺された忌まわしい時代」だったのか、私は首を傾げています。

 なぜなら、GHQに協力して、「トロイの木馬」なった同じ集団が、戦前もいたからです。「反日左翼学者」と呼ばれる人々は、戦前の日本でも一流の学者たちでした。その多くの学者は、「愛国翼賛学者」で、「神国日本」、「万邦無比の国体」と、日本を賛美していました。

 「反日左翼マスコミ」は、今では国民の多くが知っているように、戦前は軍部と協力し、戦争遂行の報道を発信していました。「無敵の皇軍」「目覚ましい戦果、懲らせ鬼畜米英」「聖戦は、世界を糺す」など、勇ましい記事を書き、国民を鼓舞していました。それがGHQの統治下になると、手のひらを返したように、軍部の批判を始めました。軍部の批判だけで満足せず、政治家も、皇室も、それどころか国の歴史やご先祖さまたちまで、「何もかも間違っていた」と言い出しました。

 協力したのが、これまた戦前の「愛国翼賛学者」たちです。このおかしな二人三脚が、戦後70余年続いてきたのですから、国民が疑問を抱きはじめます。「何かおかしい」、「彼らの言うことを、そのまま信じていいのだろうか」と、人々が半信半疑になり始めたのが、現在です。

 さてここで、初めて「耐性化」という、私の造語が出てきます。

 耐性・・ 国や国民の考えが、環境条件や一定の汚染に耐えて生きる続ける性質。

 つまり現在の日本の状況は、「劣化」の状態で止まっているのでなく、「トロイの木馬」たちの愚かしい行動のおかげで、汚染に耐える力を得つつある段階なのかと、その様な気がして参りました。大東亜戦争の敗北のおかげで、私たちは日本の歴史に残る、貴重な二つの、大きな出来事を体験をしたことになります。

 1. 戦前は、「愛国翼賛学者」と「皇軍賛美マスコミ」が、国民の思考を支配していた。

 2. 戦後は、「反日左翼学者」と「反日左翼マスコミ」が、国民の思考を支配していた。

 しかも驚くべきは、戦前の「愛国翼賛学者」と「皇軍賛美マスコミ」が、戦後の「反日左翼学者」、「反日左翼マスコミ」と、同じメンバーだという事実です。彼らは、信念を捨て、誇りを捨て、外国勢力に屈した、「変節漢」たちなのです。国を裏切り、国民を騙す詐欺師集団と、そう言うべきではないでしょうか。

 彼らは、私たちの家を訪ねてきて、おかしなものを買わせたり、騙して金銭を奪ったりするような、ちゃちな集団ではありません。国全体を相手にできる資金と、連絡網を持つ、とてつもない大掛かりな組織です。警察はおろか、裁判官だって、もちろん政治家だって、金の力で懐柔します。あんまり大き過ぎて、迂闊に手出しができない危険な詐欺集団です。

 力の源泉は、国民の多くに知られていない秘密、というところにあります。国民の目に晒され、お天道様の光が当たれば、影に隠れていた悪者たちは、動けなくなります。新聞で言えば、「朝日」や「毎日」ですが、もう買わないとぞ、国民が決心すれば、この会社は倒産します。

 あとは、自民党も含め、反日の政治家たちを追放する方法です。どうすれば、選挙の一票が有効に行使できるか。これはまだ具体案が浮かびませんので、勉強中です。

 本当は、ここで区切りをつけても良いのですが、次回は私たちに、汚染に耐える力を与えてくれる、「反日左翼マスコミ ( トロイの木馬 )」の愚かしい記事の具体例を、紹介しようと思います。

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劣化か、耐性化か - 2 ( 皇室の歴史 )

2020-12-05 08:26:03 | 徒然の記

 本音を言いますと、皇室について、ブログにするのは気が進みません。今回は避けられなくなりましたので、致し方なく取り上げています。

 皇室の方々に対し、私が敬語を使うと、おそらく息子たちは、戦闘服を着て街宣車に乗り、けたたましい軍歌を撒き散らす、ヤクザ者を思い浮かべるのだろうと思います。「右翼」、「暴力者集団」、「軍国主義者」という連想です。これが、戦後70余年間をかけ、反日左翼の「マスコミ」と「学者」たちが捏造した、保守へのイメージです。息子たちのため、常識の範囲内で、私が「皇室の方々に敬語を使う」理由を、話してみたいと思います。

 それにはまず、アメリカとイギリスについて、説明しなければなりません。計算が苦手なので、間違っていたら訂正しますが、現在のアメリカは建国以来244年、イギリスのエリザベス王朝は、462年だと思います。

 アメリカは移民の国なので、王様が不在ですから、国民を統一するシンボルとして「国旗」を大切にしています。国旗に敬意を払い、国旗とともに外敵と戦い、国旗のために命を捨てます。

 イギリス人は、エリザベス女王を敬愛し、陛下の国の一員であることに誇りを持っています。女王陛下とユニオンジャックの旗は、米国人の国旗と同様に扱われ、誰も疎かにしません。

 日本の皇室は、神話時代を別とすれば、2000年の歴史を持っています。他国の王様は殺したり殺されたりして、王朝が何度も交代していますが、日本のように、一つの朝廷が長く続いている国は、どこにもありません。

 息子たちと同様に、「日本国憲法」で育っていますから、長く続いているから、尊いとか、神様であるとか、そのようなことを、父は思っていません。しかし、ここからが、常識の話になります。

 「一つの朝廷が、大昔から途絶えることなく続いているのには、続いているだけの理由があるはず。」

 これが一つの常識です。

 「政治権力を握られたことはあったが、武士に権力を奪われたのちも、」「武士を超える権威として、天皇は存在しておられた。」「野心家の武家たちにも、滅ぼされずに続いたというには、滅ぼされなかっただけの理由があるはず。」

 これが常識の二つ目です。

 「欧米列強がアジアを侵略した江戸の末期、国を守るには、朝廷を中心にした日本に戻すべきだと、」「武士や豪商や豪農が、自然と一つのまとまりとなり、倒幕を成功させた。」「天皇家を象徴する『錦の御旗』には、大名たちが逆らわず、」「民百姓は、ひれ伏して拝んだ。」「富も権力もない天皇に、どうして国民は、逆らわなかったのか。」「そこには、権威の生じる理由があるはず。」

 これが、常識的推理の三つ目です。三つの理由を研究すれば、何冊にも及ぶ本になると思いますが、今の私には不要です。米国人やイギリス人が、女王様や国旗に対し、どうして敬意を払い、忠誠を誓い、命を捨てるのか。そこに、面倒な理屈はありません。

 女王様も国旗も、国民の敬愛の中心にあるから、誰もが大切にする・・・これだけの話です。天皇家が、イギリスやアメリカとは、比べ物にならない歴史を持たれているのなら、一層大切にし、敬意を払うのが、国民の礼儀です。

 皇室の方々を呼び捨てにしたり、税金で養っていると暴言を吐いたりするのは、恥を知らない人間のすることです。ご先祖さまたちが、守り続けた皇室には、守るだけの理由があるのだと配慮し、敬意を払うのが、国民の勤めです。

 息子たちに言います。父は日本人の常識の範囲内で、皇室を国の宝と考え、天皇家に敬意を払っています。その皇室を無くそうとする、外国の反日勢力を、許す気になれません。共産主義国だったかってのソ連、現在の米国内の反日勢力、共産党が支配する中国などに、「皇室破壊」をさせてはなりません。

 現在の日本は、敵対する外国勢力のプロパガンダのため、皇室の危機が生じています。国民が気づけば、危機は去ります。無意識のまま放任すれれば、日本という国がやがて消滅します。「トロイの木馬」の恐ろしさに気づき、叩き壊さなくてならない時が来ています。

 「劣化か、耐性化か」の本題を、また外れてしまいました。けれども、この問題に入る前に、父としての気持ちを伝えておかなければ、本題も、誤解されたまま終わるような気がします。ですから、寄り道をしても後悔しません。「急がば回れ」とは、今のような状況を指しているのかも知れません。

 私はネットの世界で、皇室の批判をする人々を嫌悪します。同時に、今上陛下と雅子様にだけ肩入れし、愛国者を気取る人々と、秋篠宮様に熱を入れ、陛下と雅子様の批判をする人々を軽蔑します。これらの人々がやっていることは、「皇室の分断」であり、「国論の分断」で、結局は、皇室崩壊を願う外国勢力に利用されることにつながります。

 こういう人々は、反日左翼に同調する「お花畑の住民」と同じで、善意のお人好しに過ぎません。国のために役立っていると、勘違いをし、国を崩壊させる愚か者たちです。注意をしても無駄なのでしょうが、敵味方に分かれ勝負を競うのは、スポーツの世界の話です。息子たちも、このようなネットの情報にぶつかったら、ミーちゃんハーちゃんの寝言だと、その程度の受け止めが丁度良いのです。

 次回こそ、心を鎮めて、本来のテーマに戻ります。ぜひ、「ねこ庭」へお立ち寄りください。

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