主題に入る前に、タイトルに使っている言葉が、適切でないということを、息子たちにも、「ねこ庭」を訪問される方々にも、お断りしておく必要があります。今回のブログで、私は劣化している主体を、「日本」あるいは「日本国民」という意味で使っていますが、「劣化」と「耐性」という言葉が使われるのは、違った意味です。
劣化・・(使っている間に)品質・性能が悪くなること。
耐性・・ 病原菌などが、環境条件や一定の薬物に耐えて生きる性質
つまりこの言葉は、物質や病原菌に関して用いられるもので、「日本」や「日本国民」を表す言葉として使うのは、間違いです。言葉に詳しい立派な方がおられますので、厳しいお叱りがあると思い、弁明することと致しました。
探せば、別にあったのでしょうが、労を省き、勝手に自分で解釈を変えていますので、ご容赦ください。
劣化・・ 国や国民の考えが、戦前よりレベルが下がり、内容が悪くなること。
耐性・・ 国や国民の考えが、環境条件や一定の汚染に耐え、生き続ける性質。
戦前の思考や風潮が、全てレベルが高く、素晴らしかったと言っているのではありません。天皇陛下を、絶対の存在として神格化し、国民の批判を一切許さなかったのは、どう考えても間違いです。しかしそれでも、戦前の日本人には、自分の国への愛と誇りがありました。これは何も日本人が特別そうだった訳でなく、世界の人々がそうなのです。
人間は誰も、自分の住む国を愛し、誇りに思って生きています。世界の国が今もそうであるのに、日本だけが、敗戦をきっかけにして、愛国心を失いました。失うだけでなく、「日本だけが間違っていた」、「日本だけが悪い戦争をした」と、国の指導者を恨み、批判し、挙げ句の果ては、日本そのものを否定し、憎むようになっている。一部のへそまがりや、捻くれ者が、そうなったのでなく、大半の国民がなっていたのですから、私はこの現象を「劣化」と名づけました。
戦前と戦後を考えますと、日本は、国をあげて、右から左へと、極端に思想の針が振れました。大きな力が作用しなければ起こり得ない、不自然な現象です。時間が経てば、人は不自然なものに違和感を覚え、疑問を抱くようになります。真っ直ぐに立っている人間が、体を極端に左へ傾けていれば、自然と元へ戻ろうとするように、日本は現在、国も個人も、行き過ぎた左傾を修正し、真っ直ぐな姿勢に戻ろうとしている・・これが私の認識です。
いうまでもないことですが、国民全体を左に捻じ曲げた、大きな力がGHQです。その力を、全国津々浦々にまで浸透させたものが、「トロイの木馬」です。「日本国憲法」、「反日左翼学者」、「反日左翼マスコミ」の三つです。
何度も繰り返しますが、私は戦前が全て正しかったと、言っているのではありません。経験していないので、正確に分かりませんが、簡単な言葉で言えば、真っ直ぐな体が、大きく右に傾いていたのかも知れません。反日左翼の学者や、マスコミが強調するように、「息の詰まる時代」だったのか、「個人が圧殺された忌まわしい時代」だったのか、私は首を傾げています。
なぜなら、GHQに協力して、「トロイの木馬」なった同じ集団が、戦前もいたからです。「反日左翼学者」と呼ばれる人々は、戦前の日本でも一流の学者たちでした。その多くの学者は、「愛国翼賛学者」で、「神国日本」、「万邦無比の国体」と、日本を賛美していました。
「反日左翼マスコミ」は、今では国民の多くが知っているように、戦前は軍部と協力し、戦争遂行の報道を発信していました。「無敵の皇軍」「目覚ましい戦果、懲らせ鬼畜米英」「聖戦は、世界を糺す」など、勇ましい記事を書き、国民を鼓舞していました。それがGHQの統治下になると、手のひらを返したように、軍部の批判を始めました。軍部の批判だけで満足せず、政治家も、皇室も、それどころか国の歴史やご先祖さまたちまで、「何もかも間違っていた」と言い出しました。
協力したのが、これまた戦前の「愛国翼賛学者」たちです。このおかしな二人三脚が、戦後70余年続いてきたのですから、国民が疑問を抱きはじめます。「何かおかしい」、「彼らの言うことを、そのまま信じていいのだろうか」と、人々が半信半疑になり始めたのが、現在です。
さてここで、初めて「耐性化」という、私の造語が出てきます。
耐性・・ 国や国民の考えが、環境条件や一定の汚染に耐えて生きる続ける性質。
つまり現在の日本の状況は、「劣化」の状態で止まっているのでなく、「トロイの木馬」たちの愚かしい行動のおかげで、汚染に耐える力を得つつある段階なのかと、その様な気がして参りました。大東亜戦争の敗北のおかげで、私たちは日本の歴史に残る、貴重な二つの、大きな出来事を体験をしたことになります。
1. 戦前は、「愛国翼賛学者」と「皇軍賛美マスコミ」が、国民の思考を支配していた。
2. 戦後は、「反日左翼学者」と「反日左翼マスコミ」が、国民の思考を支配していた。
しかも驚くべきは、戦前の「愛国翼賛学者」と「皇軍賛美マスコミ」が、戦後の「反日左翼学者」、「反日左翼マスコミ」と、同じメンバーだという事実です。彼らは、信念を捨て、誇りを捨て、外国勢力に屈した、「変節漢」たちなのです。国を裏切り、国民を騙す詐欺師集団と、そう言うべきではないでしょうか。
彼らは、私たちの家を訪ねてきて、おかしなものを買わせたり、騙して金銭を奪ったりするような、ちゃちな集団ではありません。国全体を相手にできる資金と、連絡網を持つ、とてつもない大掛かりな組織です。警察はおろか、裁判官だって、もちろん政治家だって、金の力で懐柔します。あんまり大き過ぎて、迂闊に手出しができない危険な詐欺集団です。
力の源泉は、国民の多くに知られていない秘密、というところにあります。国民の目に晒され、お天道様の光が当たれば、影に隠れていた悪者たちは、動けなくなります。新聞で言えば、「朝日」や「毎日」ですが、もう買わないとぞ、国民が決心すれば、この会社は倒産します。
あとは、自民党も含め、反日の政治家たちを追放する方法です。どうすれば、選挙の一票が有効に行使できるか。これはまだ具体案が浮かびませんので、勉強中です。
本当は、ここで区切りをつけても良いのですが、次回は私たちに、汚染に耐える力を与えてくれる、「反日左翼マスコミ ( トロイの木馬 )」の愚かしい記事の具体例を、紹介しようと思います。