ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

プーチン氏の「核発言」 - 12 ( 「3文書」改定に向けた、自民党提言 )

2022-05-22 18:13:11 | 徒然の記

     4・敵基地攻撃能力検討                           5・ 防衛費増額

     6・憲法審査会の進捗                      7・共産党の現実路線転換
 
 
 〈 4・敵基地攻撃能力検討   〉・・( 共同通信社の記事3件目と4件目)
 
 今回は、4月22日の記事の後半を紹介します。共同通信社の説明です。
 
 「提言案では攻撃目標について、指揮統制機能を新たに加えた。」「具体的な攻撃対象や装備は定まっておらず、米軍を〈矛〉自衛隊を〈盾〉とする日米の役割分担も、変容しかねない。」
 
 またしても同社は、この時代遅れの理由を持ち出してきます。
 
 「平和憲法に基づく〈専守防衛〉を逸脱する恐れも、指摘されそうだ。」
 
 同社や反日左翼学者がしなければ、誰も今は指摘しません。決まり文句の批判をした後は、言い訳なのか諦観なのか、意味不明の文章が続き、これが記事の最後になっています。
 
 「反撃能力に関し、〈専守防衛の考え方の下、弾道ミサイル攻撃を含む、我が国への武力攻撃に対する反撃能力を保有〉して、攻撃を抑止する方針を示した。」「中国が、日本を射程に収める弾道ミサイルを多数保有している現状や、ミサイル発射技術の進化を踏まえた。」
 
 
 次は4月28日の記事で、「 反撃能力保有を本格検討」「国家安保戦略など自民提言」という見出しがついています。書き出しの部分を紹介します。
 
 「岸田首相は27日、政府の安全保障政策の「3文書」改定に向けた、自民党提言を受け取った。」「考え方をしっかり受け止めた上で、議論を進めたいと、表明した。」
 
 受け取った首相が、小野寺会長に公明党との調整が重要だと指摘し、理由も述べています。
 
 ・公明党は、反撃能力保有や防衛費増額に慎重な姿勢をとっている。
 ・夏の参院選後の与党間協議が、焦点になる。
 
 ・同党は、保有装備は自衛のための必要最小限度のものに限るとする、「専守防衛論」である。
 ・同党とは、現行防衛費1%程度が倍増されることにつき、財源問題論が出てくる。
 
 言うまでも無く公明党は、政権内野党です。同党の集票力にいつまでも頼っていては、安全保障体制が確立できません。石井準一氏のように、公明党へ移籍すれば良いと思われる議員が千葉県にもいます。自民党も参院選後は、正念場が来ます。
 
 この提言は、同日防衛省で岸防衛大臣も受け取っています。続いて反撃能力保有のために必要な装備について、共同通信社が説明しています。
 
 ・ミサイル発射拠点の正確な把握のためのレーダー装置
 ・敵ミサイルレーダーの無力化装置
 ・精密誘導ミサイル装置
 
 ・地対艦誘導弾の射程延長
 ・敵の射程圏外から攻撃できるミサイル開発
 
 「3文書」の改訂が実行されると、政府は上記装備の開発と転用を進めるとも説明しています。今回の記事も、同社の言い訳なのか諦観なのか、意味不明の文章が最後に来ています。スペースの余裕がありませんので、紹介せず、次回は5番目のテーマ「 防衛費増額」へ進みます。
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プーチン氏の「核発言」 - 11 ( 自民党安全保障調査会の決定 )

2022-05-22 13:08:19 | 徒然の記

   4・敵基地攻撃能力検討                           5・ 防衛費増額

      6・憲法審査会の進捗                      7・共産党の現実路線転換
 
 
 〈 4・敵基地攻撃能力検討   〉・・( 共同通信社の記事2件目と3件目 )
 
 最初は4月21日の記事で、「 相手国司令部も攻撃目標」「小野寺氏一任、月内提言へ」という見出しがつき、次のように書いています。
 
 「自民党安全保障調査会は、20日の幹部会で、3文書改定に向けた提言案について、小野寺氏に一任すると決めた。」
 
 自民党安全保障調査会の会長は小野寺氏で、20日の幹部会では次のことが決められました。
 
 ・  攻撃目標として、「相手国司令部」を含む。
 ・「敵基地攻撃能力」の言い換えとして、「反撃能力」「自衛反撃能力」「領域外防衛」「ミサイル反撃力」が上がっている。
 
 ・「防衛装備移転3原則」の見直し
 ・  中国を「重大な脅威」、ロシアを「現実的な脅威」と情勢認識を引き上げる。
 
 これらをまとめ、5月中に岸田総理へ提出すると決めたと、以上が記事の全体です。記事で説明が省略されている言葉について、調べましたので紹介します。
 
 「3文書」とは、「国家安全保障戦略  (NSS)」、「防衛計画の大綱(大綱)」、「中期防衛力整備計画(中期防)」
 
 「防衛装備移転3原則」とは、武器の輸出入を基本的に認め、その上で禁止する場合の具体例や、厳格な審査を規定すると言う内容となっている。
 
 
 次は4月22日の記事で、「 敵基地改称〈反撃能力〉」「自民提言へ、司令部も目標」という見出しがついています。自民党安全保障調査会の全体会合での決定事項を、下記の通り伝えています。
 
 ・「3文書」改定に向けた、提言案の了承。
 ・ 「敵基地攻撃能力」を、「反撃能力」に改称。
 ・   攻撃目標に、司令部を念頭に「指揮統制機能等」を追加。
 
 ・   防衛費のGDP比2%以上を、念頭に置く。
 ・  5年以内に、抜本的な強化を図る。
 
 「憲法改正」が困難なおり、今の国際情勢を考えますと、この修正を急がなくては国の安全が守れません。今回は2件目の記事の前半を紹介しましたが、次回は後半を紹介します。反日左翼、と言うより、防衛意識ゼロの共同通信社らしい説明が書かれています。
 
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