ねこ庭の独り言

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プーチン氏の「核発言」 - 15 ( ロシア国内の異変 )

2022-05-25 20:21:45 | 徒然の記
 本日で15回目になりますが、プーチン氏に関し気になるニュースが2件入りました。読者登録している方のブログで、知りました。
 
  1. 5月24日   産経ネット             露外交官の辞職
  2.   5月24日  テレ朝ニュース      ロシアの大物退役軍人の批判
 
 『プーチン氏の「核発言」』のブログを始めて10日目に、こんなニュースに接するとは思いませんでした。強気のプーチン氏も、内情は違っていたということになります。ご存じの方もいるのでしょうが、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々へ紹介します。
 
 〈 1. 5月24日 産経ネット       露外交官の辞職 〉
 
  「スイス・ジュネーブにある、ロシアの国連代表部に勤務してきた露外交官、ボリス・ボンダレフ氏は、23日、ウクライナ侵攻とプーチン露政権に抗議するため、露外務省を退職すると発表した。」
 
 「侵攻への批判を公表した上での、露外交官の辞職は極めて異例とみられる。」「ボンダレフ氏は、SNS(交流サイト)上で〈  もううんざりだ。遅くなったが本日で退職する 〉と表明。」
 
 「2月24日(侵攻開始日)ほど、国を恥ずかしいと思ったことはないとし、〈 侵略戦争はウクライナ国民に対してだけでなく、繁栄を失うロシア国民に対しても犯罪だ 〉などと述べた。」
 
 この記事を読んだ時、元英国外交官だったロス氏のことを思い出しました。以前ブログで紹介したことがありますが、氏は、国連安保理のイギリス代表部に中東問題の専門家、一等書記官として4年間勤めたキャリアでした。
 
 ブッシュ大統領が行ったイラク戦争に、英国代表としてかかわり、この結果国連と祖国に失望し退職した外交官です。祖国に失望したという点で、ボンダレフ氏もロス氏も同じです。正確に言えば「祖国」への失望でなく、「祖国の政府」への失望だと思いますが、どちらも誰もが真似のできない決断です。
 
 〈 2.    5月24日 テレ朝ニュース     ロシアの大物退役軍人の批判 〉
 
  「プーチン大統領が、ウクライナへ侵攻する直前の今年2月、退役軍人でつくる〈全ロシア将校の会〉が、侵攻をやめるようプーチン大統領に直訴したことは、大きな反響を呼んだ。」
 
 「これまでプーチン大統領を支持してきた〈全ロシア将校の会〉の会長、レオニード・イワショフ退役大将(78)が、プーチン大統領の辞任までも訴えたからだ。」「その声明は、もし対ウクライナ戦争が起きれば、ロシアの国家的存立に疑問符がつき、ロシアとウクライナは永遠に絶対的な敵となってしまう。」「両国で千人単位、万単位の若者が死ぬと、3カ月後の現状を見通したかのような、切迫感あふれた内容だった。」
 
 一枚岩と見えたロシア国内で、このような出来事が 同じ日の5月24日に報道されるのですから、何らかの異変が生じているものと思われます。イワショフ大将は、さらに次のように述べています。
 
 「たとえキエフ(キーウ)を奪取しても、われわれは世界で孤立している。 国連で、誰がロシアに賛成票を投じてくれるというのか。中国さえ棄権している。」「CIS諸国(旧ソ連の国々)も、反ロシアの経済制裁に加わっていくだろう。残るのはベラルーシだけだ。」「ロシアがこんなに孤立したことは、スターリン時代にもなかった歴史的孤立だ。」
 
 プーチン氏の「核発言」は、世界に激震を走らせただけでなく、ロシア国内にも衝撃を与えていたと分かりました。しかし日本国内の動きは氏の発言がきっかけだったとしても、日本として解決すべき課題ですから、次回からは予定通りブログを進めます。残るのは、下記2 項目です。
コメント
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