4. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回後半 )」 ・・「再生産される悪夢・国際政治3学派の蹉跌」
猛暑ばかりでなく、腰の痛みを忘れさせてくれる有難い氏の愚論を、今回も紹介します。
・一番いい例を挙げると、アメリカは他の国の民主主義を尊重すると言いながら、その国が民主的な方法で大統領なり首相なりを選んだ場合でも、その首相や大統領がアメリカに都合の悪い人物であると、CIAを使ってクーデターを起こさせた。
・国務省も同じで、海兵隊や海軍や空軍を使って内政干渉し、民主的に選ばれた他国のリーダーたちを排除してきた。
・1953年イランで民主的な選挙が行われ、大統領だったか首相だったかモサディクという人物が選ばれた時、アメリカはクーデターを起こし彼を追放し、刑務所へ送り込んだ。そしてアメリカの言いなりになるパーレビ王朝の王様と、すげ替えてしまった。
この部分は事実の紹介ですから愚論でなく、普通の話です。初めて聞く人には、新鮮な正論になります。
・その次の年にはガテマラで、民主的な選挙で選ばれた政治家をクーデターで追放した。
・9年後の1963年に南ベトナムのゴ・ジンジェムと言う男を、元々はアメリカが選んで大統領にしていたが、こいつも都合が悪くなり、ベトナムの軍部に命令して殺害させた。
共産党親派のボウフラ君も礼儀知らずですが、伊藤氏も彼に匹敵する無礼な人間で、べトナムの大統領を「こいつ」と呼んでいます。どう言う神経をしているのでしょうか。
・その次の年にはブラジルで、民主的選挙で選ばれた大統領を、アメリカにとって都合が悪いからと、ブラジル軍に命令して彼を追放し、ブラジルを軍事政権にしてしまった。
・1973年には、チリのピノチェトが大統領になったが、彼が社会主義者なので都合が悪いと、追放したのか殺したのか、アメリカは彼を引き摺り下ろした。
チリの件については、チャンネル桜の訂正文が下記の通り発信されています。
【訂正とお詫び】動画内の28分59秒頃に「ピノチェトが倒された」とお伝えしておりますが、正しくは「CIAが支援したクーデターによって、チリのアジェンデ大統領が殺害された」の誤りです。ここに訂正と共にお詫び申し上げます。
氏の動画はチャンネル桜が全国発信していますから、間違った事実を伝えては責任問題になります。水島社長も慌てたことでしょう。たった87人の登録者しかいない「ねこ庭」のブログでも、ボウフラ君は間違いを発見すると大騒ぎします。「ねこ庭」のブログと伊藤氏の動画を、世間への影響度で比較すると象と蟻以下です。共産党のための粗探しをしているのなら、伊藤氏の動画でする方がすっと効果があります。
・最近ではオバマ政権が、エジプトで「アラブの春」を起こし、モサディク大統領を引き摺り下ろした。その後民主的な選挙をやってみたら、イスラム同胞団の男が大統領に選ばれた。
・アメリカにとってやはり都合が悪い男だからと、軍部に命令して彼も引き摺り下ろした。彼はその後牢屋の中で死んだ。
悪どいことをしているとは聞いていましたが、ここまでやるアメリカだとすれば、オバマ大統領に嫌われていた安倍総理も、消されたのでないかと疑いたくなります。体に当たった銃弾の数が合いませんし、緊急治療をした医者と解剖医の意見の相違が今もそのままです。一年たっても警察の発表が有耶無耶なことを考え合わせますと、アメリカの影が濃くなる気がします。マスコミが盛んに報道している世界統一教会も、あるいはアメリカの諜報機関に利用されていたのかもしれません。ただしこれは、根拠の不確かな「ねこ庭」での想像ですから、「雑談以下の寝言」です。
アメリカの悪事に関する氏の雑談はまだ続きますが、つい先ほど見た外務省のメルマガで、エジプトの政変について氏が間違いを喋っているのを知りました。チャンネル桜の謝罪文が出ていませんので、彼らも気づいていないのでしょうか。スペースがなくなりましたので次回の報告としますが、詰まらない内容と思われる方は、スルーしてください。