ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

マンホールカード ( 千葉県市川市と長生村 )

2023-08-21 16:13:47 | 徒然の記

 どこにでもあるマンホールなので、私たちはほとんど気にかけることなくその上を歩いています。マンホールが村や町や市によって、様々な工夫が凝らされ、色々なデザインがあり、郷土自慢のPR競争をしていることをほとんどの人が知らないと思います。

 町や市の関係者が知恵を絞って決めた町章、市章のデザインには、合併、併合の歴史が刻まれています。バラ、ツツジ、椿、桜、梅など市の花、県の花がマンホームの蓋を飾り、名所や名物などが彫り込まれたりしています。目立たない鉄製の蓋の中には、時として鮮やかな彩色を施したものもあります。

 愛好者の方のブログを見て、全国にマンホール愛好家が沢山いて、マンホール探しの旅をしていることを知りました。またそれに応える形で役所が綺麗な「マンホールカード」を作り、訪ねてきた愛好家たちに配布していました。

 8月9日と10日の千葉日報に、カラー写真入りで「マンホールカード」の大きな記事が掲載されました。ということは、千葉県にもたくさんのファンがいるのか、それとも千葉県が「マンホールファン」のため全国PRをしているのか、どちらにしても驚きました。論より証拠、まず8月9日の、市川市の記事を紹介します。

 「市川市は、市南部の行徳地域の魅力をデザインしたマンホール蓋の新たなカード〈マンホールカード〉を作成し、無料配布している。」

 「川沿いの常夜灯や、明治期に盛んに創られた神輿 ( みこし ) が船で運ばれる様子が、カラフルに描かれている。4千枚を作成し7月から配布を始めたが、人気が高く残りわずかという。」

 千葉日報社が丁寧に説明していますので、無関心だった人も、マンホールやマンホールカードに興味を持つのかもしれません。

 「市は昨年8月、地域の郷土色を盛り込んだ汚水用マンホール蓋の、新デザインを発表した。カード化はその紹介を兼ねており、今回の行徳地域の図柄は、市東北部に次ぐ第2弾。」

 「カードの表側にマンホール蓋のデザインを印刷。裏側にはデザインの由来を説明し、神社仏閣などが多いため仏師や宮大工が集まり、その技術が生かされ、神輿の産地となったことなどを紹介している。」

 記事を写しながら、私自身も関心が増し楽しくなります。中断している「伊藤貫の雑談」シリーズに比べると、その楽しさは月とスッポン、天と地ほどの差があります。千葉県は何番目かの私のふるさとなので、その紹介に役に立つのならと喜びが湧いてきます。怒りが湧く「祭りの薬売り」の寝言の紹介とは、比べ物になりません。

 「江戸期に、製塩業が関東有数の生産量を誇り、活発になった船舶の航行の安全を祈って、常夜灯が建てられた歴史もひもとく。」

 知らなかった千葉県の歴史まで教えられます。感謝の気持ちを表すため、市川市の事務連絡にも協力したくなりました。

 「配布場所は13日までが行徳文化ホールで、15日以降は行徳ふれあい伝承館、いずれも午前10時から午後5時まで。一人一枚で郵送はしない。問い合わせは、市川市下水道経営課047-712-6482 ( 平日昼間 ) 」

 このままの勢いで、長生村の記事を紹介します。「ちょうせいむら」が正しいのですが、他県の人は大抵間違えて「ながいきむら」と読みます。これを逆利用し、役場の人々が知恵を絞っています。

 「村下水環境課によると、同村の下水道マンホール蓋は、〈ながいき〉とも読める村名の漢字にちなみ、長寿を意味する鶴と亀、九十九里浜の海をあしらったデザイン。」

 「これに彩色を施した一基を、村内のどこかに設置した。カラーマンホールの蓋を探して一緒に写真に撮り、必要事項を記入したメールに添付し、同課へ送信すると抽選で賞品が当たる。」

 そういうことだから、記事に大きな見出しがついていたのです。

 「長生のどこかに一基、鶴亀マンホール」「カラーマンホールを探そう」「村制70周年企画 抽選で記念賞品」

 村内にはマンホールの蓋が約2700基あり、カラーなのは一基のみだそうです。酷暑の夏も何のそのと、長生き村の職員たちは楽しい企画に汗を忘れています。だからもう少し、企画の紹介に協力します。

 「応募は一人一回、期限は今月31日。」

 「写真を撮影する際は、歩行者らの妨げにならないよう充分注意して欲しい。」と、いかにも役場の人間らしい余計な注文をつけています。全国に嘘を発信している「祭りの薬売り」に比べれば、村役場の人のお節介は可愛いものです。村の宣伝に協力しようという気持は、何も損なわれません。

 「同課は本年度中に、このカラーバージョンのマンホールカードを2千枚作成し、村役場か村文化会館で希望者に配る予定。」

 「マンホールカードは全国各地で発行されており、収集家もいるなど一部で人気という。担当者は、〈下水道に興味を持って〉と呼びかけている。問い合わせは、同課0475-32-2494。」

 記事はもう少しありますが、ここまで紹介すれば長生村の人も満足してくれるはずです。日本のどこかにいる、マンホールカード・ファンの方にも楽しんでいただけたらと、紹介いたしました。

コメント (2)
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伊藤貫の真剣な雑談 - 51 ( 彼の捏造の実例 2 )

2023-08-21 07:25:31 | 徒然の記

   2.  ミンスク合意に関する説明の捏造

  【彼の説明】・・嬉しそうに、得意そうに、満面の笑みで喋ります。

   ・昨日、ドイツとフランスとイタリアの大統領と首相が三人揃ってウクライナのキーウに行った。

   ・三人は一日も早く戦争を止めさせたいと思っているから、この動きはとてもいい事態だと思う。しかし三人が動いたからと言って、アメリカとイギリスが戦争を続け、フーチンを倒し、ロシアを崩壊させようとしているから簡単には収まらないだろう。

   ・2015年2回目のミンスク協定 ( 合意 ) があり、そこではロシアが占領しているドンバス地域に自治権を与えることが既に決まっていた。

   ・この戦争をどこで終わらせるかという落とし所は、7年前からその知恵が出ていた。ドイツとフランスが斡旋したこの協定には、ウクライナとロシアも署名している。

   ・この協定をダメにしたのが、アメリカ政府の強硬派と好戦的ネオコン、それとウクライナの極右組織アゾフ大隊とライトセクターだった。だから今回の戦争の原因は、アメリカのネオコンとウクライナの極右にあると言える。アメリカのネオコンの大半は、ユダヤ人だ。

  【 2022年6月プレジデント オンライン情報】( 大前研一 世界の潮流 )

   ・「我々はEUとNATOに入る、核も持ちたい」と平然と口にするウクライナのゼレンスキー大統領に対し、ロシアのプーチン大統領はかなり立腹していたに違いない。そして、ゼレンスキー氏が次にとった態度で、プーチン氏は完全に堪忍袋の緒が切れた。ミンスク合意の破棄だ。

   ・2014年3月、ロシアがウクライナ南部のクリミア半島を併合した後、親ロシア派武装勢力がウクライナ東部のドネツク、ルハンスク(ルガンスク)2州の一部地域を占拠したことで、紛争が勃発した。翌2015年2月、ロシア、ウクライナ、ドイツ、フランス4カ国の首脳が、ベラルーシの首都ミンスクで会談を行い、なんとか停戦合意がまとまった。これがミンスク合意である。

   ・この合意の中には、「ウクライナ東部親ロシア地域に『特別な地位』を与える恒久法の採択」という項目がある。ドネツク、ルガンスクの東部2州の住民は、ロシア系が約4割を占める。そのロシア系の多い東側の地域(ロシア系が7割に達すると言われている)に、ウクライナは「自治権」という特別な地位を与えることになっていたのだ。

             ・ところが、自国の東部地域をロシアに実効支配されるのを恐れたウクライナは、ロシアからミンスク合意の履行を迫られても、なかなか実行しようとしなかった。国連安保理も2015年にミンスク合意の履行を求める決議を全会一致で承認していた。

   ・そこでプーチン氏は今回、強硬手段に出た。2022年2月15日、ロシア下院が「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を国家として承認するようプーチン氏に求める決議を賛成多数で採択すると、同2月21日、プーチン氏は先の2国を独立国家として承認する大統領令に署名、同時にこれらの地域を守るために軍の派遣を指示したのだ。

   ・「非はあくまでミンスク合意を履行しないゼレンスキーにある」というのが、プーチン氏の主張なのである。ロシア脳で考えるとそうなるのだ。

 【彼の説明】と【 プレジデント オンライン情報】を読んで気づくのは、【彼の説明】の中にゼレンスキー氏のことが全く触れられていない不自然さです。ミンスク合意( 協定 ) にしても、彼の説明と違いウクライナが納得していたわけでなく、曖昧な決着だったから実行を渋る要素があったということです。

 そこへ新しく大統領になったゼレンスキー氏が、ミンスク合意を否定、拒絶したのですから、氏の名前を全く出さずウクライナの極右勢力のせいにするのでは話が合いません。

 【 プレジデント オンライン情報】が客観的な事実を伝えているとするなら、伊藤氏の説明は捏造になるのではないでしょうか。ローマ教皇の発言にしても、ミンスク合意の経緯についても、動画の視聴者は詳しい事情を知らないので、彼の話を信じます。だから判で押したように、下記のコメントを入れます。「祭りの薬売り」は、プーチン大統領のウクライナ侵略を正当化するだけでなく、日本の政治家や国民への反感を煽り、日本をダメにする目的も達しています。

〈 コメント1. 〉

  伊藤先生のお話は癖になってもっと聴きたくなります。私はオースチン滞在ですがアメリカでは伊藤先生の様なお話をして下さる人はいません。なので大感謝です。

〈 コメント2. 〉

  わたくしは前はロシアが怖かったけど、今はアメリカが恐ろしやです。周りの人には通じません。先生のお話しはとても勇気をいただきましたありがとうございました、これからも頑張ってください

〈 コメント3. 〉

  貫先生いつもありがとうございます。 プーチン氏の努力家ぶりや、働きぶりを聞いていると、自分の国の首相を心から恥ずかしく感じてしまいました。 そしてそんな政治屋しか生まない思考停止な国民も、本当に恥ずべきだと感じております。


 次回は、 「3.  2022年のアメリカ中間選挙に関する予測の乱暴さ」に関する氏の雑談を紹介します。

コメント (3)
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