8. 「伊藤貫の真剣な雑談 第8回 」 ・・日本を滅ぼす3つの巨大な嘘 ( R4/8/6 )
我妻栄氏の講義録の続きです。氏の話は事情を知る者にとっては、どれも示唆に富んだ貴重な証言になります。
・今一つ申し上げたいのは、「憲法改正要綱 」が発表された時の、多くの委員の驚きと喜びである。ここまで改正が企てられようとは、実のところ、多くの委員は夢にも思っていなかった。
・それは委員が漠然と予想していた成果を、大きく上回っていた。ここまでの改正ができるのなら、われわれはこれを支持することを根本の立場として、必要な修正を加えることに全力を傾けるべきだ、となった。
南原総長が集めた教授の多くは、自由主義や社会主義を信じる者たちで、これまで保守の教授たちに批判・攻撃され、押さえつけられていました。「憲法改正要綱 」はマッカーサーの「お墨付き」であり、彼らを解放したのです。この瞬間から、学内というより、広く学界での勢力争いに大勝したのですから、彼らの驚きと喜びが分かります。
・当時極秘にされていたその出所について、委員は大体のことを知っていた。
貴重な証言というのは、この部分です。極秘文書であるべき「憲法改正要綱 」が、なぜこんなにも早く彼らの手に渡ったのか。「日本人のクズ」、「まな板の上のクズ」が省略して語らなかった事実を、我妻氏が示唆しています。
資料を探せば今は誰でも手に入れることができますが、南原総長に憲法研究委員会を作らせ、憲法の第一人者である宮沢教授を指名して参加させたのは、ホイットニー准将でした。当時宮沢氏は、政府が作った憲法改正委員会の中心メンバーとして、松本博士のもとで働いていました。
マッカーサーの片腕として辣腕を振るっていた准将は、伊藤氏のいう強大な権力を持つジャパンハンドラーでした。「まな板のクズ」である彼が、30年前にインタビューしたというケーディス大佐や陸軍士官は、取るに足りない小者です。横道にそれますが息子たちのため、ウィキペディアその他の資料から得た准将に関する情報を紹介します。
・准将の管轄する民政局は、占領目的である軍閥、財閥の解体、軍国主義集団の解散、軍国主義思想の破壊を遂行し、日本民主化の中心的役割を担った。
・彼は社会党の片山哲、民主党の芦田均ら革新・進歩主義政党の政権を支え、保守 ( 復古主義 ) の吉田茂らを嫌っていた。
・准将は最初から天皇へ敵意を持ち、陛下に関する不利な情報を、マッカーサー元帥に伝え続けた幕僚だった。
・現在日本人を苦しめてやまない「日本国憲法」を押し付け、「認めなければ、天皇が処刑される。」と脅迫した張本人である。当時民政局は、マルキストたちの集団と言われていたが、マッカーサー元帥は彼を重用していた。
このような戦後日本の状況を省略し「日本人のクズ」は、動画で楽しそうに、前回まで次のようなウソを喋っていました。准将の動きが視聴者に知られると、その瞬間から彼の大ウソがお天道様の光に晒されます。
・しかし自民党は、この憲法が最初から無効であったことを言わない。なぜかというと、自民党自身がこの憲法を作ることに加担していたからだ。
・自民党の政治家はお馬鹿さんだから、素人集団が7~8日間で作った連合軍憲法を喜んで受け容れた。
・自民党の政治家はみんな卑怯で、臆病で、無責任だ。
こんな見すいた嘘をチャンネル桜の動画を使って言うのかと、笑ってしまいます。「バカにつける薬はない」という、昔からの言葉が光を放ち、〈コメント3.〉を入れた人物の気持ちが更によく分かります。
・後に委員のうちの相当の数が、貴族院議員や法令制定を任務とする委員会の委員となったので、その際には、憲法研究委員会で得た知識を活用した。
東大の左翼教授たちが政府委員として、あるいは国会議員として、発言力を増し、世間で重要視されるようになった様子が語られています。左翼教授たちの地位の向上は、東大だけにとどまらず、関西、近畿、中部、中国、四国、九州、北海道と広がり、准将と阿吽の呼吸で通じた流れを汲む彼らが、現在でも「憲法改正反対」勢力の先頭に立っています。
暫定的な憲法研究委員会がなくなった後の、恒久的組織として作られたのが、1946 ( 昭和21 ) 年8月に南原氏が作った「東大社会科学研究所」でした。初代所長が後の東大総長矢内原忠雄氏ですから権威のある組織で、連合軍憲法の守護者となる反日教授を育てています。悪名高い「日本学術会議」を支えているのも、この研究所から巣立った学者たちです。
東大卒の博学な「まな板の上のクズ」が事情を知らないはずはありませんが、動画でこの話をすると、自分の嘘がバレますので口が裂けても言えないのでしょう。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に補足説明しますと、南原氏が作った「東大社会科学研究所」の設立にも、ホイットニー准将が関与しています。今はもう面倒になり書くのを止めましたが、准将らが日本に残した反日憲法と組織を、私は「3つのトロイの木馬」と呼んでいました。
1. 「日本国憲法」 ( 日本人を二度と立ち上がれないようにする自虐史観憲法 )
2. 東大社会科学研究所・日本学術会議 ( 占領軍憲法護持と反日左翼勢力の中心となる学者組織 )
3. NHK、朝日新聞、共同通信社等大手マスコミ ( 占領軍憲法と反日左翼思想の宣伝機関 )
自称保守の彼が、本当に日本の将来を心配しているのなら、動画でこの3つを喋るべきなのですが、臆病で卑怯者の彼はそれをしません。
「変節した学者」のブログでも書きましたが、「日本人のクズ」である彼の嘘を教える参考資料として、宮沢氏に関する話を紹介します。
「宮沢氏は敗戦後、松本烝治憲法大臣と美濃部教授の助手として、帝国憲法改正作業に従事していた。その時彼は外務省に対し憲法草案について、新憲法は必要なしとアドバイスしていた。」
「しかし占領軍が松本大臣を嫌っていることを知ると、氏は彼らを裏切った。」「ここで占領軍に取り入れば、自分は神のごとき権威になれると判断した。なぜならGHQは権力を振りかざすことはできても、細かな国際法や憲法学の議論ができなかったからだ。」
「占領国による被占領国の憲法改正が、国際法違反であるということをGHQも認識していた。本来は無効である日本国憲法の正当化理論を、宮沢氏がひねり出した。」
「その詭弁が、〈8月革命説 〉だ。つまり昭和20年8月15日に、日本では革命が起きていた。 日本は天皇主権の君主国から、まったく別の国民主権の共和国になった。すなわち昭和天皇が、共和国の初代天皇になる。」
〈8月革命説 〉はほとんど日本人に知られていませんが、この事実がまんざら嘘でないと言うネットの情報が複数あります。興味のある方は、自分で検索されれば良いと思います。
「3つの巨大なウソがあるなら、それから脱却する方法論を語れよ! コイツが言ってることは、日本の現状に対する不平不満だけ! 只の不平不満だけ! その現状を踏まえて日本がより良くなるような答えを出せ! 答えを出せ! 答えを出せ! ガキじゃねぇんだから答えを出せ! ガキじゃねぇんだから答えを出せ」
荒っぽく汚い言葉ですが、「日本人のクズ」 の嘘を知ったら、この人物はどんなの悪態をつくのでしょうか。
我妻氏の講義録には、まだ続きがあります。
・しかも、これを〈 押しつけられた不本意なもの 〉と考えた者は一人もいなかった。